YouTube、ニコ動、そしてInstagram…動画や画像共有サービスの利用状況をグラフ化してみる(最新)

2018/09/17 05:03

2018-0910インターネット回線の高速化、各インターネット端末の映像処理能力の向上と映像処理技術の進歩、そして機動力に長けたスマートフォンの普及は、動画や画像を共有するサービスを飛躍的に浸透させることとなった。言語の壁すら取り払う動画や画像の共有化は、言葉通りワールドワイドな世界を展開させるツールとして広がりを見せている。今回は日本で主流の動画共有サービスであるYouTubeとニコニコ動画、さらには画像の共有サービスとして名を知られるようになったInstagramに関して、総務省が2018年7月27日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「平成29年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、利用状況を確認していく(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

スポンサードリンク


7割強が利用する動画共有サービス、YouTube


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次以降に示すのは、各サービスの利用をどの種類の端末から行っているかに関する回答値。回答時点で該当サービスを動画・画像の閲覧のみで利用しているか、書込みや投稿をしているか(設問では単に「書き込む・投稿する」とあるので、動画共有サービスにおいては動画の実投稿以外にコメントの記述などまで含むと回答者が判断したとする)。そして利用する際の端末はパソコン(ノートパソコン、デスクトップパソコンを問わず。またタブレット端末も今件では含んでいる)か、携帯電話(従来型携帯電話、スマートフォンを問わず)かについて尋ねている。また単純な利用状況は「いずれからも利用していない」の値から逆算したもので、厳密には家庭用ゲーム機などから「のみ」の利用者もいることから、値はもう少しばかり上乗せされるはずではあるが、報告書でもこの計算式で利用者が算出されていることから、今回はこの値を採用する。

まずはYouTube。

↑ YouTubeの利用状況(利用スタイル・端末種類問わず)(2017年)
↑ YouTubeの利用状況(利用スタイル・端末種類問わず)(2017年)

↑ YouTubeの利用状況(複数回答、利用スタイル別、属性別)(2017年)
↑ YouTubeの利用状況(複数回答、利用スタイル別、属性別)(2017年)

全体利用率は7割強。男女別では男性の方が高く、年齢階層別では20代がもっともよく利用して9割強を示しているが、10代もほぼ同率、そして40代までは8割超えを維持している。そして50代以降は減少するも、60代以降でも3割強は利用している。

利用端末を見ると実のところYouTubeは概して携帯電話メインのサービスとなりつつある(その多くはスマートフォンだろう)。男女別では携帯電話の利用状況に大きな差異は無いものの、パソコンでは男性の方が閲覧率はかなり高い。元々パソコンの利用率自身男性の方が高いため、当然の結果ではあるが、見方を変えれば男女別の全利用における比率では、女性の方が携帯電話経由の利用割合は高いことにもなる。

また10代から40代までも携帯電話経由が非常に多く、50代までは携帯の方が上な状態が続き、60代でようやくパソコン経由の利用者の方が多い状態となる。

書込み・投稿者の割合はさほど多くなく、パソコンで1.3%、携帯電話で2.1%。20代の携帯経由による投稿が突出しているが、それでも5.0%に留まっている。YouTube利用者の大勢は観賞側にあると見てよい。

20代は1/3強のニコニコ動画


続いてニコニコ動画。

↑ ニコニコ動画の利用状況(利用スタイル・端末種類問わず)(2017年)
↑ ニコニコ動画の利用状況(利用スタイル・端末種類問わず)(2017年)

↑ ニコニコ動画の利用状況(複数回答、利用スタイル別、属性別)(2017年)
↑ ニコニコ動画の利用状況(複数回答、利用スタイル別、属性別)(2017年)

全体では2割近く。男性の方が利用率が高く、年齢階層別では10代から20代が圧倒的で、30代以降は利用率が急激に下がる。YouTubeと比べて汎用性の低さ、投稿される動画の傾向の違いなどが原因か。

利用端末別では興味深い動きが確認できる。全体ではパソコンと携帯電話に大きな違いは無い。男女別ではパソコン・携帯電話間の差異において女性の方が大きい。そして投稿はほとんど男性のみ。年齢階層別では10代から20代が閲覧だけで無く、投稿でもそれなりの値を示しているが、30代以降は閲覧の値が低くなり、投稿率もほとんど無くなる。

オシャレな画像サービスInstagram


最後は動画では無く画像共有サービスのInstagram。他のソーシャルメディアとの連動性も高く、かつてのポラロイドカメラ的な使われ方もされている。2012年4月にはFacebookが買収したが、その後も独立性を保ち、他サービスとの連動性も維持されている。

↑ Instagramの利用状況(利用スタイル・端末種類問わず)(2017年)
↑ Instagramの利用状況(利用スタイル・端末種類問わず)(2017年)

↑ Instagramの利用状況(複数回答、利用スタイル別、属性別)(2017年)
↑ Instagramの利用状況(複数回答、利用スタイル別、属性別)(2017年)

全体利用率は25.1%。おおよそ4人に1人は使っている。男女別では女性が圧倒的に多く、3割4強で男性の1.6倍近くの割合。年齢階層別では10代から30代が主流で、20代に限れば過半数の人が利用していることになる。

利用端末・スタイル別では圧倒的に携帯電話経由が多い。また、閲覧だけでなく投稿率も高いのが特徴で、20代では3割近くの投稿率を示している。40代でも携帯経由の閲覧率は2割近く、投稿率も5.3%と、決して低くない値を計上している。



日本で利用できる動画・画像共有サービスは今回例示した以外にも多数存在する。また最近では録画した動画ファイルの共有では無く、リアルタイムでライブ配信をするストリーミング系サービス(例えばツイキャス、ニコニコ生放送、YouTube live、Ustreamなど)も注目を集めている。これらもさらに利用率が高まれば、あるいは調査対象項目として加わるかもしれない。

冒頭で動画・画像共有サービスの拡大の理由をいくつか挙げたが、最大の要因はやはりスマートフォンの普及にある。今後さらに端末の利用率は上昇することから、動画・画像共有サービスもまた同様に、その利用状況は活性化することだろう。

余談ではあるが、ある意味一番注目されている、ニコニコ動画に関する前年分からの動向を計算し、グラフ化しておく。

↑ ニコニコ動画の利用状況(複数回答)(複数回答、前年比、利用スタイル別、属性別、ppt)(2017年)
↑ ニコニコ動画の利用状況(複数回答)(複数回答、前年比、利用スタイル別、属性別、ppt)(2017年)

特に傾向だった動きは見出しにくいが、あえて述べるとすれば、パソコンでの利用が減り、携帯電話が増えた、10代-20代で投稿率の上昇が生じているが、その分30-40代が減っているぐらいだろうか。

これが単年の動向に過ぎないのか、それとも継続的な流れなのかは、来年以降の動向を見極めることで判断しよう。


■関連記事:
【4割視聴・2割が投稿…米携帯保有者の動画事情を探る】
【YouTubeほぼ全員、ニコ動が続く、ツイキャス・Vineは10代顕著…スマホ持ち若者の動画配信・共有サービスの知名度を探る】
【YouTube18%、ニコ動6%、ツイキャス5%…若年層の動画配信・投稿経験】
【Facebookは伸び悩み、PinterestやInstagram、Twitterはグンと成長…米ソーシャルメディア利用実情】

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー