今年は4月末から計測開始・熱中症による搬送者数は1週間で557人(2015年4月27日-5月3日)

2015/05/09 15:00

総務省消防庁は2015年5月8日、同年4月27日から5月3日の一週間における熱中症搬送人数が557人(速報値)であることを発表した。今回週は今年初めての計測週のため、前週との比較は出来ない。また今年の熱中症による搬送人数は、消防庁が今年カウントを始めた4月27日以降における累計人数としては(当然のことながら)557人となった。初診時に熱中症を起因とする死亡者は今回週では幸いにもゼロとなったが、3週間以上の入院加療が必要な重症判定を受けた人は21人が確認されている(【消防庁:熱中症情報ページ】)。

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↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2015年・人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2015年・人)

↑ 熱中症による救急搬送状況(該当週・日単位・速報値・2015年・人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(該当週・日単位・速報値・2015年・人)

↑ 熱中症による救急搬送状況(年齢区分)(2015年)
↑ 熱中症による救急搬送状況(年齢区分)(2015年)

今夏の電力事情に関して精査した、先日掲載の記事【2015年夏の電力需給状況予測をグラフ化してみる】などで解説の通り、今年夏も昨年同様、法的拘束力のある電力使用制限令、または数字目標のある節電要請は発せられることなく、数字目標無しの節電要請に留まりそうではあるが、震災から4年が過ぎた今なお、電力需給の観点で安寧出来ない状況にあることに違いはない。さらに【熱中症の精査を4月末からはじめるとの判断は正しいのだろうね】でも触れているが、気象庁の中期予報では今年の夏は平年に比べて暑くなる可能性が示唆されており、熱中症への懸念も増大している。また昨年は気温の上昇が早めに起き、5月から熱中症で救急搬送される人が多分に確認された。

そこで消防庁では【消防庁の熱中症搬送患者情報、今年は5月からだそうです】にある通り、昨年までは熱中症に係わる搬送車の調査とその結果報告について5月中旬以降に開始していたものを、今年は4月末から開始し、逐次報告を行うことになった。

↑ 消防庁の熱中症精査報告開始に関する前倒しの案内
↑ 消防庁の熱中症精査報告開始に関する前倒しの案内

今回発表されたのは今年の分としては第1週目、はじめての週のものとなる。

今回計測週では週末にかけて天候が良くなると共に気温も上昇、特に大阪では真夏日(最高気温が30度以上)を記録するなど、初夏のような暑さが襲うこととなった。これに伴い週末にかけて救急搬送者数も増加、5月2日(土曜日)には今回週で唯一100人を突破する値を計上してしまっている。


↑ 今回週の熱中症の状況を伝える報道映像。【直接リンクはこちら:熱中症、早くも拡大 先週の救急搬送557人(15/05/08) 】

地域別では埼玉県の32人を筆頭に、福島県の31人、東京都の29人など、5月初旬としてはイメージしにくい数が上位に挙がっている。

↑ 東京都の最高気温と天候(2015年4月27日-5月3日)
↑ 東京都の最高気温と天候(2015年4月27日-5月3日)

↑ 大阪府の最高気温と天候(2015年4月27日-5月3日)
↑ 大阪府の最高気温と天候(2015年4月27日-5月3日)

↑ 熱中症による救急搬送状況(2015年4月27日-5月3日)(搬送人数上位都道府県、人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(2015年4月27日-5月3日)(搬送人数上位都道府県、人)

消防庁では今件熱中症の救急搬送者の統計ページにおいて、熱中症対策のリーフレットを配布している。また、関連省庁の熱中症に係わるページへのリンクも配し、さまざまな象徴の対策状況や情報を確認できる。各自治体でも早くから今年向けの情報提供を開始しているところも確認できる(【今から熱中症対策をしましょう!(京都府京田辺市、2015年4月30日付け)】)

↑ 熱中症の応急手当。上記記載の消防庁配布によるリーフレットから
↑ 熱中症の応急手当。上記記載の消防庁配布によるリーフレットから

環境省では熱中症対策の一環として発表している暑さ指数(WBGT)予想値・実況値の情報提供について、5月13日から開始する予定だとしている(【環境省熱中症予防情報サイト】)。
↑ 環境省熱中症予防情報サイト
↑ 環境省熱中症予防情報サイト。現時点では開始予定の告知のみ

昨年同時期の計測データが無いため単純な比較はできないが、単週で557人との値は昨年ならば9月8日から14日の423人、5月19日から25日の363人よりも多い値となる。5月頭までの時期で30度前後の暑い状況で油断した面もあるだろうが、今年は上記の通り中期予報で暑い夏の到来が予想されているだけに、今後さらに気を引き締めて身構える必要がある。

電力需給の観点では結局昨年の状況から進歩がほとんど見られないのが残念な話ではあるが、せめてそれ以外の点で昨年よりも熱中症による救急搬送者が減るよう、各自最善を尽くしたいものだ。


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