戦後70周年を迎えた日米間の相手への考え方の共通認識と違う点

2015/04/11 14:22

今年2015年は第二次世界大戦・太平洋戦争が終結してから70周年を迎えることになる。それにあたりアメリカの民間調査会社であるPew Research Centerは2015年4月7日、日米両国民に互いの国への印象などを尋ねた調査結果【Americans, Japanese: Mutual Respect 70 Years After the End of WWII】を発表した。今回はその中から、日米両国民が相手国の国・国民をどのように思っているかについて見ていくことにする。

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75%の日本人はアメリカを、68%のアメリカ人は日本を信頼できる


今調査はアメリカでは2015年2月12日から15日、日本では1月30日から2月12日にかけて、それぞれの国内に居住する18歳以上の男女に対し電話によるインタビュー形式で行われたもので、有効回答数はそれぞれ1000人。アメリカでは500人が固定電話、500人が携帯電話に対し、日本ではRDD方式で選択された固定電話に対し実施されている。

次に示すのは日本人におけるアメリカ(国民)に対する、アメリカ人における日本(国民)に対する意識の現状結果を示したもの。最後の「日本はアジア太平洋地域において今以上の軍事的役割を果たすべきか」のみ、肯定/否定の2選択肢のみの提示だが、それ以外は強肯定・肯定・否定・強否定の4選択肢から回答者の心境に一番近いものを選ぶことになっている。

↑ 日米双方の意識(2015年)
↑ 日米双方の意識(2015年)

相手国を信頼できるかについては、日本は75%、アメリカは68%が信頼していると回答している。アメリカの方がやや少なめだが、その分強度の肯定派が多い。もっともアメリカは強度の否定派も多く、意見が二分していることが分かる。

昨今では日本との関係が複雑な状況となり、アメリカにおいても多分に頭の痛い状況な中国や韓国に対する信頼だが、日本は対中国が7%、対韓国が21%に留まっているのに対し、アメリカではそれぞれ30%・49%と高めな値を示している。実際に対峙しているか否か、物理的な距離感の違いも多分に影響しているのだろう。

他方、それらにも大いに関係がある「日本はアジア太平洋地域において今以上の軍事的役割を果たすべきか」の項目では、当事国となる日本自身は肯定派が23%に留まっているが、アメリカでは47%が肯定している。双方とも過半数に届かないが、日本では圧倒的多数で否定派が多いのに対し、アメリカではわずかだが肯定派の方が多い結果が出ている。あくまでも一般の国民ベースでの意識だが、アメリカが日本に求める東南アジアでのポジションに関する想いを認識できる値ではある。

「日本人って勤勉」アメリカ人の94%が同意


それではそれぞれの相手国の国民に対する一般的な行動様式、イメージとしてはどのような感想を抱いているのだろうか。6つの項目について肯定できるか否かを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 日米双方の相手国の国民のイメージ(2015年)
↑ 日米双方の相手国の国民のイメージ(2015年)

肯定的意見が多いものをまとめると「日本人はアメリカ人に勤勉で創造性豊かで正直者に見られている」「アメリカ人は日本人に創造性豊かで強引で利己的に見られている」ということになる。何となく理解できる部分もあれば、それこそ強引な解釈の気もするというものもあり興味深い。さらにいえば言葉の持つニュアンスそのものの、日米間における印象の違いも多分に反映されているのだろう。

例えば今回「強引」と訳した項目だが、原文では「Aggressive」となっている。日本語の「強引」は多分にマイナスのイメージが強いが、「Aggressive」は強引以外に意欲的、活動的、積極的なとの意味もある(カタカナ表記で「アグレッシブ」とした場合、必ずしも否定的な意味で使われていないのと同じである)。このセンスの違いもまた、今回の調査で現れたと見ると、興味深いものがあるに違いない。


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