動画視聴、他人との交流、情報検索…パソコンと携帯電話で大きく異なるインターネットの使い方(最新)

2021/06/22 03:50

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2021-0611一部誤解をしている人もいるが、スマートフォンも従来型携帯電話も、パソコンもタブレット型端末も、道具、ツールの一つでしかない。その道具で何をするか、可能なのかこそが問題であり、論点の対象とすべきであることを忘れてはならない。今回は内閣府が2021年3月31日付で報告書を発表した、【令和2年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】の内容を基に、小中高校生がスマートフォンをはじめとする主要なインターネットアクセス機器を用い、どのような行動をしているかについて確認をしていくことにする。

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パソコンは情報検索と動画視聴、スマホは動画や音楽視聴、ゲームに交流


今調査に関する調査要項は先行記事の【小中高校生のネット利用端末はスマホが一番、次いでタブレット型端末(最新)】を参照のこと。

次に示すのはデスクトップパソコン、ノートパソコン、従来型携帯電話、スマートフォンそれぞれでインターネットを利用している人における、その端末による利用内容を示したもの。普段からその目的で利用していると認識した項目に答えてもらっている。「コミュニケーション」とは電子メールやメッセンジャー、ソーシャルメディアなど、他人との意思疎通ができるサービス全般を指す。

↑ インターネットで何をしているか(該当機種でインターネット利用者限定、小中高校生、複数回答)(2020年)
↑ インターネットで何をしているか(該当機種でインターネット利用者限定、小中高校生、複数回答)(2020年)

パソコンではデスクトップとノートのような形状による違いはあまり生じておらず(ゲームではデスクトップの方が高めの値が出ている。一方で学習・勉強ではノートパソコンの方が高い値)、従来型携帯電話・スマートフォンとは大きく使われ方が異なる状況が確認できる。また従来型携帯電話とスマートフォンでは差異が大きな項目がほとんどで、機種の性能による利用目的の違いが明確化している(あまり違いはないのはコミュニケーションぐらい)。

パソコンでは情報検索や動画視聴がメイン、音楽視聴やゲーム、学習・勉強などがそれに続く。コミュニケーションやニュース(の取得)などはあまり行われていない。一方で従来型携帯電話はコミュニケーションがほとんどで、他項目は押し並べて低め。機能そのものがスマートフォンと比べて低く限定されており、現在のサービスがほとんど対応していないことから、子供達の間では電子メールなどのコミュニケーションに限ったツールとして使われている実情が分かる。あるいはそれこそが、端末を提供する保護者側の思惑なのかもしれない。

他方スマートフォンは動画視聴をはじめ、コミュニケーションやゲーム、音楽視聴、情報検索など利用方法は多様。ニュースの取得や地図・ナビゲーションの活用面でも大いに利用されている。さらに電子書籍も17.6%と高めな値(パソコン以上)が出ているのは注目に値する。

これを全体比で算出したのが次のグラフ。上記が「その端末でインターネットを利用する人における利用実情」であるのに対し、これは全体に占める割合。それぞれその端末でインターネットを利用する人の割合から逆算しており、例えばスマートフォンでは動画視聴の項目は54.8%とあるので、小中高校生全体の5割強は、スマートフォンで動画視聴をしている形となる。子供達の実態を全体的に見る時に役立つ値といえる。

↑ インターネットで何をしているか(複数回答、小中高校生全体比)(2020年)
↑ インターネットで何をしているか(複数回答、小中高校生全体比)(2020年)

動画視聴以外でもコミュニケーションが53.7%と5割超、ゲーム・音楽視聴・情報検索が4割台を示している。この現状は、数年前には到底想像も出来なかったに違いない。さらに1/4強がスマートフォンでニュースを取得したり地図・ナビゲーションを活用したりしている。学習・勉強は3割近く。ノートパソコンによる利用状況も情報検索や動画視聴などでそれなりの値が出ているが、スマートフォンの利用状況の前にはかすんでしまう。

高校生に限ってみると!?


今件を高校生に限定して確認したのが次のグラフ。まずは各端末でインターネットを利用している人限定による値。

↑ インターネットで何をしているか(該当機種でインターネット利用者限定、高校生、複数回答)(2020年)
↑ インターネットで何をしているか(該当機種でインターネット利用者限定、高校生、複数回答)(2020年)

小中高校生全体と比べ、各項目の回答値が高く、それぞれの機種を使いこなしていることがうかがえる。自分の端末を所有していたり、保護者から利用を許諾された事例も多いことが予想されるが、特にパソコンでニュースの取得や情報検索など積極的なアクセスが求められる項目で、小中高校生全体と比べてパソコンの利用率の高さが確認できる。ただしパソコンではゲームの項目はむしろ低めで、パソコンのゲームへの興味は高校生では鎮静化しているように見える。

これを高校生全体比で見たのが次のグラフ。元々スマートフォンの利用率は高く、パソコンは低めなため、当然全体比ではスマートフォンの値が高く出ることになる。端末自身を利用していない、利用していてもインターネットへアクセスしていなければ、「該当端末を用いてインターネットで何をしているか」の設問では回答のしようがない。

↑ インターネットで何をしているか(複数回答、高校生全体比)(2020年)
↑ インターネットで何をしているか(複数回答、高校生全体比)(2020年)

高校生全体の87.9%はスマートフォンでコミュニケーションを取り合い、8割前後は音楽や動画視聴をし、7割強は情報検索やゲームをし、5割台はニュースを取得し地図やナビゲーションを使い学習・勉強をしている。そのまま社会人となり、あるいは大学に進学する、成人間近な高校生たちが、少なくとも現状ではこのような状況にあることを、再認識させられる次第ではある。


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