主要ソーシャルメディアなどの利用状況をグラフ化してみる(2014年)(総務省)

2014/04/25 08:00

先日【「LINEの次にGoogle+が高利用率」総務省の調査結果を検証する】で詳細を解説した通り、総務省が2014年4月15日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表された「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、主要ソーシャルメディアなどの利用状況についての報告も行われている。ウェブサービスの中では今一番利用され注目を集めているソーシャルメディアの、日本における浸透状況を推し量れる貴重なデータではある。今回はこの内容を確認していくことにする(【発表リリース:「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(速報)の公表】)。

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LINEが1番、mixiは随分と後退


調査要項などは今調査に関する先行記事「「LINEの次にGoogle+が高利用率」総務省の調査結果を検証する」を参考のこと。

今回利用率を確認するのは主要ソーシャルメディア、具体的にはLINE、Google+、Facebook、Twitter、mixi、Mobage、GREEの計7サービス。LINEは厳密にはソーシャルメディアでは無くコミュニケーションサービスだが、今件ではソーシャルメディアとして取り扱われている。それら7サービスのいずれか1つ以上を利用している人は、全体で57.1%。前年の41.4%から大幅に増え、過半数に届いた形となる。

具体的サービス毎の利用状況は次の通り。若年層の利用率が圧倒的に高く、これが後押しする形でLINEが最上位につくこととなった。

↑ ソーシャルメディアの利用率(2013年、全体比)
↑ ソーシャルメディアの利用率(2013年、全体比)

次いで多いのはGoogle+、Facebook、Twitterと海外発のソーシャルメディアが続く。かつて日本で一世を風靡したmixiだが、今調査の限りでは12.3%のみの利用率に収まっている。LINEが厳密にはソーシャルメディアと似て非なるものなので、実質的には「国内利用率ナンバーワンのソーシャルメディアはGoogle+」ということになるのだが、この実情に関する問題はすでに「「LINEの次にGoogle+が高利用率」総務省の調査結果を検証する」で示した通り(要は設問上の問題から回答値のぶれが生じている懸念がある)。7月頃に発表予定の詳細データ、さらには来年の同様調査の結果を待ち、再精査をしたいところ。

これを世代別に見たのが次のグラフ。世代間の特性が表れており、興味深い結果が出ている。

↑ ソーシャルメディアの利用率(2013年、世代別、全体比)
↑ ソーシャルメディアの利用率(2013年、世代別、全体比)

10代から30代までのLINE利用率の圧倒感が第一印象。20代では5人に4人までもがLINEを使っている計算になる。10代・30代でも7割前後と驚くべき値。10代では意外にもTwitterがLINEに続き、20代・30代ではFacebookが続いている。実名・実肖像主義のFacebookは日本では浸透しないのではないかとの話もあったが、この値を見る限りそれは単なる杞憂だったようだ。

40代以降になると全般的にソーシャルメディアそのものの利用率が低下する。50代ではそれでもLINEやFacebookなどが1割から2割程度の利用率をキープしているものの、60代では1割を切る形となる。利用端末そのものの普及率の低さも一因だが、先行する記事にある通りシニア層ではデジタルにおけるコミュニケーションは電子メールが主流であり、ソーシャルメディアにはまだ手が及ばない。

1年で伸びるソーシャルメディア、減退するソーシャルメディア


今調査項目は1年前の分、つまり2012年分の値も公開されており、1年間でどの程度利用率に変化が生じたのかを知ることができる。なお前年ではGoogle+は回答項目に無く、比較が出来ないので省略している。

↑ ソーシャルメディアの利用率(2013年、世代別、全体比、前年比)
↑ ソーシャルメディアの利用率(2013年、世代別、全体比、前年比)

50代に至るまでLINEの値が大きく伸びている。若年層だけでなく中堅層に至るまで、この1年でLINEが急速に普及したことがうかがえる。一方伸び幅ではLINEに及ばないものの、Facebookも大きな伸びが確認できる。LINEが40代までほぼ横並びで伸びているのに対し、Facebookでは30代を中心に大きく躍進し、10代ではほとんど伸びていないことから、多分にビジネス的な観点で利用されるようになったようだ。

Twitterは10代・20代の利用が急増。30代以降はほぼ変わらず。利用スタイルがLINEに似ていることから、それが若年層から好かれたのかもしれない。他方同じ若年層をターゲットにしているMobageやGREEは若年層の利用が大きく減っているのが目に留まる。

mixiは30代以降はほとんど変わりが無く、10代と20代で大幅減少。同じ利用者がそのまま経年によるシフトを起こす場合は10年単位で起きるので、今件は純粋に既存利用者が脱会する・利用しなくなる事例が若年層で多数発生しているものと考えられる。30代以降ではほとんど起きていないマイナス基調が10代・20代で頻発しているところを見ると、mixiの利用者がLINEやTwitter、Facebookに移行したと考えられよう。



Google+が実質トップのソーシャルメディアの座についた結果に関しては、冒頭などで触れている通り先行記事でデータの確からしさに関する嫌疑がかかっており、少なくとも7月の詳細データの公開待ちとなっている。Google+が多くの人に利用されている事実に違いはないが、より確からしい実状はもう少し後の話となる。

それを別にしても、LINEの伸びやFacebookの健闘、Twitterの若年層への浸透、若者のmixi離れなど、興味深い動きを多々見受けることができる。来年にはさらにこれらの動きが加速し、日本国内におけるソーシャルメディアの勢力図も随分と違った状況となるだろう。


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