学生・生徒のソーシャルメディア利用状況をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/09/16 05:13

先行記事【動画や画像共有サービスの利用状況をグラフ化してみる】で動画共有サイトの利用状況を確認した際、特に10代から20代の利用率が高い状況が見受けられた。一方で昨今では学生などにおける、いわゆる炎上事案がソーシャルメディアなどで増加していることも良く知られている。そこで今回は総務省が2016年8月31日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「平成27年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、学生や生徒におけるソーシャルメディアの利用状況について確認していくことにする(【発表リリース掲載ページ:研究成果-調査研究報告書】)。

スポンサードリンク


LINEは8割、ツイッターは6割近く


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次以降に示すのは、各サービスの利用をどの種類の端末から行っているかに関する回答値。回答時点で該当サービスを閲覧しているか、書込みや投稿をしているか、そして利用する際の端末はパソコン(PC。ノート、デスクトップを問わず)か、携帯電話(従来型携帯電話、スマートフォンを問わず)かについて尋ねている。単純な利用状況は「いずれからも利用していない」を元に逆算したもので、厳密にはタブレット型端末やゲーム機などから「のみ」の利用者もいることから、値はもう少しばかり上乗せされるはずではあるが、報告書でもこの計算式で利用者が算出されていることから、今回はこの値を採用する。

さらに今回の対象となる年齢は特に記載されていないが、職業区分で「学生・生徒」とあり、調査対象母集団自身が13歳以上なので、中学生から高校・大学(院)、さらには短大や専門学校生も含めた学生や生徒であるとする(中高生は「生徒」で、大学生などは「学生」である)。

↑ 主要ソーシャルメディアの利用状況(複数回答)(2015年、学生・生徒、利用スタイル・端末種類問わず)
↑ 主要ソーシャルメディアの利用状況(複数回答)(2015年、学生・生徒、利用スタイル・端末種類問わず)

↑ 主要ソーシャルメディアの利用状況(複数回答)(2015年、学生・生徒)
↑ 主要ソーシャルメディアの利用状況(複数回答)(2015年、学生・生徒)

学生などに限ればLINEが8割の利用率でトップ、次いでツイッターが6割強、FacebookとGoogle+は3割近く。mixiは8.3%でしかない。

端末種類別利用率だが、パソコンは良くてツイッターの1割強でしかなく、LINEは1割足らず、Facebookも数%。携帯電話(多分にスマートフォン)経由の利用が圧倒的に多い。また利用スタイルもサービスの機能により大きく異なり、LINEは読み書きがほぼ同率で携帯電話経由が圧倒的、ツイッターはやや閲覧の人の方が多いが、パソコン経由の利用者はLINE以上に達する。やや意外なのはFacebookで、パソコン経由の利用者は少なめ。

また全般的に携帯電話経由の閲覧利用者が多いのも特徴の一つ。スマートフォンがあれば大よそのサービスにはアクセス可能であることから、わざわざパソコンを使うまでも無く、またパソコンに(プライベートで)触れる機会が無い人も多分にいるのだから、当然だろう。ましてや学生・生徒となれば、自分自身のパソコンを持っている人は大人と比べればごく少数になる(家族全体の保有、あるいは保護者のを借り受ける形で利用しているパソコンで、個人的内容のやりとりが多いソーシャルメディアの利用は、気が引けてしまうに違いない)。

学生らにユーチューバーが受けるわけ


続いて動画や画像の共有サービス、具体的にはYouTube、ニコニコ動画、Vine、Instagramを同じく学生・生徒に限り、その動向を確認していく。

↑ 動画・画像サービスの利用状況(複数回答)(2015年、学生・生徒、利用スタイル・端末種類問わず)
↑ 動画・画像サービスの利用状況(複数回答)(2015年、学生・生徒、利用スタイル・端末種類問わず)

↑ 動画・画像サービスの利用状況(複数回答)(2015年、学生・生徒)
↑ 動画・画像サービスの利用状況(複数回答)(2015年、学生・生徒)

YouTubeは8割強、ニコニコ動画は1/3程度、Vineは15.4%、そしてInstagramは3割近くが利用している。端末などの利用状況を見ると、いずれのサービスでも携帯電話経由の閲覧利用率が高く、パソコン経由はそれ以下の値を示している。特にYouTubeでは7割強が携帯電話経由で閲覧していると答えている。これだけ大勢の利用者が居れば、いわゆるユーチューバーが学生諸氏に受け入れられるのも理解は出来るし、ニコニコ動画で学生に受けるネタが多く展開されるのもうなづける。

投稿動向はといえば、YouTubeでは携帯電話経由の方が多いが、ニコニコ動画は意外にも(!?)パソコン経由の方が多い。またInstagramはそのサービスの特性上、携帯電話経由による投稿率が非常に高く、1/6強の人が投稿していると答えている。



大学生ともなれば自らのアルバイト代から本体代や通信料をねん出する場合が多々あるが、高校生までは概して保護者から本体代・通信料を出してもらうことになるため、中学生の時点では家庭での負担をかんがみ、スマートフォンを利用できない・させてもらえない場合が多い。今後もスマートフォンの普及は進み、各種調査結果でも高校生はほぼ9割を超えている一方で、中学生でも少しずつ普及率は上昇しているが、高校生のような高みに登るのは難しい。

学生における各種ソーシャルメディアや動画共有サイトの動向の視点で見ると、今後も各サービスに対する魅力が変わらなければ、利用可能端末の利用率が上昇する以上、携帯電話経由での利用は漸増する。しかしそのスピードはこれまでと比べれば緩やかなものとなるに違いない。


■関連記事:
【小中高校生によるスマートフォンを使った動画視聴動向をグラフ化してみる(2016年)(最新)】
【YouTubeほぼ全員、ニコ動が続く、ツイキャス・Vineは10代顕著…スマホ持ち若者の動画配信・共有サービスの知名度を探る】
【YouTube18%、ニコ動6%、ツイキャス5%…若年層の動画配信・投稿経験】
【別途、それとも自分で? 携帯電話料金とおこづかいの関係を探る(2016年)(最新)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー