パソコン、携帯、タブレット、そしてテレビ…各ハードの利用状況を確認する(2014年)(総務省)

2014/04/22 14:00

スマートテレビは別として、テレビは基本的に映像・音声の出力しか出来ないが、番組をリアルタイムで映し出す他に、DVDプレイヤーの再生映像を観たり、さらにテレビゲームの画像表示用としても使われる。また携帯電話(従来型とスマートフォン)ではワンセグを用いたテレビ視聴機能が使えるのが当たり前となりつつある。これら機能のクロスオーバーを考慮した上で、それぞれどの機種が長時間使われているか、見方を変えれば利用者の時間を奪っているか、気になるところではある。今回はその疑問を解消すべく、総務省が2014年4月15日に情報通信政策研究所の調査結果として公開した「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値から必要データを抽出し、その謎を解き明かしていくことにする(【発表リリース:「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(速報)の公表】)。

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平日でも一番多用されるのはテレビ受信機


調査要項などは今調査に関する先行記事【「LINEの次にGoogle+が高利用率」総務省の調査結果を検証する】を参考のこと。

次に示すのは主に情報の取得用ツールとして一般家庭で利用されるもののうち代表的な「PC(パソコン)」「携帯電話」「タブレット機」「テレビ受信機」それぞれにおける利用時間。冒頭で触れた通り、本来は他メディアでの利用がメインとなる機能でも、利用したメディアでのカウントが行われる。携帯電話でワンセグを用いてテレビ番組を観た場合、携帯電話の利用時間と見なされる(テレビには加算されない)。またテレビをゲーム画面やDVDの再生出力機として使った場合は、テレビの利用時間が付加される。

↑ 主な機器の平均利用時間(2013年、平日、分)
↑ 主な機器の平均利用時間(2013年、平日、分)

全世代を通してテレビ受信機の利用時間がもっとも長い。一方で一部イレギュラーはあるものの、歳を経るほど時間は伸びていき、10代と60代とでは2倍以上の差もある。携帯電話は20代が最長で、それ以降は漸減。パソコンは20代から50代がほぼ同じ利用時間だが、これは就業者による仕事における利用が底上げしているものと思われる。

また、機能別では無く今件のように端末別で考えた場合、すでに10代から30代までは、パソコンよりも携帯電話の方が利用時間が長い世代となっているのも興味深い。他方歳を重ねるにつれて利用時間の画一化、具体的にはテレビへの注力度合いがあがり、60代ではパソコン・携帯電話・タブレット機すべてを合わせても、テレビの2割程度の時間にしかならない。いかにシニアが平日からテレビを観まくっているか、そしてながら視聴ではなく注力しての視聴なのかがうかがい知れる。

日用は老若問わずにテレビを観る


同じ条件で休日について尋ねた結果、そして平日との違いを明確化するために休日・平日の差異を算出した結果が次のグラフ。

↑ 主な機器の平均利用時間(2013年、休日、分)
↑ 主な機器の平均利用時間(2013年、休日、分)

↑ 主な機器の平均利用時間(2013年、休日−平日、分)
↑ 主な機器の平均利用時間(2013年、休日−平日、分)

世代別の視聴時間の長短度合いは平日とあまり変わらないが、全体的に平日よりも長い時間となる。10代でも3時間、60代にもなれば5時間半はテレビに首ったけ。いかにシニアがテレビ好きかが分かる。

平日との差異で行動の違いを見ると、10代以外はパソコンの利用時間が減っている。これは平日の利用が多分に職場でのものだったことをうかがわせる。また、10代・20代は特に携帯電話の利用時間が伸びているが、フルに使えるプライベートタイムに、知人などとのやり取りをしていると考えれば道理が通る。

10代はすべての機器で利用時間を積み増しし、20代はパソコン以外は増加。ところが30代以降はテレビ以外の伸びが思わしくない。中堅層以降は休日の娯楽として、テレビを利用した時間の使い方に注力しているようだ。携帯電話やパソコン、タブレット機なども使いこなす若年層とは大きな違いではある。



利用機能ではなく利用機器で見た場合でも、中堅層、特にシニア層のテレビへの注力ぶりには恐れ入るところがある。他メディアとの接触時間が少なく、テレビへただただ集中するのだから、テレビの内容を盲信してしまうのも無理はない。

今後はスマートフォンやタブレット機の普及が継続することで、中堅層位までは幾分の変化が生じることも有り得る。しかし高齢層においては、数年の単位では変化は見られない、むしろスマートテレビの普及に伴い、テレビ視聴が一層伸びるかもしれない。今後の動きにも注視したいところだ。


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