テレビやパソコン、携帯電話はいつ使われているのか…時間帯別利用状況をグラフ化してみる(2014年)

2014/10/15 11:00

今年の4月以降何度かに分けて、速報値を基に内容を精査した情報通信政策研究所の「平成25年 情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査」だが、先月9月26日にその詳細版が公開され、細かいデータや速報版では未公開だった項目の実情が明らかにされた。そこで今回はテレビや携帯電話(スマートフォンと従来型携帯電話双方)、パソコン(PC)、タブレット型端末における、時間別の利用状況を確認していくことにする。これらの機器はライフスタイルにおいて、どのような形で浸透し、利用されているのだろうか(【情報通信政策研究所:平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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テレビや携帯の平日利用は朝と夕食、夜のプライベートタイムがピーク


今調査に係わる調査要項は先行記事の【「LINEの次にGoogle+が高利用率」総務省の調査結果を検証する】を参考のこと。

次に示すのは調査対象母集団全体におけるテレビ(テレビ受信機の利用を意味する。テレビゲームの画像出力先としての利用も含み、携帯電話のワンセグ利用によるテレビ番組視聴は含まない)、携帯電話、パソコン、タブレット型端末の行為者率推移。この行為者とは、該当時間帯において連続して10分以上使った人のことを意味する。大よその人が就寝している時間帯は少なく、起きている時間、しかもプライベートな時間は多数の人が利用するため、大きな値が現れる。

↑ 各機器の時間帯別行為者率推移(2013年、平日)
↑ 各機器の時間帯別行為者率推移(2013年、平日)

平日のためテレビは早朝と夕食時、そして就寝までのリラックスタイムにおける行為者率が高い。ピークは21時台で約5割。お昼時にやや値が上昇するのは、職場のお昼休み時間に外食先で視聴する場合や、専業主婦、定年退職後のシニア層が食事をしながら観る場合があるため。携帯電話もほぼテレビと同じ動きを示すが、所有者そのものがテレビよりも少ないことから、ピーク時の行為者率はテレビより低くなる。

一方、パソコン利用率は多分に就業者の仕事中の利用が反映されるため、日中の行為者率が高い。しかも午後より午前中の方が高い状況を見るに、午前のうちにデスクワークを終えて、午後から外回りという就業スタイルの人が多いことがうかがえる。その分、お昼休み時はやや値が下がり、プライベートでの職場でのパソコン利用はさほど行われていない可能性が示唆されている。

タブレット型端末は所有者そのものが少ないため、行為者率もほとんど誤差の範囲となってしまう。ピークは20時台の1.2%。20時台から23時台でやや高い値を示しており、携帯電話と似たような利用スタイルを取られているようだ。

休日は余裕があるので…でも夕食前後の利用が最多なのは変わらず


これが休日ともなると、いくつかの変化が生じるようになる。仕事や学校が無く、自由時間が多く得られるため、各機器の利用スタイルにも変化が生じるからだ。

↑ 各機器の時間帯別行為者率推移(2013年、休日)
↑ 各機器の時間帯別行為者率推移(2013年、休日)

テレビの行為者率で食事時に盛り上がる状況は平日と変わらないが、それ以外の時間帯でもそれなりの値でテレビが視聴されている。そして何より朝食時のピークが1時間ほどずれており、平日よりも遅く起きて朝食を取るライフスタイルが垣間見られるのは興味深いところ。

携帯電話は就業・授業で利用を妨げられなくなることから、昼食時の休み時間におけるピークも発生せず、朝食後から就寝までほぼ一定率の行為者率で推移している。しかも値は平日より高め。他方パソコンは就業などで使われていないために平日よりも値は低く、しかも夕食後から就寝までの「夜のプライベートタイム」においてピークを迎えることになる。ゲーム、あるいはソーシャルメディアなどでのチャットに勤しんでいるのだろうか。

テレビと携帯の平日・休日の差異を確認


利用スタイルが平日と休日で大いに異なるテレビと携帯電話について、それぞれ平日・休日の値を抽出して同一グラフにまとめてみる。まずはテレビ。

↑ テレビの時間帯別行為者率推移(2013年、平休日別)
↑ テレビの時間帯別行為者率推移(2013年、平休日別)

夕食時のテレビタイムでは休日の方がやや行為者率は高くなるものの、それ以降はほとんど変わりがない。また平日と休日で朝食時のタイミングが1時間ほどずれるようすが良くわかる。さらに休日は午前中にテレビを観る人が多めで、午後に入ってからはやや少なくなる様子も確認できる。午前はテレビを観ながらのんびりと過ごし、午後から本格的に活動し始めるというところか。

続いて携帯電話。

↑ 携帯電話の時間帯別行為者率推移(2013年、平休日別)
↑ 携帯電話の時間帯別行為者率推移(2013年、平休日別)

平日は仕事や授業の合間をぬって利用し、一通り片付く夕方以降に行為者率が上がる。休日はテレビ同様起床時間のずれが生じるため立ち上がりは遅くなるが、それ以降はほぼ終日高い値を示し続ける。テレビは休日でもある程度高低差が生じるものの、携帯電話は日中ほぼ付きっきりで利用されている状況がうかがい知れる。



テレビや携帯電話は世代特性があり、世代によって利用状況は大きく異なってくる。あくまでも今件は調査対象母集団全体の、つまり世間一般における平均的な動向。世代別動向に関しては、機会をあらためて精査することにしよう。


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