主要ソーシャルメディアなどの利用状況の変化をグラフ化してみる(最新)

2017/08/07 05:10

2017-0805この数年でコミュニケーションの様式を大きく変化させた要因の一つに挙げられるのがソーシャルメディア。スマートフォンと相互作用する形で普及率はうなぎのぼりとなり、さまざまな社会・経済方面にも影響を与えている。今回は総務省情報通信政策研究所が2017年7月7日に発表した「平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」などの調査結果をもとに、数年間に渡る主要ソーシャルメディアなどの利用状況を確認していくことにする(【発表リリース掲載ページ:研究成果-調査研究報告書】)。

スポンサードリンク


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次以降に示すのは日本における主要ソーシャルメディアとして挙げるLINE、Facebook、Twitter、そしてmixiの、「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」における利用状況。LINEは厳密にはソーシャルメディアでは無く対個人・少数人数間におけるチャットツールだが、今調査ではソーシャルメディアとして取り扱っていることから、今回もその仕切りに従う。また利用状況を示す利用率だが、調査の上で「携帯電話及びパソコンのいずれからも利用していない」の回答値から100%を引いて逆算している。厳密にはゲーム機などからのみ利用している人もあるうるが、各年の報告書でもその計算方法で利用率を計算していることから、今記事でもそれに従う。

なお「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では現時点で今回年も合わせ5年分の調査が行われていることから、5年分の推移を見ることになる。

まずはLINE。

↑ ソーシャルメディア利用状況(LINE)
↑ ソーシャルメディア利用状況(LINE)

若年層、特に10代から20代の利用率が高い現状は先行する各記事で伝えている通りだが、2012年から2013年にかけて急速に普及が進んだ様子が分かる。特に学生・生徒(中学生から大学生)では2012年の時点ですでに45.3%が利用しており、2013年ではさらに30%ポイント近い上昇を示して3/4の利用率に達している。ほぼ同時期にはスマートフォンの普及も急速に進んでいることから、スマートフォンの利用とLINEが一体化したかのような連動性を示していることが理解できよう。

直近の2016年ではむしろ先行して普及した属性は頭打ちの状態で、30代以降にまで浸透が進み始めている(10代がやや大人しめなのは、LINEを使える機種そのものを有していない人が居るため)。30代から50代における2014年以降の急上昇は、子供との連絡用として導入したことも十分考えられる。40代は直近年でわずかに減少したが、これは多分にイレギュラーだろう。あるいは前年の2015年がイレギュラーで、その反動的な結果とも受け止められる。

続いてFacebook。

↑ ソーシャルメディア利用状況(Facebook)
↑ ソーシャルメディア利用状況(Facebook)

LINEほどではないが、やはり2012年から2013年に大きな飛躍が確認できる。もっとも20代から50代と就業者の範ちゅうでの伸びが著しく、学生・生徒や10代では大きな上昇がないことから、ビジネス的な利用目的で始めた人が多かった可能性はある。

直近の2016年では30代以降で少しばかりの上昇、そして10代から20代、学生・生徒で小さからぬ減退が確認できる。この動きは2015年からのもので、誤差による変動とはとらえにくく、むしろいわゆる「若者のFacebook離れ」のような感はある。気さくに利用できるLINEやTwitterにシフトしたのだろう。

TwitterはFacebookのやや若者よりな状態。

↑ ソーシャルメディア利用状況(Twitter)
↑ ソーシャルメディア利用状況(Twitter)

2012年から2013年にかけての大きな動きは10代と20代で顕著だが、それ以外の属性では見られない。少しずつ利用率が高まる形。一方でFacebookでも見られた傾向だが、10代よりも学生・生徒の値が大きく、学生間でFacebookやTwitterが率先して使われ、浸透している様子が分かる。LINEが10代と学生・生徒の値の差がほとんど無かったのと比べて特徴的ではある。

直近の2016年では大よその階層で増加しており、特に20代と学生・生徒の伸びが顕著。中堅層以降も伸びているが、元々の利用率が低いこともあり、Facebookと比べて若年層の比率が高い状態となっている。また男女別ではLINE同様に女性の方が有意に利用率が高いのも特徴ではある。

最後はmixi。

↑ ソーシャルメディア利用状況(mixi)
↑ ソーシャルメディア利用状況(mixi)

上記3ソーシャルメディアとは大よそ逆、年が経つに連れて利用者が減少する動きを示している。特に2012年から2013年にかけて若年層、具体的には10代から20代、学生・生徒の減り方が著しく、とりわけ10代と学生・生徒では半分以下にまで落ち込んでいる。同時期にLINEが急速に伸びた動きを示していることを合わせ考えると、相関関係をもとにした推論でしかないが、多分のmixi若年層利用者がLINEに流れたと見ても不思議ではない。

全体では2012年から2016年にかけて利用者は40%台にまで減少。10代に限れば1割程度にまで減ってしまっている。学生・生徒ならば前年比でやや増加したが、5%にも満たない。40代が漸増状態に転じているのが、色々と考えさせられる動きではある。mixi創世記の利用者の回顧主義的動きだろうか。



一応経年変化としてのデータは存在するが、まだ5年分しか抽出できないため、ぶれが生じている可能性は否めない。明確な変動傾向はあと数年調査結果の蓄積が欲しいところだが、インターネットサービス系のすう勢は流れが速く、調査データが蓄積される前に明らかな結果が出てしまう可能性すらある。

とはいえこの数年は、ソーシャルメディアの趨勢が大きく動いた期間でもある。色々な意味で、納得のいく動きを示していることには違いない。


■関連記事:
【シニアのソーシャルメディア利用、一番人気はFacebook】
【Facebook、ツイッター、LINE、そしてmixi…4大ソーシャルメディアの利用状況を確認してみる(最新)】
【主要ソーシャルメディアなどの利用状況をグラフ化してみる(最新)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー