パソコンや従来型携帯電話、スマートフォンなどの利用状況を確認してみる(2014年)

2014/10/14 15:00

今年の春先に速報版が発表された、情報通信政策研究所の「平成25年 情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査」だが、2014年9月26日付でその詳細版が公開された。そこで今回から何回かに分けて、速報版では確認できなかった動向などに関して、補完的な意味で内容を精査していくことにする。今回は今調査で判明した、直近におけるパソコンやスマートフォンなどの利用状況を世代別にチェックする(【情報通信政策研究所:平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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今調査に係わる調査要項は先行記事の【「LINEの次にGoogle+が高利用率」総務省の調査結果を検証する】を参考のこと。

次に示すのは主要情報端末別の世代別行為者率。この行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上使用した人の割合を示している。例えば10代のスマートフォン(スマホ)は57.6%とあるので、10代のうち6割近くは平日に1度以上スマートフォンを操作したことになる。10代の値ではやや少ないように思えるかもしれないが、今調査の対象年齢の下限は13歳のため、中学生も入っていると考えれば道理は通る。また今件ではプライベートに限らず、学業や就業時に利用した場合も該当する。

↑ 世代別行為者率(2013年、平日)
↑ 世代別行為者率(2013年、平日)

速報時にも伝えたが、全体においても、世代別は40代に至るまで、パソコンよりもスマートフォンの行為者率の方が高い。平日分の調査であるため、多分に就業者の就業上でのパソコン利用が含まれているはずなのだが、それでも50代に入ってようやくパソコンの方が行為者率が高くなる実態は、スマートフォンの浸透が大いに進んでいることがうかがえる。

10代ではパソコン行為者率は22.3%、スマートフォンは57.6%。学業上の利用可能性が多分にあるとはいえ、2倍以上の差が開いている。また従来型携帯電話の行為者率が低く、スマートフォンが高い状況は、中堅層までを中心に従来型からスマートフォンへのシフトが進んでいることを裏付ける結果と言える。同時に50代以降のシニア層では「これまで使っていた従来型携帯電を継続利用している」「スマートフォンは多機能に過ぎるので従来型で十分」などの理由からか、若年層よりも従来型携帯電話の行為者率が高い実情も確認できる。実に3割前後の利用状況は同世代の人数を考慮すると、決して無視できない値ではある。

続いて行為者平均時間。これは該当世代全体では無く、行為者における平均的な利用時間。行為者の人数が少なくても、使っていない人との間で平均化されて短くなってしまうことは無い。あくまでも行為者の行為実態。

↑ 行為者平均時間(2013年、平日、分、日あたり)
↑ 行為者平均時間(2013年、平日、分、日あたり)

パソコンの利用時間が長いのはひとえに就業時に仕事用として使うからに他ならない。仕事の機会がほとんど無い10代ではパソコンの利用時間は短く、1時間半足らず。一方でスマートフォンは2時間以上使っている。

意外に思えるのはタブレット型端末の利用時間。行為者率そのものは少数だが、行為時間はどの世代でも1時間強で大きな違いは無く、10代はパソコンとほぼ同じ、20代は従来型携帯電話と競り、30代以降はスマートフォン以上の行為時間が確認できる。タブレット型端末を利用している人がその多機能性、汎用性にほれ込み長時間利用していることがうかがえる。



今件「主要ネット端末の世代別利用状況…行為者率と行為時間」を確認した理由の一つとして、【若年層のパソコン・キーボード離れその後】などで取り上げている「若年層、特に10代のパソコンからスマートフォンへのシフトとキーボード離れ状況」の確認をする、裏付けとなるデータ取得が挙げられる。実際には10代に限らずパソコンの利用率はそれほど高くは無いが、10代は確実に他世代よりも低く、スマートフォンは高めに出ている。パソコンを利用している人も、10代では利用時間は比較的少なめ。

今件は2013年11月に実施した調査の結果なため、来年同様の調査結果が発表されることになれば、今年11月前後に調査が行われることになる。あるいはさらに10代のパソコン行為者率の低下という動きが見られるかもしれない。

やや余談になるが、休日の行為者平均時間は次の通りとなる。

↑ 行為者平均時間(2013年、休日、分、日あたり)
↑ 行為者平均時間(2013年、休日、分、日あたり)

10代ではパソコンの利用時間がそこそこ伸びているが、それ以上にモバイル系端末の利用時間の伸びが著しい。スマートフォンではほぼ1時間ほど加算されている。休みの日は思いっきり羽を伸ばしてスマートフォンに夢中になっているようすが想像できよう。


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