携帯電話の買い替えをした世帯の割合をグラフ化してみる(最新)

2020/05/16 05:00

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2020-0429通話機能はもとよりインターネットへのアクセスを介した多様な機能の実装で、魔法の情報ツール的な存在となりつつある携帯電話。中でも、機能面では従来型携帯電話よりはるかにパソコンに近いスマートフォンの存在は、人々の生活を大きく変化させつつある。今回はそれら携帯電話の世帯ベースでの買い替え動向について、内閣府が2020年4月6日に発表した【消費動向調査】の結果内容をもとに、実態を確認していくことにする。

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2020年は22.3%の世帯で携帯電話の買い替えが


「消費動向調査」の詳細、実測値で3月分から抽出している理由、「買い替え」の定義に関しては、先行記事の【携帯電話の買い替え年数をグラフ化してみる】にて解説済み。詳細はそちらを参考のこと。また「買い替えをした世帯の割合」に関する説明はやはり別記事【カラーテレビの買い替えをした世帯の割合をグラフ化してみる】で解説済み。要は新規購入では無く買い替え、世帯単位でした・しないかの割合。

まずは総世帯、つまり全世帯における世帯単位の携帯電話買替状況。2020年は22.3%とあるので、2割強の世帯が携帯電話の買い替えを経験していることになる。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(総世帯、世帯単位)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(総世帯、世帯単位)

直近の2020年は前年2019年と比べるとわずかに低い値となった。7年分しか経年値が取得できないため、この下げ転換が単なるぶれの範囲なのか、別の理由があるのかまでは判断が難しい。もっとも流れとしては、2016年を底に世帯率が上昇しているような雰囲気は感じられる。

また新規購入世帯はカウントされていないことに注意。他の耐久消費財と比べると値が高めのように見えるが、単価が安いことに加え、世帯構成人数が複数の場合、いずれか一人でも買い替え経験者がいれば該当世帯となるため、高めの値が出るのは道理が通る。

これを買い替え理由別に見たのが次のグラフ。2017年の総計が上記グラフとは異なっているが、これは「住所変更」の値が0.0%で表記されていることからも分かる通り、計算結果と表記上の都合によるもの。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(総世帯、世帯単位、買い替え理由別)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(総世帯、世帯単位、買い替え理由別)

新機種は漸次発表・発売されており、かつてのようなiPhoneシリーズ一強のような勢力状態では無くなっている。格安スマホへの乗り換えが「その他」の項目を押し上げている可能性はあるが、詳細までは分からない。「故障」の回答が多いのは、手持ちの端末が以前から何らかのトラブルを抱えていたが、新機種発売を機会にといった判断結果による可能性はある。

最後は直近年における主要属性別。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(総世帯、世帯単位、属性別)(2020年)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(総世帯、世帯単位、属性別)(2020年)

40代が群を抜いているが、それ以外は60代までほぼ変わらずの値。また、世帯年収別ではほぼきれいな形で高世帯年収ほど高い買い替え率が出ている。もっとも750-950万円みまんが天井で、それより上ではむしろ低くなる動きすら見せている。

二人以上世帯と単身世帯では!?


携帯電話はある程度買い替え世帯数も多く、計算上のぶれもあまり気にせずともよい状況にあることから、単身世帯(世帯主のみ)と二人以上世帯(世帯が二人以上で構成)それぞれの動向をざっと確認しておく。

まずは全般的な買い替え率。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(世帯単位、世帯種類別)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(世帯単位、世帯種類別)

二人以上世帯の方が当然世帯単位の携帯電話数が多くなるので、買い替えの可能性も高くなる。結果として、買い替え世帯率も高くなるのはものの道理。二人以上世帯では2割台の割合で携帯電話の買い替えが行われている。

続いてこれを買い替え理由で区分したのが次のグラフ。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(世帯単位、買い替え理由別・世帯種類別)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(世帯単位、買い替え理由別・世帯種類別)

単身世帯よりも二人以上世帯の方が「上位品目」による買い替えがされやすい傾向がある。子供がいる世帯では上位機種をせがまれたり、あるいは従来型携帯電話からスマートフォンへのシフトが容易に行われるからだろう。

最後は直近年における各種属性別の動向。

↑ 携帯電話買い替え世帯率(世帯単位、世帯種類別・属性別)(2020年)
↑ 携帯電話買い替え世帯率(世帯単位、世帯種類別・属性別)(2020年)

男女別では単身世帯ではやや女性の方が高く、二人以上世帯では男性の方が高い値が出る。世帯主年齢階層別では特段の法則性のようなものは見出し難いが、二人以上世帯に限れば現役世代の方が高めに出るように見受けられる。

そして世帯年間収入別ではおおよそ高年収ほど買い替え率も高くなる。もっとも単身世帯において高い年収の階層で値が低くなるのは、この属性が多分に高年齢でもあるからだろう。



携帯電話は新機種の展開に伴う買い替え需要が大きいため、iPhoneの新機種発売やau、ドコモの参入といった大型のイベント発生時における買い替え状況の動向を見たいところだが、残念ながらデータが2014年分以降しか公開されていないため、今回のような形となった。今後新たな、携帯電話市場を大きく揺るがすようなイベントがあれば、それを反映した値が示されるに違いない。もっとも本文で言及の通り、iPhoneの絶対優勢状況は薄れつつあるので、iPhone関連のイベントだけで大きく買い替え率が動くことは無くなるかもしれない。

ともあれ、今後も逐次新データを盛り込み、状況の精査を重ねることにしよう。


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