日本にも浸透するFacebook、登録状況と登録しない理由の変移をたどる

2014/06/20 15:00

先日ライフメディアのリサーチバンクで発表されたFacebookに関する調査結果だが、同社では毎年定期的、同時期にほぼ同じ要項で同じ質問をしており、経年データをたどることで2011年以降のFacebookに関連する日本の実情の変化を推し量ることができる。今回はFacebookの登録状況と、回答時点で登録していない人の理由の変遷をたどり、日本のFacebookの立ち位置の変化を推測していくことにする(【発表リリース:Facebook(フェイスブック)に関する調査】)。

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今調査の2014年分は2014年6月6日から11日にかけて10代から60代の男女へインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1800件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。2013年以前も同様の条件で調査が実施されている。

先行する記事の通り、直近2014年におけるFacebook登録率は38.1%。女性より男性、シニア層より若年層の方が登録率は高い。

↑ Facebookに登録をしている(2014年6月)(再録)
↑ Facebookに登録をしている(2014年6月)(再録)

この登録状況について2011年から毎年6月ごとの調査結果の推移を示したのが次のグラフ。

↑ Facebookに登録をしている(2011年から2014年)
↑ Facebookに登録をしている(2011年から2014年)

Facebookの日本の浸透状況は西欧諸国と比べれば遅れ気味だった。mixiなどの先行するソーシャルメディアの浸透率が高かったことや、実名主義が敬遠されていたこと、英語でのコミュニケーションの可能性に及び腰だったことなど、理由は多数挙げられる。2010年2月には日本法人が設立され、その後少しずつ浸透も加速化、2011年9月末には登録者数1000万人超が伝えられ、2012年に入ってからは多数のメディアで報じられるに及び、口コミ的に広がりを示すようになっている。ちなみに【Facebookのファンページを創ってみる】にある通り、当サイトがFacebookページ(当時は「ファンページ」と呼ばれていた)を作成したのは2010年10月。日本のウェブ界隈ではこの頃からFacebookに対する注目が集まり始めている。

調査結果の変遷を見ると、2011年時点では概して低めだった値も、2012年に入ると大きな伸びを示している。一般報道による認知度の高まりが、登録を後押しした形。また、2011年3月に発生した東日本大地震・震災において、実名登録のFacebookが安否確認に大きく貢献した、役立ったことが、登録率を底上げした一因ともいえる。

その後も少しずつ登録率は上昇している。男性では中堅層、女性ではシニア層の伸びが著しい。一方で矢印にて指摘したように、男性では若年層とシニア層、女性では中堅層において、直近の2014年で登録者率がやや減っているのが目に留まる。この減り方はまた単年での動きなため、単なるイレギュラー的なものの可能性もあるが、特に男性シニア層の減り方の大きさは無視できないものがある。

一方、Facebookに登録しない人における、その理由も変化をとげつつある。

↑ Facebookに登録しない理由(複数回答、該当者限定)
↑ Facebookに登録しない理由(複数回答、該当者限定)

「面白さ・楽しさが分からない」「サービスの内容が良くわからない」が漸減し、「自分に不要なサービス」「実名で登録することが嫌」が漸増している。前者はFacebookの中身が良くわからないからこその理由であり、後者はある程度以上理解した上での理由となる。前者にも一部はいるだろうが、後者にはそれ以上の比率で、一時期登録していたものの脱会してしまった人も含まれていることは容易に想像できる。この動きを見ても、登録している・していないは別として、Facebookという存在そのものの認知度が確実に上昇していることがうかがえる。



ソーシャルメディアの利用の上では便宜性を高めるスマートフォンの普及率は、年々上昇している。周辺環境条件は良くなっているはず。来年以降も一部属性で登録率が減少する動きを示すのであれば、利用環境以外の原因で、これらの属性のFacebook離れが起きているとの考えを示す必要が生じよう。一様に減少するのではなく、特定属性のみの動きであることもあわせ、注目したい。



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