スマホは大よそ15%、従来型は2/3…アフリカの携帯電話所有状況の中身をグラフ化してみる

2015/05/22 08:47

先行記事【8割前後の保有率…アフリカの携帯電話事情をグラフ化してみる】で、アメリカの調査機関Pew Research Centerが2015年4月15日付で発表した、アフリカの携帯電話事情の調査報告書【Cell Phones in Africa: Communication Lifeline】から、アフリカ諸国の携帯電話(従来型とスマートフォン双方を含む)の所有率の動向とその利用スタイルを確認した。今回は所有している携帯電話が従来型かスマートフォンかについて見ていくことにする。

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今調査は2014年4月から5月にかけて18歳以上の男女に対し対面方式で行われたもので、有効回答数は各国1000人前後。対象国はガーナ、ケニア、ナイジェリア、セネガル、南アフリカ、タンザニア、ウガンダの計7か国。

先行記事の通り、該当7か国では8割前後の人が携帯電話を所有している。

↑ 携帯電話(従来型、スマホ)を所有しているか(2014年)(再録)
↑ 携帯電話(従来型、スマホ)を所有しているか(2014年)(再録)

その携帯電話がスマートフォンか従来型携帯電話かを確認したのが次のグラフ。不思議なことにどの国でも従来型携帯電話の所有率は6割台を維持し、スマートフォンの所有率の大小が全体の携帯電話所有率を左右する形となっている。

↑ 携帯電話の普及率(種類別)(2014年4-5月)
↑ 携帯電話の普及率(種類別)(2014年4-5月)

従来型携帯電話の所有率の高さは、これらの国でSMS(ショートメッセージサービス)の利用率が8割という高値を示す裏付けにもなる。自分はもちろん相手も所有していなければ使えない、スマートフォンを介したコミュニケーションツール(例えばソーシャルメディアはスマートフォンの方が従来型携帯電話よりはるかに使いやすい)よりは、従来型携帯電話でも十分以上に使えるSMSの方が便宜性が高いということだ。

今回調査対象国では最大の携帯電話所有率を見せる南アフリカは、スマートフォン所有率が34%と1/3を超えている。次いでナイジェリアが27%、セネガルとケニアが15%、ガーナが14%。ウガンダは従来型携帯電話の所有率もやや低めで、結果として1/3ほどが携帯電話の所有そのものをしていない形になる。

スマートフォンの所有率だが、複数の属性と相関関係があることが確認されている。

↑ スマートフォン所有率(各国全体比、2014年)
↑ スマートフォン所有率(各国全体比、2014年)

国によって他要素の影響もあるために差が生じてしまっているが、大よそ学歴が高いほど、英語が使える人ほど、年齢が若いほど、スマートフォンを持っている人の割合が高い。詳しい解説は報告書には無く、また年収別の区分データが無いので断定は出来ないものの、学歴と英語の出来る・出来ないは、世帯年収と多分に連動し、世帯年収によってスマホの所有率が大きな影響を受けるものと考えられる。また世代別では若年層が高い値を示すのは、他国同様に若年層の新しいもの好きが大きく影響しているのだろう。

言語や学歴、そして恐らくはコスト面から従来型携帯電話のシェアが高いものの、アフリカでも多くの人が携帯電話を有していることに変わりはない。今後さらに普及が進み、またスマートフォンへのシフトが進行した場合、多数の人口を抱えるアフリカ諸国のインターネット界隈への影響力は、間違いなく増加するに違いない。


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