海外ニュースの情報源として、各メディアはどこまで信頼されているのだろうか(最新)

2019/11/21 05:21

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2019-1108インターネットによって情報に関する距離感は一部地域をのぞいてほぼ意味をなくし、国際化の進展に伴い他国の情勢が自国に影響を及ぼす可能性がますます増大する昨今。海外のさまざまな状況を伝える海外ニュースへの聞き耳は、これまで以上に感度を高くする必要が求められている。今回は総務省が2019年9月13日に情報通信政策研究所の調査結果として発表した「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、この海外ニュースを取得する際に、主要メディアは情報源としてどれほど信頼されているのかについて確認していくことにする(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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海外ニュースで最も信頼されるのは新聞、次いでテレビ


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。また信頼度などの計算方法は【国内の政治や経済問題の情報源として、各メディアはどこまで信頼されているのだろうか】で確認のこと。要は高い方が信頼されている、低い方が信頼されていない、1.50が信頼されている・されていないの境目と読めばよい。

まずは調査対象母集団全体の平均値。

↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース)(2018年)
↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース)(2018年)

新聞がトップ、テレビがそれに続き、ラジオがいくぶん低いものの、実質的には同レベルの状態。4マスでは唯一雑誌が低いが、これはコンビニの棚などでよく見かける一般大衆誌までも含めて雑誌全般との認識で回答されているからだと考えられる。

インターネット系ではインターネットニュースサイトの信頼度は高く1.61。次いでソーシャルメディア、動画共有サイト、ブログなどと続くが、ニュースサイト以外は基準値の1.50を割り込んでおり、どちらかといえば信頼できない範ちゅうに該当することになる。

年齢の差で違いが生じる!?


続いて各属性別の違いを確認する。まずは男女別。

↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース、男女別)(2018年)
↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース、男女別)(2018年)

全項目で女性の方が高い値となっている。これは利用傾向そのものも多分に影響していると考えられる。もっとも、テレビやラジオ、新聞、インターネットニュースサイトが信頼できる範ちゅうで、それ以外は信頼ができない領域であることに違いは無い。

続いて年齢階層別。

↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース、年齢階層別)(2018年)
↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース、年齢階層別)(2018年)

おおよそ全体値で信頼できる範ちゅうにあるメディアは、ラジオを除けば10代以外はあまり大きな違いが生じていない。一方で元々値が低いメディアは年を取るに連れて信頼度も下がる動きにある。動画配信・共有サイトで50-60代でやや値が回復するのは、テレビと重ねて考えているからかもしれない。

先行記事でも似たような傾向が出ているが、10代の信頼度が他の年齢階層と比べると突出する形で高いのは、幼い時からメディアとの接触に積極的となる一方(今件調査結果では元からその情報に関する情報取得元として該当メディアを利用していない場合、平均値の算出には考慮されない)、虚報や誤報の類との接触経験が少ないため、他の年齢階層と比べて純朴な状態で情報に接している結果かもしれない。

続いて就業形態別。

↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース、就業形態別)(2018年)
↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース、就業形態別)(2018年)

特に際立った傾向は無いが、無職の値が全般的に低めに出ている、特に信頼度の低い項目で大きく落ちているのが目に留まる。無職に該当する人の多分は高齢層だからだろうか。

またその一方でフルタイムでも全般的に値が低めに出ているのは、興味深い傾向ではある。仕事などで海外の情報を使う機会があることから、鵜呑みにはできないとの姿勢を示している、さらには疑った通りの結果となった経験をしているからなのだろうか。

最後は世帯年収別。

↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース、世帯年収別)(2018年)
↑ 普段利用している情報源における信頼度(海外ニュース、世帯年収別)(2018年)

ラジオや新聞、雑誌はほんのわずかだが高世帯年収ほど高い信頼度を示すようだが、ソーシャルメディアや動画配信・共有サイトでは低世帯年収ほど高い信頼度を示している。世帯年収そのものでメディアの信頼度に影響が生じると見るよりは、年齢階層に引っ張られていると見た方が妥当性はある。



国内の政治経済に係わる先行記事でも触れているが、世帯年収区分や学生・生徒による変化はあるものの、おおよそ信頼度の変化は世代(年齢階層)によるところがある。各メディアに慣れ親しんだ期間の違いがそのまま、それぞれに対する信頼度に浅からぬ影響を与えているかもしれない。その仮説が正しければ、今後10年単位の変化の中で小さからぬ信頼度のシフトが生じることもあり得よう。

もっとも10年単位でメディアそのものの姿かたちそのものも大きな変化を示すに違いないのだが。


■関連記事:
【信頼を失いつつある米新聞やテレビニュース】
【諸外国別に見るソーシャルメディアの実名・匿名の利用実態(2014年)】
【世界各国の「新聞・雑誌」や「テレビ」への信頼度をグラフ化してみる(2010-2014年)(最新)】

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