男女で異なるテレビとの付き合い方…年齢階層別・男女別の時間帯別テレビ利用状況をグラフ化してみる(最新)

2019/12/28 05:18

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2019-1227先行記事【年齢階層・時間帯別テレビの利用状況をグラフ化してみる】で年齢階層別におけるテレビの観賞動向を確認したが、その後【男女別・年齢階層別のテレビ観賞動向をグラフ化してみる】にもある通り、男女間で大きな差異が生じていることが明らかになった。そこで今回は総務省が2019年9月13日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「平成30年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、テレビのリアルタイム(生放送)の視聴に関し、時間帯別に利用状況を確認していくことにする。どの時間帯でどれほどの人がテレビを観ているかについて、男女差はどの程度、どのような形で生じているのだろうか(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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現役世代女性は平日の日中でも高めの値


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのは録画などではなく、リアルタイムでテレビ番組(テレビ(生))を観た人の割合=行為者率の推移を1時間単位で示したもの。行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上利用した人の割合を示している。また、テレビ(生)に該当する行為はテレビ受像機による観賞に限らず、パソコンのチューナーを利用した視聴、さらにはスマートフォンなどによるワンセグ視聴も含まれる。

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(平日、男性、年齢階層別)(2018年)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(平日、男性、年齢階層別)(2018年)

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(平日、女性、年齢階層別)(2018年)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(平日、女性、年齢階層別)(2018年)

縦軸の区切りは揃え男女の比較ができるように統一しているが、朝・昼・夕食後の3つの節目でピークが生じているパターンに違いは無いものの、各所で男女間に大きな差異が生じているのが分かる。まず朝方だが男性と比べて女性の方がテレビを観る人が多い。女性は40代から50代においては4割前後の人が7時代にテレビを観ている。さらに女性は8時台でも4割台が観ている。

朝食後お昼を経て夕方に至るまでの時間帯では60代をのぞけば、おおよそが就学・就業をしていることになる。男性はお昼時にやや増えるが40代まではほとんどゼロに近く、50代でも1割に満たない一方、女性は30代以上では1割以上の行為者率を示している。

夜のテレビ視聴動向だが、年齢階層別で特異な動きが確認できる。10代では男性で19時台まで急激に行為者率が上がり、その後は漸減していくが、女性は20時台のピークまでは男性よりも緩やかな上昇を示し、ピーク後も行為者率の落ち方は男性よりも緩やか。10代の女性は平日の夜に長時間テレビを視聴する人がそれなりにいるのだろう。20代以降も概して女性の方が多くテレビを観ている。ピーク前後の行為者率の減少度合いは男性より女性の方が少ないので、女性はピークの時間帯を中心に、男性よりも長時間(恐らくは連続する形で)テレビを観ているのだろう。

休日のテレビ視聴は大きな変化を示す


これが休日になると、平日から状況は一変する。

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(休日、男性、年齢階層別)(2018年)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(休日、男性、年齢階層別)(2018年)

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(休日、女性、年齢階層別)(2018年)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率(休日、女性、年齢階層別)(2018年)

朝・昼・夕食以降のピーク動向に違いはないものの、朝のピーク時間がおおよそ男女とも平日より遅めの8-9時台にずれている。休日はゆっくりと起き、テレビを観ているようだ。その後少しばかり値が下がった後は、夕食時まで大きな行為者率の変化は無いが、男性では60代でやや高値が維持されており、男性高齢層の休日における日中からのテレビべったりライフのようすがうかがえる。男性60代はお昼過ぎに至っても男女を問わずほぼ3割がテレビ視聴をしている。他方女性は60代でも他の年齢階層とさほど大きな違いは無く、10代では1割を切る時間帯も多々生じている。10代と60代においては休日の日中にテレビを観ない、さらには外出する機会は男性より女性の方が多いのかもしれない。

夕食後のテレビタイムにおける動きでは、男性では50代、女性では20代でやや長い行為者率の持続が確認できる。平日に該当する翌日に備え、テレビをじっくりと観ているのだろうか。



平日では子供や就業年齢の男性がテレビを観る機会があまりなく、就業年齢の女性は自宅で家事、あるいはパートに出ているもののフルタイムでは無いので男性よりは観る機会が多いとのパターンは、あくまでも代表的な行動の様式であり、すべての回答者に当てはまるわけではない。一人暮らしの人もいれば、女性が就業して男性は主夫の立場にある世帯も存在する。しかし実際には本文で言及した動きに合った日常を過ごしている人が多いことを容易に推測できる結果が出ていることに違いない。

一方で男女ともに50代から60代、特に60代の視聴動向は、他の年齢階層とは大きな違いを示しているのも確認ができる。定年退職を迎えた後の、長時間を過ごせる娯楽の一つとして、テレビは必要不可欠な存在に違いない。

あくまでも時間区分別の行為者率を単純累積した結果だが、平日で男性60代は男性20代の3倍以上、女性も2倍近くの差が確認できる。しかも高齢層のテレビ視聴は、インターネットを利用しながら視聴する、いわゆる「ながら視聴」であることは少ない。刷り込み効果がどれだけ大きいかは容易に理解ができるというものだ。


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