男女で異なるテレビとの付き合い方…年齢階層別・男女別の時間帯別テレビ利用状況をグラフ化してみる(最新)

2018/09/20 04:52

2018-0914先行記事【年齢階層・時間帯別テレビの利用状況をグラフ化してみる】で年齢階層別におけるテレビの観賞動向を確認したが、その後【男女別・年齢階層別のテレビ観賞動向をグラフ化してみる】にもある通り、男女間で大きな差異が生じていることが明らかになった。そこで今回は総務省が2018年7月27日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「平成29年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、テレビのリアルタイム(生放送)の観賞に関し、時間帯別に利用状況を確認していくことにする。どの時間帯でどれほどの人がテレビを観ているかについて、男女差はどの程度、どのような形で生じているのだろうか(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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現役世代女性は平日の日中でも高めの値


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのは録画などでは無く、リアルタイムでテレビ番組(テレビ(生))を観た人の割合=行為者率の推移を1時間単位で示したもの。行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上利用した人の割合を示している。また、テレビ(生)に該当する行為はテレビ受像機による観賞に限らず、パソコンのチューナーを利用した観賞、さらにはスマートフォンなどによるワンセグ観賞も含まれる。

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(平日、男性、年齢階層別)(2017年)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(平日、男性、年齢階層別)(2017年)

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(平日、女性、年齢階層別)(2017年)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(平日、女性、年齢階層別)(2017年)

縦軸の区切りは揃え男女の比較ができるように統一しているが、朝・昼・夕食後の3つの節目でピークが生じているパターンに違いは無いものの、各所で男女間に大きな差異が生じているのが分かる。まず朝方だが男性と比べて女性の方がテレビを観る人が多い。女性は40代から50代においては4割超えの人が7時代にテレビを観ている。ただし60代になると男女の差異はほとんど無くなる。定年退職を迎え、出勤の準備の必要が無くなる人が多くなるからだろうか。

朝食後お昼を経て夕方に至るまでの時間帯では60代をのぞけば、おおよそが就学・就業をしていることになる。男性はお昼時にやや増えるが40代まではほとんどゼロに近い、50代でも1割に満たない一方、女性は20代以上では1割以上の行為者率を示している。

夜のテレビ観賞動向だが、年齢階層別で特異な動きが確認できる。10代では男性で20時台をピークとして漸減していくが、女性は19時台にピークを迎えるものの20時台に少し落ちた後、23時台まではほぼ横ばいを維持する。10代の女性は平日の夜に長時間テレビを観賞する人がそれなりにいるのだろう。20代以降はピーク時間こそ20時台-21時台で変わらないものの(男性の30代-40代でピーク時が22時台というイレギュラーが生じているが)、概して女性の方が多くテレビを観ている。

休日のテレビ視聴は大きな変化を示す


これが休日になると、平日から状況は一変する。

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(休日、男性、年齢階層別)(2017年)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(休日、男性、年齢階層別)(2017年)

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(休日、女性、年齢階層別)(2017年)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(休日、女性、年齢階層別)(2017年)

朝・昼・夕食以降のピーク動向に違いはないものの、朝のピーク時間がおおよそ男女とも1時間ほど遅めの8時台にずれている(男性は20代で9時台、女性は10代で8時台・9時台、50代で7時台というイレギュラーが生じている)。休日はゆっくりと起き、テレビを観ているようだ。その後少しばかり値が下がった後は、夕食時まで大きな行為者率の変化は無いが、60代でやや高値が維持されており、男性高齢層の休日における日中からのテレビべったりライフの様子がうかがえる。60代はお昼過ぎに至っても男女を問わずほぼ3割がテレビ観賞をしている。

夕食後のテレビタイムにおける動きでは、男女ともに20台でやや長い行為者率の持続が確認できる。平日に該当する翌日に備え、テレビをじっくりと観ているのだろうか。



平日では子供や就業年齢の男性がテレビを観る機会があまりなく、就業年齢の女性は自宅で家事、あるいはパートに出ているもののフルタイムでは無いので男性よりは観る機会が多いとのパターンは、あくまでも代表的な行動の様式であり、すべての回答者に当てはまるわけではない。一人暮らしの人もいれば、女性が就業して男性は主夫の立場にある世帯も存在する。しかし実際には本文で言及した動きに合った日常を過ごしている人が多いことを容易に推測できる結果が出ていることに違いない。

一方で男女ともに50代から60代、特に60代の観賞動向は、他の年齢階層とは大きな違いを示しているのも確認ができる。定年退職を迎えた後の、長時間を過ごせる娯楽の一つとして、テレビは必要不可欠な存在に違いない。

あくまでも時間区分別の行為者率を単純累積した結果だが、平日で男性60代は男性20代の3倍以上、女性も2.0倍以上の値が確認できる。しかも高齢層のテレビ観賞は、インターネットを利用しながら観賞する、いわゆる「ながら観賞」であることは少ない。刷り込み効果がどれだけ大きいかは容易に理解ができるというものだ。


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