年齢階層別にインターネットの時間帯別利用状況をグラフ化してみる(最新)

2018/09/14 04:49

2018-0906パソコンだけでなくスマートフォンや従来型携帯電話などによる携帯電話を使い、人々は気軽にインターネットへアクセスすることが可能となった。インターネットは多様なサービスを提供するインフラで、そのサービスによって社会生活はあらゆる面で変化を迎え、今やインターネット無しでは生活できない、し難い状況となっている。一方でインターネットの利用動向は年齢により大きな差異が生じているとの指摘もある。今回は情報通信政策研究所が2018年7月27日に発表した「平成29年 情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査」から、平日と休日それぞれにおけるインターネットの利用(用いたメディアの種類は問わず)状況を、年齢階層別に仕切り分けした上で確認していくことにする(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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平日と休日、ピークは同じだが


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのはインターネット(利用端末の種類は問わない。パソコン以外に携帯電話なども含む)の行為者率推移。そして行為者とは、該当時間帯において連続して10分以上使った人のことを意味する。スマートフォンによるインターネットへのアクセスも当てはまるため、移動中などの利用もカウントされる場合が多々ある。もちろん回答者が自意識のうちに利用している状況を示すので、例えば自宅の端末でアプリケーションを起動させ続けている場合は、今件行為者としては該当しない。

↑ インターネット利用の時間帯別行為者率(平日、年齢階層別)(2017年)
↑ インターネット利用の時間帯別行為者率(平日、年齢階層別)(2017年)

時間別行為者率はその人が元々インターネットを利用しているか否かにも左右されるため、当然若年層の方が高い値を示すことになる。他方、若年層でもそれぞれの階層の事情により、時間ごとに行為者率には大きな違いが生じてくる。

10代は多くが就学状態であることから、朝の登校時間前に一つのピークを迎え、それ以降は減少。お昼時にいくぶん増えて(大学生、あるいはお昼休み時間のアクセス)、下校時間以降再び増加する。夕食後はさらに値は増加し、21時台がピークとなる。恐らくはスマートフォンによるアクセスが多分に及んでいるものと考えられる。

20代以降はその多くが就業者となるため、仕事目的のアクセスも増えることから、日中の利用も増加する。しかしやはりお昼時には大きなピークを迎える。夕方も少しずつ増えていくが、学校の下校時間よりは遅い退社時間であることから、明らかな増加が始まるタイミングも1-2時間ほど後ろにずれ込んでいる。60代は少なからずが定年退職を迎えているため、特段のピークタイムのような動きは見出し難い。あえて言えば昼間と夜半にある程度増えているぐらい。

夜のピークタイムは10代が21時台、20代・30代は22時台、40代・50代は21時台、60代は20時台。30代にかけて睡眠時間を惜しまずにインターネットを利用する姿勢を見せるも、40代以降は少しずつ就寝時間を早め、インターネットの利用状況も前にずれ込むようだ。一方若年層、特に20代はピークを過ぎても行為者率の減少度合いは他の階層と比べて緩やかで、午前1時でも7.4%が利用し続けている。10代の7.2%と併せ、翌日の就業・学業が不安ではある。

これが休日となると利用スタイルは大きく変化する。比較がし易いよう、縦軸の区切りは平日と同じにしてある。

↑ インターネット利用の時間帯別行為者率(休日、年齢階層別)(2017年)
↑ インターネット利用の時間帯別行為者率(休日、年齢階層別)(2017年)

年齢階層別で値が減少する時間帯にいくぶん異なる傾向があるものの、朝のピーク時間が特に無く8時台から10時台まで一様に上昇した後は高値を維持する。ただし40代から50代は少しずつ値を落とすなどの細かな違いもある。そして夕方から夕食時、そしてその後就寝に至るまで高い値を示す傾向は平日と変わり無し。

他方、10代と60代は値に大きな違いはあるが、10時台まで上昇した後はほぼ値が横ばいに動く傾向に変わりは無い。使う人は日中はずっと、寝るまで使い続けているのかもしれない。

平日と休日の利用スタイルを別の切り口で


平日と休日それぞれの動向をグラフで見比べ、利用スタイルに違いがあることが確認できたわけだが、これを色々と数字を加工して検証していくことにする。まずは単純に平日と休日の差を引き算して算出したもの。

↑ インターネット利用の時間帯別行為者率(休日の平日との差異、年齢階層別、ppt)(2017年)
↑ インターネット利用の時間帯別行為者率(休日の平日との差異、年齢階層別、ppt)(2017年)

上記で解説の通り、就業・就学時間帯はアクセスを制限される場面が多いことから、その制限が解除される休日では、平日と比べて行為者が増える状況が確認できる。もっともお昼時は10代以外はむしろ日中利用できない分をお昼休みで補おうとするためか、多分に利用する人が増えることから、かえって休日の方が低い値を示している。朝方でマイナス値を示しているのも似たような理由に加え、起床・朝食時間が平日からずれ込んでいるのが原因。

ところが18時以降、具体的には夕食以降になるとせいぜい増加分は5%ポイント程度で、日中と比べると非常に小さな変化にとどまっている。これは夕食後のプライベートタイムにおけるインターネットの利用傾向は、平日・休日の区別無く行われている実態を意味していることとなる。

各年齢階層別に時間単位の行為者率を単純に累積加算し、概算的な1日あたりのインターネット利用状況を行為者率で計上し、その値を平日と休日で比較したのが次のグラフ。例えば1日24時間ずっと行為者率が50%を維持、つまり該当階層の半数が24時間インターネットを利用していれば50%×24(時間)で1200%となる。これが休日に60%の維持ならば60%×24=1440%で、差し引き240%のプラス。それだけ余計にインターネットが利用されていることが分かる次第。

↑ インターネット利用の時間帯別行為者率(休日の平日との差異、年齢階層別、pptの累計)(2017年)
↑ インターネット利用の時間帯別行為者率(休日の平日との差異、年齢階層別、pptの累計)(2017年)

直上のグラフの通り平日と休日の間に大きな差異が生じるのは日中の時間帯だが、その時間帯で大いにインターネットを利用している若年層は大幅なプラスを示すものの、30代以降は大よそマイナス値を示す。これは平日の就業時間中に仕事目的で利用しているインターネットへのアクセス時間が長時間にわたっており、休日のプライベートタイムにおける利用でも長さの上で追いつけないことを意味する。

単にインターネットを利用する・しないで区切ると、若年層は休日に大いに羽根を伸ばして思う存分アクセスし、中年層以降は休日では休みをインターネット以外にも活用するため、アクセス時間が減るといったところだろうか。


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