いまどきのアメリカの中高生、ビデオゲームやチャットはどれほどしてる?

2015/04/14 15:50

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スマートフォンが子供達の間で大きな人気を博している原因の一つに、チャットやゲームが気軽に、そして安価で遊べる点にある。チャットは家族への配慮をしなくてもよく、どこからでも意思疎通が可能、ゲームは多種多様なタイプのゲームをよりどり好みで選べ、しかも多くは無料。スマートフォンはまるで、多様な遊びが詰まった魔法のマシンに見えるに違いない。今回はアメリカの民間調査会社の一つPew Research Centerが2015年4月9日に発表した調査結果【Teens, Social Media & Technology Overview 2015】から、同国の未成年者、日本なら中高校生に相当する13-17歳における、チャットやビデオゲームの利用状況を確認していくことにする。


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今調査の調査要目は先行記事【パソコン87%、スマホ73%…アメリカ未成年者のデジタル機器所有状況】を参照のこと。

まずはビデオゲームで遊んでいる人の割合。パソコンやゲーム機、携帯ゲーム機や携帯電話(従来型携帯電話とスマートフォンの双方)でビデオゲームを遊んでいるか否かと質問している。

↑ パソコンやゲーム機や携帯電話でゲームを遊ぶ人の割合(2014年9月-10月・2015年2月-3月、13-17歳、アメリカ)
↑ パソコンやゲーム機や携帯電話でゲームを遊ぶ人の割合(2014年9月-10月・2015年2月-3月、13-17歳、アメリカ)

全体では72%の人が何らかの端末でビデオゲームを遊んでいるとしている。女子より男子の方が割合は高く、男子は84%と8割を超えている。年齢別では上の世代の方がやや低め。世帯年収や保護者の学歴、居住地域による有意な傾向が出た差異は確認できない。パソコンはともかく携帯ゲーム機は単価が安くランニングコストも低く抑えられることから、経済的な格差が生じにくいものと考えられる。報告書でも差異はほとんどないと言及されている。

他方、例えばSkypeのようなチャットシステムの利用率だが、全体では47%。大よそ半分の人が利用している。

↑ パソコンや携帯電話でビデオチャットやチャットをする人の割合(2014年9月-10月・2015年2月-3月、13-17歳、アメリカ)
↑ パソコンや携帯電話でビデオチャットやチャットをする人の割合(2014年9月-10月・2015年2月-3月、13-17歳、アメリカ)

チャットシステムもビデオゲーム同様、男子よりも女子の方がいくぶん利用率が高い以外は、属性に係わる大きな違いは無い。かろうじて保護者の学歴面で「高学歴ほど高利用率」の傾向が見られる程度だろうか。

今調査ではあくまでも利用しているか否かだけを問い合わせており、相手が誰かまでは検証対象では無い。ビデオゲームはともかく、チャットやビデオチャットでは、中高生がどのような相手との間で意思疎通をしているのか、少々気になるところではある。


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