イチロー、ポケモン、安倍総理……アメリカ人の日本に関する認識度

2015/04/14 11:26

太平洋戦争終結70周年を迎えたことを受け、アメリカの民間調査会社Pew Research Centerが2015年4月7日に発表した、日米双方の相手国に対する認識に関する調査結果【Americans, Japanese: Mutual Respect 70 Years After the End of WWII】では、多様な状況を把握できるデータが盛り込まれている。今回はその中から、アメリカ人による日本に係わるさまざまな固有名詞、社会文化への認識度を見ていくことにする。

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トヨタ・ソニーは8割超が「好き」


今調査の調査要目は先行記事【戦後70周年を迎えた日米間の相手への考え方の共通認識と違う点】を参照のこと。

次に示すのは日本に係わる固有名詞を挙げ、それについて知っているか、知っているのなら好きか否かをアメリカの人に尋ねた結果。選択肢の提示対象がPew Research Center側の選択によるものなので、いかにも一般的な対象となっているのはご愛嬌。

↑ 日本に関する次の固有名詞を知っているか・好きか嫌いか(アメリカ人対象)
↑ 日本に関する次の固有名詞を知っているか・好きか嫌いか(アメリカ人対象)

トヨタ、ソニーは好感意見が8割超え、否定派は1割前後でしかなく、知らない人もほとんどいない。ポケモンやイチローはソニー・トヨタと比べるとやや認知度は低く、知らない人もそれぞれ1割強、3割強。ただし知っている人は多分に好意的意見を有している。

他方、日本の現首相である安倍総理、かつての首相の小泉氏、著名著作家村上氏については、いずれも「聞いたことが無い」との意見が大半で7割前後。むしろ安倍氏や小泉氏よりも村上氏の方が認知度が高い状態にある。もっとも今件は世間一般に尋ねた上での回答で、緊密な関係にあるとはいえ他国の首相(経験者)などの名前をよく知らないのも、仕方がない面もあるのだろう。逆の立場で考えれば、容易に理解できるはずだ(百歩譲って現アメリカ大統領のオバマ氏の名前を知っていても、前大統領の名前を憶えている人は何人いるだろうか)。

日本について何をイメージするか


それでは具体的に、アメリカの人は日本の名前を聞いて何をイメージするだろうか。自由回答で一つだけ答えてもらっているが、まずは代表的なものをカテゴリ別に集約したのが次のグラフ。

↑ 「日本」と聞いてまず最初に何を思い浮かべるか(アメリカ人対象、人数/1000人)
↑ 「日本」と聞いてまず最初に何を思い浮かべるか(アメリカ人対象、人数/1000人)

寿司をはじめとした食品を答えた人がもっとも多く98人。次いでビジネス部門の回答が多く、自動車や技術が続く。歴史系では第二次世界大戦(太平洋戦争)がもっとも多く、津波や福島原発が続き、真珠湾攻撃は少なめ。両国間の関係としては好意的な意見が多く、地理的な話は混雑や東京など雑多な状況が最初に思い浮かばれるようだ。

今件について分からない、回答拒否などをのぞいた具体的事例を列挙したのが次のグラフ。

↑ 「日本」と聞いてまず最初に何を思い浮かべるか(アメリカ人対象、人数/1000人)(具体的回答事例)
↑ 「日本」と聞いてまず最初に何を思い浮かべるか(アメリカ人対象、人数/1000人)(具体的回答事例)

やはり寿司などの食品の圧倒的な多さが目に留まる。また自動車や第二次世界大戦、技術といった半ばステレオ的な日本のイメージに加え、先の震災に絡む情景が大きくアメリカにも記憶に刻まれていることが再認識される(「地震」そのものが少数回答である事にも注目)。

他方、日本の文化に絡んだ調査では良く取り上げられるポップカルチャー系の素材は上位には見られず、かろうじて「美しい・カワイイ」がそれっぽいものとして最上位に見受けられる程度である。また中には「中国、中国人」「共産主義者」など、少々勘違いをしている意見があるのも興味深い。

あくまでもこれは第一に想起されたもので、アメリカの人が考えている日本像のすべてというわけではないが、大いに参考になるデータには違いない。


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