年々変わる「スマートフォンを使う理由」、あまり変わらない「使わない理由」

2013/04/17 11:00

先日【スマホ利用者はAndroidが2でiPhoneが1、将来欲しい人ではiPhoneの方が人気】などでライフメディアのリサーチバンクによるスマートフォンに関する調査結果を取り上げた。今調査は2010年以降毎年継続的に実施されており、経年変化を知ることができる。その変遷をまとめた資料が同年4月12日に同社から【2010年-2013年のスマートフォンに関する調査】として発表された。そこで今回はこの中からスマートフォン使用者における使用=購入理由、そして非使用者の使わない理由の推移について見ていくことにする。

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今調査の最新版である2013年分は同年3月29日から4月3日にかけて10代から60代の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1332人。男女比、世代構成比(10歳区分)はそれぞれほぼ均等割り当て。他年の調査もほぼ同一条件で実施されている(2010年のみ年齢区分無し)。日本の人口構成比によるウェイトバックはかけられていないことに注意。

以前別記事で記したが、年々スマートフォンの非使用者率は減っていく傾向がある。一方で非使用者における「スマートフォンを使うつもりはない」人の割合は増加の一途をたどっている。

↑ 現在スマートフォンを使っているか(複数回答、2010年-2013年)(再録)
↑ 現在スマートフォンを使っているか(複数回答、2010年-2013年)(再録)

↑ 今後購入・利用したいスマートフォンはあるか(複数回答、スマートフォン非使用者限定、2010年-2013年)(再録)
↑ 今後購入・利用したいスマートフォンはあるか(複数回答、スマートフォン非使用者限定、2010年-2013年)(再録)

それではスマートフォンを現在使っている人における、スマートフォン調達理由はどのような変化を遂げているのだろうか。最上位には「パソコン(PC)サイトの閲覧がしたい」がついており、これは経年変化でもトップに違いはない。

↑ スマートフォンを購入した利用は(複数回答、スマートフォン使用者限定、2010年-2013年)
↑ スマートフォンを購入した利用は(複数回答、スマートフォン使用者限定、2010年-2013年)

インターネットや各種アプリケーション(例えば表計算やPDFファイルの閲覧)を、場所が固定されるデスクトップパソコン、あるいは機動力はあるものの手軽さには欠ける、そしてコストが高めなノートパソコンではなく、お気軽なモバイル端末で使いたい。その想いをスマートフォンで実現したいとの考えを持つ人は多い。

第3位の「タッチスクリーン」、第4位の「大きな液晶画面」は、多分に一般携帯電話(フィーチャーフォン)使用者におけるスマートフォンへの憧れの面がある。これらの機能があれば、もっと楽に、使い易くなるのにとの想いが実体化しているのがスマートフォンに他ならない。

ただし気になるのは、「パソコンサイト閲覧希望」「家族や友人が持っている(2012年から設問開始)」以外は一様に回答率が減少していること。明確な目的意識を持ってスマートフォンを調達した人が減り、「パソコンのサイトを移動中でも見たい」以外はブランド的に「周囲の人が持っているので、自分も持たないと時代の流れに取り残される」的な人が増えていると考えられる。見方を変えれば、それだけスマートフォンが一般化したことをも意味するのではあるが。

他方、回答時点でスマートフォン非使用者で、今後も購入・利用するつもりがない人における「スマートフォンを使いたくない理由」は、経年変化があまりない。

↑ なぜスマートフォンを利用したいと思わないのか(複数回答、回答時でスマートフォン非使用で、購入・利用したいと思わない人限定、2010年-2013年)
↑ なぜスマートフォンを利用したいと思わないのか(複数回答、回答時でスマートフォン非使用で、購入・利用したいと思わない人限定、2010年-2013年)

あえて違いを見出すとすれば、「普通の携帯電話で十分」「本体価格が高い」「気に入ったデザインではない」が年々減り、「バッテリーの持ちが悪そう」が増加している。「料金価格が高い」の回答率が高いのは気になるが、これは2013年からの調査対象項目のため、経年動向がつかめず、判断は留保。

とはいえ2013年分の単年結果を基にした記事でも指摘しているが、「利用料金」「本体価格」といった対価に関する項目が上位に挙げられている点を見ると、お金周りに関する不満、拒否感は相当に強そうだ。またトップの「普通の携帯電話で満足」第4位の「パソコンのような機能は携帯電話に不要」も、コストパフォーマンス(費用対効果)という点では、コスト意識の表れとも見ることが出来る。

スマートフォンを使うつもりがない人に対しては、利用のしやすさ、操作系はもとより、安価に、多分に一般携帯電話と同程度で使える仕組みが必要なようだ。

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