男女別・年齢階層別のテレビ観賞動向をグラフ化してみる(最新)

2018/09/20 04:50

2018-0914先に【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】において、総務省が2018年7月27日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「平成29年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、テレビなどの利用動向を確認した。その際に、テレビ観賞、特にリアルタイム(生放送)の観賞に関し、男女では大きな差異が生じているのではとの意見がいくつか寄せられた。そこで今回はテレビ(生)の視聴に的を絞り、具体的な視聴動向を男女別に見ていくことにする(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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平日は全年齢階層で女性が多く、そして長い


調査要項などは今調査に関する先行記事「主要メディアの利用時間をグラフ化してみる」を参考のこと。

次に示すのは録画などではなく、リアルタイムでテレビ番組を観た人の割合=行為者率と、その行為者における平均行為時間。この行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上利用した人の割合を示している。例えば10代男性は59.9%とあるので、男性10代のほぼ6割は、平日1日の間に連続して10分以上テレビをリアルタイムで視聴していることになる。また平均時間は「行為者の」平均であり、「各属性全体の」平均では無い。

↑ テレビ(生)行為者率(平日)(2017年)
↑ テレビ(生)行為者率(平日)(2017年)

↑ テレビ(生)行為者平均時間(平日、分)(2017年)
↑ テレビ(生)行為者平均時間(平日、分)(2017年)

全体では男性が76.0%、女性は85.6%。女性の方が9.6%ポイント高い。特に20代から40代で男女差が大きく出ており、20代では16.0%ポイントもの差が生じている。おおよそ男女とも歳を経るに連れて行為者率は上昇していく。

そして行為者における平均視聴時間だが、20代から50代までで男女の差が大きく開いているのが分かる。これは男性がおおよそ就業で日中のテレビ観賞が困難な場合が多いのに対し、女性は自宅で家事、あるいはパートタイムで働きに出ていてもフルタイム就業の男性と比較すると自宅にいる≒テレビを観賞できる機会が多いため、必然的にテレビを観る人における観賞時間が長くなるため。実際、就業がほぼ関係しない10代や、多分に定年退職を迎えている60代では男女の差が縮まっている。

休日ではどうだろうか


これが休日になると状況は一変する。

↑ テレビ(生)行為者率(休日)(2017年)
↑ テレビ(生)行為者率(休日)(2017年)

↑ テレビ(生)行為者平均時間(休日、分)(2017年)
↑ テレビ(生)行為者平均時間(休日、分)(2017年)

行為者率では20代でやや大きな差異が出てしまっているが、それ以外の年齢階層では男女間の差異はほとんど無い。一方で年齢とともに上昇する点は平日と変わりない。就業によるテレビ観賞にかかわるハードルが無くなり、テレビ観賞への傾注傾向がそのまま表れた形となっている。男性は、平日観賞できなかった分を休日に補てんする意味で、やや底上げされている可能性すらある(女性は平日と比べて行為者率が減少している年齢階層もあるが、男性では皆無)。

一方行為者による平均視聴時間では、すべての属性で平日以上の長さを示すのとともに、40代以外では男性の方が長い時間の観賞が確認できる。やはり観賞時間の面でも平日の足りない分を充足している可能性は多分にあるが、男性の方がテレビ好きであることを示す一つの指標なのかもしれない。



大雑把にまとめると、平日は男性の就業機会が多分にあることから、女性の方が行為者率・行為時間ともに長い。休日は行為者率は男女ともにあまり変わらず、視聴時間はおおよその年齢階層で男性の方が長い結果になる。テレビの観賞に関する状況としては、普段からイメージされている様式と一致しており、納得させられる結果と言えよう。


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