小中高校生のゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末の利用状況などをグラフ化してみる(2017年)(最新)

2017/04/13 05:00

インターネットの普及浸透が進むに連れて、その世界へのアクセスの窓口も多様化を見せる。ほんの数年前まではごく一部の機種にしか対応していない、使えるソフトも一握りでしかなかった家庭用ゲーム機のインターネット対応も、今では当り前の話となっている。今回は内閣府が2017年3月30日付で確定報を発表した、【平成28年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】の報告書データから、小中高校生のインターネットの普及に連れて注目を集めつつある家庭用ゲーム機や携帯音楽プレイヤー、タブレット型端末における、利用状況を確認していくことにする。

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小学生男子の約6割は携帯ゲーム機持ち


今調査に関する調査要項は先行記事の【小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる】を参照のこと。

次に示すのは据置型ゲーム機や携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤー、タブレット型端末、さらには学習用タブレット、娯楽用タブレットの利用動向。この項目では該当端末でインターネットのアクセスをしているか否かは問われていない。

↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末の利用状況(2016年、全体比、インターネット機能の利用の是非を問わず)
↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末の利用状況(2016年、全体比、インターネット機能の利用の是非を問わず)

子供達におけるゲーム機や携帯音楽プレイヤーの利用率はあまり調査されることが無いことから、今件は貴重なデータといえる。小中高校生全体では据置型ゲーム機が1/4近く、携帯ゲーム機が4割となり、すでに携帯ゲーム機がゲーム機としては主流の立場にあることが分かる。また男女別では男子の方が、学校種類別では低年齢の方が利用率が高く、歳を経るに連れてゲーム機からスマートフォンなどにシフトしていく状況がうかがえる。

一方携帯音楽プレイヤーだが、中学生になるとグンと利用率が伸び2割に届く。高校生でもほぼ変わらない。男子がむしろ伸びているのに、女子の値が落ちている点からは、スマートフォンにシフトしているようすがうかがえる(高校生のスマートフォン利用率は女子の方が高い)。

タブレット型端末は中学生で利用率が一番高く、高校生では小学生よりも低い値に留まる。高校生はすでにスマートフォンを所有している人がほとんどで、タブレット型端末の利用意義を見出せず、結果として小中学生よりも利用率も落ちるのかもしれない(今件は世帯内所有率ではないことに注意)。

他方学習用タブレットでは小学生が最高値を付けている。インターネットの窓口としてスマートフォンがまだ早いと判断した保護者が、タブレット型端末を子供に貸し与える場合、小学生には学習教材として提供されている端末を使わせているのだろう。

ゲーム機や携帯音楽プレイヤーでインターネットを使ってる?


これらの機器はインターネットにアクセスも可能で、それを売りとしている面もある。また、パソコンやスマートフォンを利用できる機会を持たない子供にとっては、救世主のような存在に違いない。そこで各端末利用者における、該当端末でのインターネット利用率を調べた結果が次のグラフ。例えば携帯音楽プレイヤーは総数で42.8%とあるので、携帯音楽プレイヤーを使っている小中高校生の4割強は、その端末でインターネットにアクセスしていることになる。

↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末によるインターネット利用状況(2016年、対該当機種保有者比率)
↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末によるインターネット利用状況(2016年、対該当機種保有者比率)

中学生までは携帯ゲーム機の方が据置型ゲーム機よりもネットアクセス率が高いが、高校生になると立場は逆転し、据置型ゲーム機の方が高い値を示す。携帯ゲーム機によるネットアクセス率は男女とも中学生でピークだが、据え置き型ゲーム機では男女とも高校生の方が利用率が上がっているのが興味深い。対応ゲームソフトの違いによるものだろうか。具体的に遊んでいるゲームの種類は調査対象ではないので、そこまでは判断ができないのが残念。

タブレット型端末は学校種類・性別の差異はほとんど無い。他方、学習用タブレットでは学校種類が年上になるに連れて利用率が下がる傾向がある。小学生のうちは通常のタブレット型端末代わりとして使わせているケースが多いのだろう。なお娯楽用タブレットの値が極端な値動きをしているが、これは該当者が全属性合わせても10人しかいないため、統計上のぶれが生じているためである。

最後に各端末の利用率そのものを考慮した、各属性の全体比。例えば総数の学習用タブレットの値は3.2%とあるので、小中高校生全体で3.2%は学習用タブレットを使ってインターネットにアクセスしている計算になる。各端末の利用実態、インターネットのアクセスに与える影響を知る上では、良い参考値といえる。

↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末によるインターネット利用状況(2016年、対各属性全体比率)
↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末によるインターネット利用状況(2016年、対各属性全体比率)

パソコンやスマートフォン以外では小学生から中学生にかけては携帯ゲーム機がインターネットアクセスへの主な窓口で、タブレット型端末がそれに続く形となる。中学に入ると音楽への興味関心が高まり、携帯音楽プレイヤーの利用率がグンと上がる。高校生では男子がゲーム機、次いでタブレット型端末だが、女子はタブレット型端末がトップで、携帯音楽プレイヤーが続く。

タブレット型端末のインターネット利用率は中学生が最大値を示しているが、高校生ではスマートフォンが先に普及しており、さらに調達することが認められない、あるいは必要性を感じないことによるものと考えられる。

ゲーム機、音楽プレイヤー、タブレット型端末のインターネット利用状況率の変化を小中高の流れで見ると、それぞれの年齢属性における趣味趣向の違いや、各端末の普及状況の事情が浮かび、大変興味深い結果と言える。例えば女子高生では携帯ゲーム機ですらインターネット接続の上で利用されているのは6.4%でしかなく、携帯音楽プレイヤーやタブレット型端末の方が上となっている。ただしそれでも精々1割強。多くはスマートフォンに活躍の場を奪われていることは容易に想像できる(実際その通りで、女子高生の場合、全体の95.8%がスマートフォンでインターネットを利用している)。

携帯ゲーム機そのものも、スマートフォンやタブレット型端末に市場を侵食されているとの分析もある。今後全体比における単純利用率やインターネット利用率がどのような変化を見せていくのか、来年以降の動向に大いに注目したい。


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