男女で異なるテレビとの付き合い方…年齢階層別・男女別の時間帯別テレビ利用実情(最新)

2021/10/12 03:40

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2021-1001先行記事【平日だけでなく休日もテレビがお友達な高齢層…年齢階層・時間帯別テレビの利用状況(最新)】で年齢階層別におけるテレビの観賞動向を確認したが、その後【平日は女性の方が多く、長い…男女別・年齢階層別のテレビ視聴動向(最新)】にもある通り、男女間で大きな差異が生じていることが明らかになった。そこで今回は総務省が2021年8月25日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、テレビのリアルタイム視聴に関し、時間帯別に利用状況を確認していくことにする。どの時間帯でどれほどの人がテレビを観ているかについて、男女差はどの程度、どのような形で生じているのだろうか(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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現役世代女性は平日の日中でも男性より高めの値


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間(最新)】を参考のこと。

次に示すのは録画などではなく、リアルタイムでテレビ番組を観た人の割合=行為者率の推移を1時間単位で示したもの。行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上利用した人の割合を示している。また、テレビ(リアルタイム)に該当する行為はテレビ受像機による視聴に限らず、パソコンのチューナーを利用した視聴、さらにはスマートフォンなどによるワンセグ視聴も含まれる。

↑ テレビ(リアルタイム)の時間帯別行為者率(平日、男性、年齢階層別)(2020年)
↑ テレビ(リアルタイム)の時間帯別行為者率(平日、男性、年齢階層別)(2020年)

↑ テレビ(リアルタイム)の時間帯別行為者率(平日、女性、年齢階層別)(2020年)
↑ テレビ(リアルタイム)の時間帯別行為者率(平日、女性、年齢階層別)(2020年)

縦軸の区切りを揃えることで男女の比較ができるようにしているが、朝・昼・夕食後の3つの節目でピークが生じているパターンに違いは無いものの、各所で男女間に差異が生じているのが分かる。まず朝方だが男性と比べて女性の方がテレビを観る人が多い。女性の30-60代では7時台に40%を超える値を示している。

朝食後お昼を経て夕方に至るまでの時間帯では60代をのぞけば、おおよそが就学・就業をしていることになる。男性はお昼時にやや増えるが40代までは1割にも満たず、50代でも1割強な一方、女性は20代以上では1割以上の行為者率を示している。

夕方以降のテレビ視聴動向でも、男性と比べて女性は行為者率の本格的な上昇が始まるのが(60代を除けば)早く、しかも値も高い。さらに男性は10代を除けばピークの時間帯を過ぎると急速に行為者率を落としていくが、女性はしばらく同じ程度の値が維持されることが多い。女性はピークの時間帯を中心に、男性よりも長時間(恐らくは連続する形で)テレビを観ているのだろう。

休日のテレビ視聴は大きな変化を示す


これが休日になると、平日から状況は一変する。

↑ テレビ(リアルタイム)の時間帯別行為者率(休日、男性、年齢階層別)(2020年)
↑ テレビ(リアルタイム)の時間帯別行為者率(休日、男性、年齢階層別)(2020年)

↑ テレビ(リアルタイム)の時間帯別行為者率(休日、女性、年齢階層別)(2020年)
↑ テレビ(リアルタイム)の時間帯別行為者率(休日、女性、年齢階層別)(2020年)

朝・昼・夕食以降のピーク動向に違いはないものの、朝のピーク時間がおおよそ男女とも平日より遅めの8時台にずれている。休日はゆっくりと起き、テレビを観ているようだ。ただし男女ともに10代はもう少し遅い時間に起きて8時台から少しずつ増える形でテレビを観続けている。10代においては少なからぬ人が、休日の午前中はテレビタイムとして認識しているのだろう。

その後少しばかり値が下がった後は、夕食時まで大きな行為者率の変化は無い。昼食時に少しばかり盛り上がりが見える程度。

夕食後のテレビタイムにおける動きでは、男性では20代で高い行為者率の持続傾向が確認できる。平日に該当する翌日に備え、テレビをじっくりと観ているのだろうか。



平日では子供や就業年齢の男性がテレビを観る機会があまりなく、就業年齢の女性は自宅で家事、あるいはパートに出ているもののフルタイムでは無いので男性よりは観る機会が多いとのパターンは、あくまでも代表的な行動の様式であり、すべての回答者に当てはまるわけではない。一人暮らしの人もいれば、女性が就業して男性は主夫の立場にある世帯も存在する。しかし実際には本文で言及した動きに合った日常を過ごしている人が多いことを容易に推測できる結果が出ていることに違いない。

一方で男女ともに50代から60代、特に60代の視聴動向は、他の年齢階層とは大きな違いを示しているのも確認ができる。定年退職を迎えた後の、長時間を過ごせる娯楽の一つとして、テレビは必要不可欠な存在に違いない。

あくまでも時間区分別の行為者率を単純累積した結果だが、平日で男性60代は男性20代の3倍以上、女性も3倍以上の差が確認できる。しかも高齢層のテレビ視聴は、インターネットを利用しながら視聴する、いわゆる「ながら視聴」であることは少ない。テレビへの注力とその内容に関する刷り込み効果がどれだけ大きいかは容易に理解ができるというものだ。


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