回復基調続く、しかし今なお500円台…サラリーマンの昼食代事情(2014年)(最新)

2014/07/01 11:00

多くのサラリーマンにとって「昼食代」は自分の小遣いの出費先として、そして数少ないお楽しみの時間を充足させる重要な要素として、注目に値する金銭的な要素に違いない。ある意味テレビや新聞で見聞きする数々の経済的な指標以上に身近で生活に密着する、ウェイトの大きな金銭面での数字ともいえよう。今回は新生銀行が毎年定点観測的に調査・報告をしている「サラリーマンのお小遣い調査」の最新版(2014年6月26日発表)などを元に、そのサラリーマンの昼食代事情について、少し掘り下げる形で経年変化や属性別の動向を確認していくことにする(【発表リリース:サラリーマンのお小遣いは2年ぶりに上昇−「2014年サラリーマンのお小遣い調査」結果について】)。

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昼食代は反転開始か・2年連続上昇


今調査の調査要件などは先行解説記事【2014年のサラリーマンこづかい事情】にある。そちらを確認のこと。

物価がほぼ横ばいで推移する中、サラリーマンの昼食代は今世紀に入ってから漸減。この数年間は500円台前半で横ばいを維持している。いわゆる「ワンコインランチ」(500円玉一枚で購入できる昼食という意味。実際にはもう数十円必要)状態が継続中な次第。一方で昼食向けの各種外食・中食向け商品も値を下げていることもあり(一部ファストフードのレパートリーや、コンビニの安価弁当シリーズが好例)、何とかサラリーマンの品質的昼食事情は維持されているというところか。

↑ サラリーマンの1回あたりの平均昼食代(弁当持参時をのぞく)(勤務日)(円)(-2014年)
↑ サラリーマンの1回あたりの平均昼食代(弁当持参時をのぞく)(勤務日)(円)(-2014年)

ここ数年に限れば漸減傾向のさなかリーマンショックで大きくその値を減らし、500円を切る可能性すら覚える状態にあったものの、やや回復。そして震災の影響を受けてか再度500円切れが懸念される状態となったものの、2013年以降は漸増。今後に期待がかかる状況となっている。

これを属性別に見たのが次のグラフ。

↑ サラリーマンの1回あたりの平均昼食代(弁当持参時をのぞく)(勤務日)(円)(2014年、属性別)
↑ サラリーマンの1回あたりの平均昼食代(弁当持参時をのぞく)(勤務日)(円)(2014年、属性別)

従来属性別では未婚の方が既婚よりも昼食代は上だった。ところがこの数年では逆転現象が起きており、今年では41円の差がつく結果が出ている。原因は不明だが、特に「既婚子なし」の額が大きいことから、共働きにより多少は昼食代に余裕が出ているとも考えられる(子がある場合は養育費などが関係し、多少削られるというわけだ)。

世代別ではこづかい額が一番低い40代でやや凹みがあるものの、概して歳を経るほど昼食代も高くなる。付き合い上の問題や、舌が肥えるのが原因だろう。特に50代の614円は大きく突出しているのが分かる。他方20代は唯一500円を割り込み、やや厳しい状態に違いない。

昼食内訳を詳しく見てみる


先日【サラリーマンのこづかいと昼食代の微妙な関係】で、過去における昼食内容の内訳を確認した。持参弁当を食する場合がもっとも多く、購入弁当が続いている。

↑ 平均的な一週間の昼食(勤務日)における昼食回数の内訳(-2014年)(再録)
↑ 平均的な一週間の昼食(勤務日)における昼食回数の内訳(-2014年)(再録)

これを直近2014年分・上位三項目について、主要属性別に見たのが次のグラフ。

↑ サラリーマンの昼食内訳(2014年、一部)
↑ サラリーマンの昼食内訳(2014年、一部)

未既婚別では未婚者は外食・購入弁当が多く、持参弁当が少なめ。既婚者は持参弁当が未婚者の2倍近くで、外食や購入弁当など費用がかかるものが少なめ。上記にある「既婚者の方が昼食費は高い」は、実際のところ「持参弁当で節約する必要が無い、家計に余裕がある世帯が多分に含まれている結果」が一因だと考えられる(無論持参弁当を利用する理由は「節約」だけでなく、配偶者に愛情を感じてほしいこと、健康志向など他の理由もあるが)。また今件昼食代は「弁当持参時を除く」が前提なので、持参弁当と外食・購入弁当を交互に利用する事例の場合、後者の時には少々贅沢をしてしまう心理が働くのだろう。

一方、既婚者で子供のあるなし別では、子供がいる方が持参弁当率がやや高め。子供向けの弁当を作る際に一緒に配偶者用のも作るのが常であることを考えれば、納得のいく結果ではある。



「昼食代は500円台」「持参弁当は既婚者の方が多く4割近く」。現在のサラリーマンの昼食事情はこのようにまとめることができる。冒頭で触れたように昼食向け商品の価格漸減もあるが、10年ほど前の600円-700円台と比べると、ややさびしい状況には違いない。

この数年は底打ち状況にも見え、復調の兆しすら見えている。今後はさらなる増額を果たし、サラリーマンの昼食にもこれまで以上の選択肢をもたらし、彩りを添えてほしいものだ。


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