携帯電話の買い替えをした世帯の割合をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/05/05 11:30

通話機能はもとよりインターネットへのアクセスを介した多種多様な機能の実装で、魔法の情報ツール的な存在となりつつある携帯電話。中でも、従来型携帯電話よりはるかにパソコンに近いスマートフォンの存在は、人々の生活を大きく変化させつつある。今回はそれら携帯電話の世帯ベースでの買い替え動向について、内閣府が2016年4月8日に発表した【消費動向調査】の内容をもとに、実態を確認していくことにする。

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2016年は19%の世帯で携帯電話の買い替えが


「消費動向調査」の詳細、実測値で3月分から抽出している理由、「買い替え」の定義に関しては、先行記事の【携帯電話の買い替え年数をグラフ化してみる】にて解説済み。詳細はそちらを参考のこと。また「買い替えをした世帯の割合」に関する説明はやはり別記事【カラーテレビの買い替えをした世帯の割合をグラフ化してみる】で解説済み。要は新規購入では無く買い替え、世帯単位でした・しないかの割合。

まずは総世帯、つまり全世帯における世帯単位の携帯電話買替状況。2016年は19.4%とあるので、2割近くの世帯が携帯電話の買い替えを経験していることになる。

↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位)
↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位)

直近の2016年は前年2015年と比べるといくぶん低め。3年分しか経年データが取得できないため、この下げ基調が単なるぶれの範囲なのか、別の理由があるのかまでは判断が難しい。また新規購入世帯はカウントされていないことに注意。他の耐久消費財と比べると値が高めのように見えるが、単価が安いことに加え、世帯構成人数が複数の場合、いずれか一人でも買い替え経験者が居れば該当世帯となるため、高めの値が出るのは道理が通る。

これを買い代え理由別に見たのが次のグラフ。

↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位)(買い替え理由別)
↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位)(買い替え理由別)

「その他」は前年から増加しているが(いわゆる「格安スマホ」への乗り換えも多分に該当するのだろう)、それ以外の項目は減退。特に「上位品目」の回答世帯率が大きく減っており、これは2014年から継続した流れ。携帯電話、特にスマートフォンを利用する人にとって、上位機種の登場が買い替え動機にはつながらなくなりつつある実態が、買い替え世帯比率の動きからも見て取れる。

最後は主要属性別。

↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位、属性別、2016年)
↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位、属性別、2016年)

やはり若年層世帯の買い替え率が断トツに高い。29歳以下がいくぶん低めなのは、初購入世帯もあるからだろう。また、世帯年収別ではきれいな形で高年収ほど高買い替え率が出ている。年収1200万円以上の世帯では3割強が携帯電話の買い替えを果たしている。

二人以上世帯と単身世帯では!?


携帯電話はある程度買替世帯数も多く、計算上のぶれもあまり気にせずとも良い状況にあることから、単身世帯(世帯主のみ)と二人以上世帯(世帯が二人以上で構成)それぞの動向をざっと確認しておく。

まずは全般的な買い替え率。

↑ 携帯電話買替世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位)
↑ 携帯電話買替世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位)

二人以上の方が当然世帯単位の携帯電話数が多くなるので、買い替えの可能性も高くなる。結果として、買い替え世帯率も高くなるのは物の道理。二人以上世帯では2割強で携帯電話の買い替えが行われてる。

続いてこれを買い替え理由で細分化したのが次のグラフ。

↑ 携帯電話買替世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位)(買い替え理由別)
↑ 携帯電話買替世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位)(買い替え理由別)

単身よりも二人以上の方が「上位品目」による買い替えがされやすい傾向がある。子供がいる世帯では上位機種をせがまれたり、あるいは従来型携帯電話からスマートフォンへのシフトが行われる関係だろう。

最後は直近年における各種属性別の動向。

↑ 携帯電話買替世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位、属性別、2016年)
↑ 携帯電話買替世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位、属性別、2016年)

やはり携帯電話は若年層世帯の方が買い替え率は高い。例えば単身世帯の30歳未満では3割強が携帯電話の買い替えを行っている。ただし二人以上世帯となると世帯主本人ではなく構成員の子供の買い替えも該当しうるため、子供がいる可能性が高い30代の方が高値を示し、50代までは高めの値を維持し続ける。

他方年収別では二人以上世帯はほぼ比例する形で高年収ほど高買い替え率を示すものの、単身世帯では中堅クラスが最大値を示し、それ以上の年収ではむしろ下がる傾向にあるのが興味深い。高性能機を所有し、買い替える必要を感じていないのかもしれない。



携帯電話は新機種の展開に伴う買い替え需要が大きいため、iPhoneの新機種発売やau、ドコモの参入といった大型のイベント発生時における買い替え状況の動向を見たいところだが、残念ながらデータが2014年分以降しか公開されていないため、今回のような形となった。また最近ではスマートフォン界隈の大型イベントも無く、買替動向に大きな影響を与えるようなものも見当たらない。

ともあれ、今後も逐次新データを盛り込み、状況の精査を重ねることにしよう。


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