半々から1対8へ…減少するスマートフォンと一般携帯の併用率

2013/04/18 08:00

以前【スマホ利用者はAndroidが2でiPhoneが1、将来欲しい人ではiPhoneの方が人気】などで、ライフメディアのリサーチバンクによるスマートフォンに関する調査結果を基に、記事の展開を行った。今件調査は2010年以降毎年継続的に実施されており、それらの結果を読み返すことで、経年によるスマートフォン周りの変化を知ることができる。その変遷をまとめた資料的レポートが同年4月12日に同社から【2010年-2013年のスマートフォンに関する調査】として発表された。そこで今回はこの中からスマートフォン利用者における、利用スタイルに関して見ていくことにする。

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今調査の最新版である2013年分は同年3月29日から4月3日にかけて10代から60代の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1332人。男女比、世代構成比(10歳区分)はそれぞれほぼ均等割り当て。他年の調査もほぼ同一条件で実施されている(2010年のみ年齢区分無し)。ただし日本の人口構成比によるウェイトバックはかけられていないことに留意する必要がある。

以前【急速に伸びるAndroid、確実に増加するiPhone…スマートフォン動向の変化をグラフ化してみる】で記した通り、2010年時点では1割でしかなかったスマートフォン所有率も、直近の2013年では42.8%にまで増加している。

↑ 現在スマートフォンを使っているか(複数回答、2010年-2013年)(再録)
↑ 現在スマートフォンを使っているか(複数回答、2010年-2013年)(再録)

今回はこの「スマートフォン使用者」における使いぶりを見ていくことになる。

まずは一般携帯電話(フィーチャーフォン)との併用の是非。基本的に一般携帯の全機能をスマートフォンは受け継いでいる「はず」であり、スマートフォンを縦横無尽に使いこなせば、一般携帯電話は要らない。一方、着メロなどを保存しておくため、シンプルな操作性を好むなどの理由で、場面によって使い分ける人も少なくない。

今調査結果では2010年時には実にスマートフォン使いの半数が、一般携帯電話を併用していた。

↑ 一般携帯電話は利用しているか(スマートフォン使用者限定、2010年-2013年)
↑ 一般携帯電話は利用しているか(スマートフォン使用者限定、2010年-2013年)

しかし年の経過と共に併用者の割合は減り、直近の2013年ではわずか13.5%にまで減少している。これは「スマートフォンそのものの進化で一般携帯電話の保有必要性が減った」以外に、「一般携帯電話からの乗り換えではなく、モバイル端末は最初からスマートフォンだった(ので、併用する一般携帯電話は元々持っていない)」事例が増えているものと考えられる。また手持ちの一般携帯電話が旧式のものとなり、使用に耐えられなくなった事例もあると考えて良い(携帯電話全般においても、3-4年もすれば1モデル分はチェンジするものだ)。

一般携帯とスマートフォンの併用者がゼロになることはないだろう。しかし一方で今後も併用者率は減ることも間違いない。

「最初からスマートフォン派が増えている」との状況は、回答時において直近1年間でのモバイルインターネットの消費時間の増加動向にも影響を与えている。

↑ 最近1年間でスマートフォンでのモバイルインターネットに費やす時間に変化はあるか(スマートフォン使用者限定、2010年-2013年)
↑ 最近1年間でスマートフォンでのモバイルインターネットに費やす時間に変化はあるか(スマートフォン使用者限定、2010年-2013年)

一般携帯からスマートフォンに乗りかえれば、多様な機能と使い心地の良さ、特にSNSやオンラインアプリゲーム、ウェブブラウジングなどインターネットの活用場面で、桁違いの便利さ、面白さを体験できる。利用時間が増加するのも当然の話。

ところが上記にある通り、乗換組ではなく、最初からスマートフォン組が増えてくるに連れ、乗換による注力増加の結果として生じる「利用時間の伸び」も起きなくなる。各調査時期における過去1年間に、アプリや周辺環境の変化で時間が伸びる場合もあるが(例えばLINEなど多用したくなるコミュニケーションツールの登場)、一般携帯からの乗り換え組よりははるかに率は低くなる。

その結果、(前々から長いのだから)1年前と比べてもモバイル端末でのインターネットに費やす時間には「変化なし」との回答者率が増加していく。スマートフォンでアクセスする、あるいはインターネット界隈そのものが停滞方向に歩んでいるわけでは無く、単に「前々から多かった」人が増えているに過ぎない。

今後はさらに「最初からスマートフォン」「一般携帯電話など触ったことはない」との人が増加する。それと共に「一般携帯との併用などしていない。スマートフォンだけ」との人は増え、「1年前も今もモバイルインターネットはスマートフォンのみなので、消費時間も変わらない」との回答者率も増加してくるに違いない。

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