意外に気になるお昼のお食事時間、そして過ごし方(2014年)

2014/07/02 08:00

朝から夕方までの就業時間中、唯一まとまった長さの休みが取れるのが昼食時間、ランチタイム。その名の通り昼食を取るのはもちろんだが、ちょっとした休息を取る、気分転換を図るなど、午前中までの働きの疲れをいやし、午後からの就業に備えて鋭気を養う時間でもある。その昼食時間に、就業者達はどの位の時間を費やして食事をこなし、そして他の行動をしているのだろうか。サラリーマンの小遣い事情を中心に活動様式を探る、新生銀行の定点観測的調査報告書「サラリーマンのお小遣い調査」の最新版をもとに、その謎(!?)に迫ることにする(【発表リリース:サラリーマンのお小遣いは2年ぶりに上昇−「2014年サラリーマンのお小遣い調査」結果について】)。

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女性は男性より8分長いお昼ご飯の時間


今調査の調査要件などは先行解説記事【2014年のサラリーマンこづかい事情】にある。そちらを確認のこと。今記事では追加調査要件である女性社員についても取り上げているが、女性は男性会社員の調査数のほぼ半分(536人)であるものの、世代別の均等割り当てなど他調査方法は男性社員と同じ。年齢配分比率などの点で差異はほとんど無い。

まずは昼食にかける平均時間。これは純粋に食事をする時間であり、昼食用として企業から用意されている時間(ランチタイム、お昼休み)を意味しない。

↑ 昼食にかける平均時間(勤務日、分、2014年)
↑ 昼食にかける平均時間(勤務日、分、2014年)

男性は50代でやや長めの値を示すが、大体22分前後。これは意外なことに年齢による差異がほとんど出ない。健康療法的意味合いから、歳を経るほどゆっくりと時間をかけて昼食を取るイメージがあったが、実態としてはそうでもないようだ。一方女性は男性と比べて8分ほど長い30分。これは後述するように、女性が多分に昼食を単なる食物の摂取に留まらず、コミュニケーションの機会としての認識があり、その分長い時間が必要なのだと考えられる。また、食事そのものを味わいたいという、グルメ志向も強いのだろう。

ランチタイム、食事以外は何してる?


男女間の食事という意味での昼食、そして食事も含めた昼食時間の過ごし方について、食事そのもの以外の行動を複数回答で尋ねたのが次のグラフ。男性の世代別動向は上位3位までのみの公開となっており、随分と間がスカスカのグラフになってしまっている。一方で男性世代別は全世代で上位項目が「インターネットの閲覧」「昼寝や休息」「仕事の続き・しながら」が占めており、行動様式の普遍化が見て取れる。

↑ ランチタイムの過ごし方(勤務日、2014年)(空欄は該当属性で4位以下のためデータ不明)
↑ ランチタイムの過ごし方(勤務日、2014年)(空欄は該当属性で4位以下のためデータ不明)

男女とももっとも多くの人が行っているのは「インターネットの閲覧」。男性は47.0%、女性は54.8%。使用機種は限定していないので、パソコン以外に携帯電話(スマートフォン含む)も多分に含まれるのだろう。「お昼休みはウキウキアクセス」は、男女とも共通の過ごし方という次第。

変動があるのは第2位以降。まず男性に限ると、若年層が「仕事の続き・しながら」が多く、歳を経ると「昼寝や休息」が値を逆転し第2位に浮上する。若年層のうちは就業時間中にノルマを果たし切れず、ランチタイムでも手がけなければならないほど忙しくなるということか(先輩諸氏の目が怖いのも一因かもしれない)。あるいは歳を経ると時間の割り切りもしっかり出来る、ということなのだろう。

他方女性は男性の第2位・第3位項目を振り切る形で「同僚とのお喋り」「メール」が上位に付く。男性もこれらの行為に時間を割いてはいるが、優先順位は低い。女性はランチタイムを休み時間と割り切り、コミュニケーションに没頭しているのが分かる。食事そのものですら多分に同僚などと対話を楽しみ、それ故に男性よりも長い時間となる。ある意味、世渡り上手で時間の切り盛り・割り切りに長けているとも表現できよう。



あくまでも今件データは平均的な会社員像によるもので、職種による差異も多分にある。とはいえ、就業者のお昼どきの姿形、ランチタイムへの考え方が透けて見え、非常に興味深い。特にランチタイムにおける食事そのもの以外の過ごし方で、ここまで男女間ではっきりと差が見えたその内容は、納得させるものがある。

1年や2年でそれほど大きな差異が生じるとは思えないが、来年もまた同項目に関する調査結果を公開してほしいものだ。


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