男女で異なるテレビとの付き合い方…世代・性別の時間帯別テレビ利用状況をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/09/21 05:00

先行記事【世代・時間帯別テレビの利用状況をグラフ化してみる】で世代別におけるテレビの視聴動向を確認したが、その後【男女別・年齢階層別のテレビ視聴動向をグラフ化してみる】にもある通り、男女間で大きな差異が生じていることが明らかになった。そこで今回は総務省が2016年8月31日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「平成27年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、テレビのリアルタイム(生放送)の視聴に関し、時間帯別に利用状況を確認していくことにする。どの時間帯でどれほどの人がテレビを観ているかについて、男女差はどれほど、どのような形で生じているのだろうか(【発表リリース掲載ページ:研究成果-調査研究報告書】)。

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成人女性は平日の日中でも高めの値


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのは録画などでは無く、リアルタイムでテレビ番組(テレビ(生))を観た人の割合=行為者率の推移を1時間単位で示したもの。行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上使用した人の割合を示している。また、テレビ(生)に該当する行為はテレビ受信機による視聴に限らず、パソコンのチューナーを利用した視聴、さらにはスマートフォンなどによるワンセグ視聴も含まれる。

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2015年、平日、男性、世代別)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2015年、平日、男性、世代別)

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2015年、平日、女性、世代別)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2015年、平日、女性、世代別)

縦軸の区切りは揃え男女の比較ができるように統一しているが、朝・昼・夕食後の3つの節目でピークが生じているパターンに違いはないものの、各所で男女間に大きな差異が生じているのが分かる。まず朝方だが男性と比べて女性の方がテレビを観る人が多い。また男女間でピーク時間が1時間ほどずれており、子供や夫の登校・出勤に係わるあれこれを済ませた後にテレビ視聴をしているようすがうかがえる。他方10代では男性が7時台、女性が6時台に朝のピークが確認できるのも興味深い。男性は部活がらみで早出をするためだろうか。

朝食後お昼を経て夕方に至るまでの時間帯では、定年退職を迎えた人が多いであろう60代をのぞけば、大よそが就学・就業をしていることになる。男性はお昼時にやや増えるが得てしてゼロに近い一方、女性は20代以上ではそれなりの行為者率を示している。またお昼時の上昇も大きなものとなる。昨今ではパートタイムで働く共働きの女性も増えているが、それでもなお平日の日中にテレビを観ている女性は少なくない。

夜のテレビ視聴動向だが、10代でやや女性が多めに見ている以外は50代まで男女間に差はあまり見られない。一方、60代では男性が20時にピークを迎え21時には急激に値を落とすのに対し、女性は21時まで高い値を維持する。他の世代との一致性では男性が1-2時間ほど早めになる傾向があるのに対し、女性は他世代と同じような視聴ぶりを示している。男性は女性より早くテレビから離れてしまうようだ。

休日のテレビ視聴は大きな変化を示す


これが休日になると、平日から状況は一変する。

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2015年、休日、男性、世代別)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2015年、休日、男性、世代別)

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2015年、休日、女性、世代別)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2015年、休日、女性、世代別)

朝・昼・夕食以降のピーク動向に違いはないものの、朝のピーク時間が男女とも1時間ほど遅めにずれている。休日はゆっくりと起き、テレビを観ているようだ。その後少しばかり値が下がった後は、夕食時まで大きな行為者率の変化はないが、男性に限れば50代から60代でやや高値が維持されており、男性シニアの休日における日中からのテレビべったりライフの様子がうかがえる。

夕食後のテレビタイムにおける動きでは、女性は20時から21時に集中するのが特徴的。もっとも10代から20代に限れば19時に前倒しでピークが生じており、その後21時まで高値が続く。20代はイレギュラー気味だが、50代までは21時から22時まではテレビを観る人の割合は大きい。他方男性では10代から40代まではやはり19時から21時-22時まで注力しているようだが、50代以降はピーク時からの落ち方が大きい。瞬間的な行為者率は男性の方が10%ポイントほど高いが、継続して観ている人の割合は女性の方が多いようだ。



平日の動きの部分で触れているが、平日における子供や就業年齢の男性がテレビを観る機会がほとんどなく、就業年齢の女性は自宅で家事、あるいはパートに出ているもののフルタイムでは無いので男性よりは観る機会が多いとのパターンは、あくまでも代表的な行動性向であり、すべての回答者に当てはまるわけではない。一人暮らしの人もいれば、女性が就業して男性は主夫の立場にある世帯も存在する。しかし実際には本文で言及した動きに合った日常を過ごしている人が多いことを容易に推測させる結果が出ていることにも違いない。

一方で男女ともに50代から60代、特に60代の視聴動向は、他の世代とは大きな違いを示しているのも確認ができる。定年退職を迎えた後の、長時間を過ごせる娯楽の一つとして、テレビは性別をこえ、必要不可欠な存在なのだろう。


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