男女別・年齢階層別のテレビ視聴動向をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/09/19 04:30

先に【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】において、総務省が2016年8月31日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「平成27年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、テレビなどの利用動向を確認した。その際に、テレビ視聴、特にリアルタイム(生放送)の視聴に関し、男女では大きな差異が生じているのではとの意見がいくつか寄せられた。そこで今回はテレビ(生)の視聴に的を絞り、具体的な視聴動向を男女別に見ていくことにする(【発表リリース掲載ページ:研究成果-調査研究報告書】)。

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平日は全世代で女性が多く、そしてほぼ長い


調査要項などは今調査に関する先行記事「主要メディアの利用時間をグラフ化してみる」を参考のこと。

次に示すのは録画などでは無く、リアルタイムでテレビ番組を観た人の割合=行為者率と、その行為者における平均時間。この行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上使用した人の割合を示している。例えば10代男性は70.4%とあるので、男性10代のほぼ7割は、平日1日の間に連続して10分以上テレビをリアルタイムで視聴していることになる。また平均時間は「行為者の」平均であり、「各属性全体の」平均では無い。

↑ 平日・テレビ(生)行為者率(2015年))
↑ 平日・テレビ(生)行為者率(2015年)

↑ 平日・テレビ(生)行為者平均時間(分、2015年)
↑ 平日・テレビ(生)行為者平均時間(分、2015年)

全体では男性が82.5%、女性は89.3%。女性の方が6.8%ポイント高い。特に10代から30代で男女差が大きく出ており、20代では11.3%ポイントもの差が生じている。大よそ男女とも歳を経るに連れて行為者率は上昇していく。

そして行為者における平均視聴時間だが、20代から50代までで男女の差が大きく開いているのが分かる。これは男性が大よそ就業で日中のテレビ視聴が困難な場合が多いのに対し、女性は自宅で家事、あるいはパートタイムで働きに出ていてもフルタイム就業の男性と比較すると自宅にいる≒テレビを視聴できる機会が多いため、必然的にテレビを観る人における視聴時間が長くなるため。実際、就業がほぼ関係しない10代や、多分に定年退職を迎えている60代では男女の差が縮まっている。

休日ではどうだろうか


これが休日になると状況は一変する。

↑ 休日・テレビ(生)行為者率(2015年)
↑ 休日・テレビ(生)行為者率(2015年)

↑ 休日・テレビ(生)行為者平均時間(分、2015年)
↑ 休日・テレビ(生)行為者平均時間(分、2015年)

行為者率ではおおよそ男性よりも女性の方が高い、特に20代と30代で大きな差が出る、年齢と共に上昇する点は変わりがない。しかし40代以降の男女差は縮まり、規則性も無くなる。就業によるテレビ視聴に係わるハードルが無くなり、テレビ視聴への傾注傾向がそのまま表れた形となっている。男性は、平日視聴できなかった分を休日に補てんする意味で、やや底上げされている可能性すらある。

一方行為者による平均視聴時間では、全性別・年齢階層で平日以上の長さを示すのと共に、50代以降は男性の方が長い時間の視聴が確認できる。やはり視聴時間の面でも平日の足りない分を充足している可能性は多分にあるが、男性の方がテレビ好きであることを示す一つの指標なのかもしれない。



大雑把にまとめると、平日は男性の就業機会が多分にあることから、女性の方が行為者率・行為時間共に長い。休日は中堅層以降では行為者率は男女ともに変わらず、視聴時間は男性の方が長い結果になる。大よそテレビの視聴に係わる状況としては、普段からイメージされている様式と一致しており、納得させられる結果と言えよう。


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