「毎朝しっかりと朝食を食べている」中学生は8割強…若年層の朝食欠食状況をグラフ化してみる(2014年)

2014/06/09 08:00

内閣府は2014年6月4日付で2014年版となる「子ども・若者白書(旧青少年白書)」を発表した。今回はその白書に掲載されているデータなどを元に、若年層を中心とした朝食の欠食状況を探ることにする。成長期においては特に欠かせないとされる朝食は、いかなる摂取状況を示しているのだろうか(【発表リリース:子ども・若者白書(旧青少年白書)について】)。

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白書の説明にもある通り、また昨今の「食育」の言葉に代表されるように、心身が大いに育まれ、人格形成の多分を成す成長期においては、健全な食生活の環境下におかれることが、豊かな人間性を構築する大きな要因として重要視される。しかし現実問題として、朝食を欠いている若年層が少なくないのも事実。

無論理由としては「寝起きが悪い」「朝食時は食欲がわかない」などの個人の特性によるところもある。一方で子供当人や朝食を用意をする保護者の時間上の都合、さらには手間を嫌がることの結果として、子供本人は朝食を欲しているのに、摂取できない事例も少なくない。昨今ではたとえば大学側で、生徒の健康サポートを兼ねて安価で朝食を提供するサービスが展開され、生徒自身だけでなく保護者からも好評を博している事例もある(【立命館、学生の生活リズム改善のために「100円朝食」提供】)。

白書では以前、文部科学省の【全国学力・学習状況調査】を元に、小中学生に対する朝食摂取状況に関するデータを掲載していた。そこで大本の「全国学力・学習状況調査」をたどり、最新の値を反映させたのが次のグラフ(同調査は毎年9月頃に最新データが更新されるので、現時点では2013年分が直近値となっている)。2013年時点では毎朝しっかりと朝食を摂る人は、小学生では88.6%・中学生では84.3%に留まっていた。

↑ 朝食欠食状況(小学生・中学生)(2011年は震災のため調査中止)
↑ 朝食欠食状況(小学生・中学生)(2011年は震災のため調査中止)

経年で比較すると小学生はほぼ横ばいに推移しているが、中学生はほんのわずかずつながらも朝食欠食状況は改善に向かいつつある。しかしそれでも数%の小中学生が朝食を「まったく・あまり食べていない」とし、10%内外は「食べてはいるが毎日では無い」状態にある。気分的な問題や時間の無さ、あるいは個人個人のポリシーによるものなど、理由はさまざまなだと推測されるが(【時間が無い・習慣が無い 朝食を取らない理由】)、さらなる状況の改善を願いたいところ。

また男女別に見ると(こちらは厚生労働省の「国民健康・栄養調査」を元にしており、白書掲載分の2012年分が最新の値となっている)、幼児まではほぼ同率だが、成長を重ねると概して男性の方が欠食率が高くなる。

↑ 朝食の欠食率(7-29歳)(2012年)
↑ 朝食の欠食率(7-29歳)(2012年)

特に20代の男性ではほぼ3人に1人が、女性でも5人に1人以上が朝食を抜いている(この「朝食抜き」には「錠剤や栄養ドリンクなどのみ」「菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみ」も含まれる)。多分に多忙なこと、午前中の睡魔対策など理由は色々と考えられる。

また、「朝食抜き」の定義を見返す限り、シンプルな朝食スタイルとして栄養補充系の菓子や果物のみのパターンを確立し、自分自身では朝食を抜いている意識はまったくなくとも、カウントされている可能性が高い。上記にある通り、朝食はまだ食欲がわかず、あっさりとしたもので済ませてしまう人もいることを考えれば、朝食用の食材が多様化する昨今、見方次第ではもう少し朝食欠食率は落ちるのではないかと考えられる。

ともあれ、健康維持・増進のための食習慣としてはもちろん、家族とのコミュニケーションの場面としても食事は重要である。とりわけ成長過程にある学生においては、さらなる朝食の充足が求められよう。


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