意外にも少しずつだが減ってます…小中高校生のパソコン使用状況をグラフ化してみる(2014年)

2014/04/09 11:00

ビジネス用、あるいは技術研究用の汎用コンピューターではなく、個人向けのものとして各企業から発売されているパーソナルコンピューター(パソコン、PC)。インターネットの普及に伴い、インターネットへのアクセスツールとして欠かせない存在となり、また高性能化に伴いデスクトップパソコンからノートパソコンへ、その主流は移りつつある。それではそれらパソコンを、どれだけの子供達が利用しているのだろうか。内閣府が2014年3月31日付で発表した【2013年度版 青少年のインターネット利用環境実態調査】の報告書を通じ、「子供のパソコンの利用状況、利用場所」を確認していくことにする。

スポンサードリンク


家庭共有のパソコン利用例が最多。でも……


技術的、価格的ハードルの高さから、携帯電話(一般携帯電話、スマートフォン双方)と比べて保有・利用ハードルが高いものの、パソコン(デスクトップ、ノート双方を含む)もまた、デジタル社会においては、特にインターネットの窓口として欠かせないデジタル機器の一つ。そのパソコンを使っているか否か、使っているのならどのような場面で用いているのかについて、複数回答で尋ねた結果が次のグラフ(携帯電話の場合は「保有」=「使用」だが、パソコンでは「使用」を尋ねており、「保有」しているとは限らないはないことに留意する必要がある。例えば学校での「使用」の場合、そのパソコンを回答者が「保有」しているわけではない)。自宅にパソコンがあり、そのパソコンを家族共有のものとして使用している事例が一番多く、全体の6割強を占めた。

↑ あなたはパソコン(PC)を使っていますか(複数回答)(-2013年)
↑ あなたはパソコン(PC)を使っていますか(複数回答)(-2013年)

次いで多いのは「学校に置かれているパソコンを使っている」で、これが3割近く。上位2項目はいずれも「自分の所有物では無いパソコンを使う」事例で、所有権は無い。その次にようやく「自分専用のパソコンを使っている」があるが、これはわずかに6.7%。一方で、所有権の有無や場所を問わず、パソコンを一切使っていない子供も20.3%確認できる。5人に1人は「パソコンとは無縁(使っていない)」という計算になる。やはり高校生までの調査母体では「自分のパソコンを保有する」のは、少々ハードルが高いようだ。

何故パソコン利用率が減っているのか


今項目の調査は今回で4年分が蓄積された。経年変化としては明らかに「家族共有」さらには「学校利用」が減り、「使っていない」が増える傾向がある。一方、同調査の先行精査記事【小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる】でも記したように、年々子供の携帯電話保有率は上昇する傾向を見せている。しかも一般携帯電話から、より高機能のスマートフォンを所有する率が上昇を示している。

↑ 携帯電話・PHSを持っているか(小学校-高校)(-2013年)(再録)
↑ 携帯電話・PHSを持っているか(小学校-高校)(-2013年)(再録)

↑ 持っている機種は(自分専用・家族共用保有者限定)(-2013年)(再録)
↑ 持っている機種は(自分専用・家族共用保有者限定)(-2013年)(再録)

場所を問わず、とにかくパソコンを使っているか否かを聞いても、どの学校種類でもパソコンの利用率は減退傾向にある。特に(スマートフォンの利用率が高い)高校生の減少具合が著しい。

↑ あなたはパソコン(PC)を使っていますか(場所を問わず)(複数回答)(-2013年)
↑ あなたはパソコン(PC)を使っていますか(場所を問わず)(複数回答)(-2013年)

昨今では大学生において、パソコンが使えない、キーボードの利用経験がほとんどない生徒が少なからず見受けられるとの話をちらほらと耳にするようになった。インターネットへのアクセスツールとしては、携帯電話、特にスマートフォンは性能面でパソコンにそん色ない機能を実装し、しかも利用ハードルも低い(操作、コストの両面で)。スマートフォンの普及、幼少時からの利用は同時に、少なくとも子供時代におけるパソコンの必要性を減らし、その結果としてパソコンやキーボードへの経験が浅い大学生や社会人が登場するというパターンが増えつつあるのかもしれない。

あるいはこれらの人たちを「タッチパネル世代」とでも呼ぶようになるのだろうか。


■関連記事:
【3-6歳児でもパソコン利用率2割超、子供のみでの利用も1割近く】
【子供にパソコンを使わせるメリット、そして不安なこととは】
【子供用パソコン未整備学校は1割前後…小中学校のICT機器整備状況をグラフ化してみる】
【パソコンを使う子供達、何をしている、何を見ている?】
【パソコンを持つ母親の子供、平均利用開始年齢は6.7歳・小学生になると利用率急増】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー