携帯電話の買い替えをした世帯の割合をグラフ化してみる(最新)

2018/04/24 05:11

2018-0422通話機能はもとよりインターネットへのアクセスを介した多種多様な機能の実装で、魔法の情報ツール的な存在となりつつある携帯電話。中でも、機能面では従来型携帯電話よりはるかにパソコンに近いスマートフォンの存在は、人々の生活を大きく変化させつつある。今回はそれら携帯電話の世帯ベースでの買い替え動向について、内閣府が2018年4月9日に発表した【消費動向調査】の結果内容をもとに、実態を確認していくことにする。

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2018年は22.9%の世帯で携帯電話の買い替えが


「消費動向調査」の詳細、実測値で3月分から抽出している理由、「買い替え」の定義に関しては、先行記事の【携帯電話の買い替え年数をグラフ化してみる】にて解説済み。詳細はそちらを参考のこと。また「買い替えをした世帯の割合」に関する説明はやはり別記事【カラーテレビの買い替えをした世帯の割合をグラフ化してみる】で解説済み。要は新規購入では無く買い替え、世帯単位でした・しないかの割合。

まずは総世帯、つまり全世帯における世帯単位の携帯電話買替状況。2018年は22.9%とあるので、2割強の世帯が携帯電話の買い替えを経験していることになる。

↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位)
↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位)

直近の2018年は前年2017年と比べるといくぶん高め。5年分しか経年データが取得できないため、この上げ転換が単なるぶれの範囲なのか、別の理由があるのかまでは判断が難しい。もっとも、2016年を底に世帯率が上昇しているような雰囲気は感じられる。

また新規購入世帯はカウントされていないことに注意。他の耐久消費財と比べると値が高めのように見えるが、単価が安いことに加え、世帯構成人数が複数の場合、いずれか一人でも買い替え経験者が居れば該当世帯となるため、高めの値が出るのは道理が通る。

これを買い替え理由別に見たのが次のグラフ。2017年の総計が上記グラフとは異なっているが、これは「住所変更」の値が0.0%で表記されていることからも分かる通り、計算結果と表記上の都合によるもの。

↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位)(買い替え理由別)
↑ 携帯電話買替世帯率(総世帯、世帯単位)(買い替え理由別)

新機種は漸次発表・発売されており、かつてのようなiPhoneシリーズ一強のような勢力状態では無くなっている。格安スマホへの乗り換えが「その他」の項目を押し上げている可能性はあるが、詳細までは分からない。他方「上位品目」の増加は、2017年9月に発売を開始したiPhone 8/8Plus、2017年11月発売開始のiPhone Xが後押しをした可能性はある。「故障」の回答も、手持ちの端末が以前から何らかのトラブルを抱えていたが、新機種発売を機会に、という可能性はある。

最後は直近年における主要属性別。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(総世帯、世帯単位、属性別、2018年)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(総世帯、世帯単位、属性別、2018年)

やはり若年層世帯の買い替え率が高い。また、世帯年収別ではほぼきれいな形で高年収ほど高買い替え率が出ている。年収750万円以上の世帯では3割強が携帯電話の買い替えを果たしている。

二人以上世帯と単身世帯では!?


携帯電話はある程度買い替え世帯数も多く、計算上のぶれもあまり気にせずともよい状況にあることから、単身世帯(世帯主のみ)と二人以上世帯(世帯が二人以上で構成)それぞの動向をざっと確認しておく。

まずは全般的な買い替え率。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位)

二人以上の方が当然世帯単位の携帯電話数が多くなるので、買い替えの可能性も高くなる。結果として、買い替え世帯率も高くなるのは物の道理。二人以上世帯では2割強で携帯電話の買い替えが行われてる。

続いてこれを買い替え理由で細分化したのが次のグラフ。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位)(買い替え理由別)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位)(買い替え理由別)

単身世帯よりも二人以上世帯の方が「上位品目」による買い替えがされやすい傾向がある。子供がいる世帯では上位機種をせがまれたり、あるいは従来型携帯電話からスマートフォンへのシフトが容易に行われる関係だろう。

最後は直近年における各種属性別の動向。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位、属性別、2018年)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(単身世帯/二人以上世帯、世帯単位、属性別、2018年)

単身世帯ではほぼきれいな方で若年層ほど高くなる買い替え率だが、二人以上世帯ではむしろ中堅層の方が高い。これは子供のいる世帯において子供の端末の買い替えをした場合も含まれているからだろう。

他方年収別では二人以上世帯はほぼ比例する形で高年収ほど高買い替え率を示すものの、単身世帯では中堅クラスが最大値を示し、それ以上の年収ではむしろ下がる傾向にあるのが興味深い。高性能機を所有し、あるいは現状の端末で満足し、買い替える必要を感じていないのかもしれない。または高齢層ほど高年収であることと連動している可能性はある。



携帯電話は新機種の展開に伴う買い替え需要が大きいため、iPhoneの新機種発売やau、ドコモの参入といった大型のイベント発生時における買い替え状況の動向を見たいところだが、残念ながらデータが2014年分以降しか公開されていないため、今回のような形となった。今後新たな、携帯電話市場を大きく揺るがすようなイベントがあれば、それを反映した値が計上されるに違いない。もっとも本文で言及の通り、iPhoneの絶対優勢状況は薄れつつあるので、iPhone関連のイベントだけで大きく買い替え率が動くことは無くなるかもしれない。

ともあれ、今後も逐次新データを盛り込み、状況の精査を重ねることにしよう。


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