新聞一番テレビが二番…メディアへの信頼度、テレビと新聞の高さ継続(2014年)(総務省)

2014/04/30 11:00

実際には個々のメディア内におけるそれぞれの発信元次第で大きく変わるのだが、メディア単位での信頼度が、情報内容の真偽を精査する際に参照されることがある。新聞は信用できるからまず新聞で確認しよう、ネットの話はあてにならないのでその情報はウソだ、という具合だ。今回はメディアという区切りにおける信頼度について、総務省が2014年4月15日に情報通信政策研究所の調査結果として発表した「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、その実情を探ることにする(【発表リリース:「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(速報)の公表】)。

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新聞が一番、ついでテレビ、ネットや雑誌はあまり信頼できない


調査要項などは今調査に関する先行記事【「LINEの次にGoogle+が高利用率」総務省の調査結果を検証する】を参考のこと。

今件項目では主要メディア、具体的にはテレビ、新聞、インターネット、雑誌を挙げ、それぞれについて信頼度の観点で「信頼している」「やや信頼している」「あまり信頼していない」「信頼していない」の4選択肢の中から1つを選んでもらい、そのうち前者2つ、つまり信頼できる派の値を提示している。次のグラフはその結果を世代別に連ねたもの。全体では新聞への信頼度が71.3%、テレビが65.7%と、高い信頼が寄せられている。

↑ メディアの信頼度(「全部信頼できる」+「大部分信頼できる」)(2013年)
↑ メディアの信頼度(「全部信頼できる」+「大部分信頼できる」)(2013年)

歳を経るに連れて新聞とテレビ、特に新聞の値が上昇し、インターネットが下がる傾向にある、インターネットと雑誌は10代で特に高いなどの特徴はあるものの、概して世代間に大きな変化は無い。10代ではテレビと新聞の順位が入れ替わっているが、これは利用頻度によるものだろう。いずれにせよテレビと新聞の2大従来メディアにおける、信頼性という観点での権威が今なお絶大なものであることに違いは無い。

インターネットへの信頼度の低さの理由は大きく2つ。一つはインターネットそのものを利用していない層が一定数居るため。利用している・していないで大きな差異が生じている。

↑ メディアの信頼度(「全部信頼できる」+「大部分信頼できる」)(2013年)(ネット利用形態別)
↑ メディアの信頼度(「全部信頼できる」+「大部分信頼できる」)(2013年)(ネット利用形態別)

信頼できないからこそインターネットを利用していない可能性は多分にあるが、利用者と非利用者との間ではこれほどまでの大きな差異が確認できる。

また詳しくは詳細値発表の7月を待つことになるが、昨年発表の同様項目の詳細を見るに、インターネットの信頼度の詳細においては、ニュースサイトはそれなりに高い(今回の概要発表では省かれているラジオに近しい値)ものの、ソーシャルメディアとブログなどで信頼性の低さが露呈しており、これがインターネット全体の値を大きく下げている。全体では高めのテレビや新聞同様、インターネットでも対象となる場所により、信頼度は大きく異なるようだ(新聞もテレビもネットも、いずれにせよ単なる情報伝達手段に過ぎない、結局は各発信元単位の信頼性の問題と考えれば、道理は通るのだが)。

前年比で信頼度の動向を確認する


次に示すのは前年分にあたる2012年分同様調査の結果と今件2013年分を比較し、その変化を算出したもの。

↑ メディアの信頼度(「全部信頼できる」+「大部分信頼できる」)(2012年から2013年への変移)
↑ メディアの信頼度(「全部信頼できる」+「大部分信頼できる」)(2012年から2013年への変移)

↑ メディアの信頼度(「全部信頼できる」+「大部分信頼できる」)(2012年から2013年への変移)(ネット利用形態別)
↑ メディアの信頼度(「全部信頼できる」+「大部分信頼できる」)(2012年から2013年への変移)(ネット利用形態別)

世代別ではテレビと新聞の信頼度が上昇、特に若年層で大きな動きが確認できる。インターネットも上昇しているがそれほど大きなものでは無い。一方、雑誌は多くの世代で減少しており、全体値でも信頼度が損なわれているようすがうかがえる。

またインターネットの利用状況別に見ると、インターネット利用者においてテレビや新聞の信頼度上昇幅が大きく、非利用者ではインターネットや雑誌への信頼度が大きく落ちるという、興味深い傾向が確認できる。ネット非利用者のメディアへの不信感が一層強まった雰囲気を覚えることができる。

無論今件は2年分のみの経年変化のため、多分にイレギュラーな動きの可能性も否定できない。来年以降も同じような動きを示せば、その確からしさを裏付けできよう。



本文中で触れたが、インターネットの信頼度の低さは、その内部区分にあるソーシャルメディアとブログにおける低さに由来する。7月の詳細値発表の際には、新聞やテレビも合わせ、もう少し詳しい区分における実状が明らかになるので、その内容が確認でき次第、詳しい状況精査を行うことにしよう。


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