「携帯の学校への持ち込み禁止」「携帯はまだ早い」保護者が欲する小中学生への携帯規制

2014/04/13 20:00

多種多様な機能を有し、無限と評しても過言ではない可能性を秘めた携帯電話(従来型携帯電話とスマートフォン双方)だが、同時に使い方次第では大きなトラブルに巻き込まれる危険性をも秘めている。また子供達がその魅力に取りつかれ、日常生活へ大きなマイナスの影響を及ぼすかもしれない。大人の中には子供達に対し、せめて高校生になるまでは携帯電話を学校に持ち込んではいけない、さらには所有・使用自身も禁止すべきであるとの意見を持つ人も少なくない。今回は今回は内閣府が2014年3月31日付で発表した【2013年度版 青少年のインターネット利用環境実態調査】の報告書から、「小中高校生を子供に持つ保護者に関する、小中学生の携帯電話への規制に対する賛否」の現状などを確認していくことにする。

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今件項目は小中高校生を子供に持つ保護者を対象にしたもの。大人全員ではないことに注意をする必要がある。その調査対象母集団に対し、「小中学生は学校に携帯電話を持ち込むことを禁止べきである」「小中学生へは携帯電話の保有を禁止すべきである」との意見について、同意するか否かを聞いた結果が次のグラフ。

↑ 子供のインターネット利用に必要な取り組み(2013年、一部、保護者回答、複数回答)
↑ 子供のインターネット利用に必要な取り組み(2013年、一部、保護者回答、複数回答)

全体では「持ち込み禁止」は30.8%、「保有禁止」は17.4%が同意を示している。寛容と見るか厳しいと見るかは人それぞれだが、少なくとも7割は、小中学校への携帯電話の持ち込みについて「否定的ではない」ことになる(肯定か意見留保かは分からない)。

子供の学校種類別では小さい子供ほど規制を望む声が強く、大きくなるほど少数派になる。回答者の子供が通う学校種類に対してのみではなく、すべて「小中学校において」との前提で尋ねているのだが、自分の子供が大きくなるに連れて、子供の携帯電話保有に関しては甘めに見るように心情が変化するようだ。あるいは自分の子供の実態を知っており、経験則として「問題無いのでは?」との判断で答えているのかもしれない。

経年データを基に生成したのが次のグラフだが、「持ち込み禁止」「保有禁止」共に昔ほど規制を求める声が強く、最近になるに連れて規制には賛同できない人が増えている。

↑ 子供のインターネット利用に必要な取り組み(一部、保護者回答、複数回答)
↑ 子供のインターネット利用に必要な取り組み(一部、保護者回答、複数回答)

2009年時点では4割強が「持ち込み禁止」、1/4以上が「保有禁止」に賛同していたが、2013年ではそれぞれ3割強、1/7程度にまで減少している。理由について報告書には何の説明もないが、周囲環境の変化(実使用者の増加、啓蒙の強化など)に加え、保護者自身も携帯電話を利用している事例が増え、安心感を覚えているのかもしれない(人は概して自分にとって未知なるものを恐れ、他人には薦めない。自分が知っていれば余程のものでない限り、安心だという錯覚に陥りやすい)。

「持ち込み禁止」は減少率がゆるやかだが、「保有禁止」は確実に減りつつある。小中学生の携帯電話、特にスマートフォンの所有率が上昇傾向を継続しているのも、保護者側が保有に対して寛容になりつつあるのが一因といえよう。


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