小中高校生の携帯電話などネット可能機器の利用状況をグラフ化してみる(2017年)(最新)

2017/04/10 05:10

インターネットの普及は大人だけでなく子供の間にも大きな変化をもたらしつつある。従来型携帯電話やスマートフォン、タブレット型端末に留まらず、携帯ゲーム機や据え置き型ゲーム機、さらにはテレビなどに至るまで、アクセスできる環境は広がりを見せ、子供達がインターネットの世界に触れる窓口を解放している。それでは今の子供達のうちどれほどが、それらのネット接続可能機器を利用しているのだろうか。今回は内閣府が2017年3月30日付で確定報を発表した、【平成28年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】を元に、その実情を確認していくことにする。

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小学生は携帯ゲーム機、中学生は加えてスマホ、高校生はスマホが断トツ


今調査に関する調査要項は先行記事の【小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのは小中高校生それぞれの、インターネットへのアクセスが可能な端末の利用率。所有権を有していなくても回答には該当しうる。またインターネットにアクセスが可能な機種でもネットを利用しないよう保護者にさとされ止められていたり、ブロック機能で使えないような状態になっていても、今件回答に当てはまる利用には該当する(インターネットの利用率では無く、端末の利用率であることに注意)。例えば携帯ゲーム機はインターネットへのアクセスが可能なものの、その機能を使っていないことも多い。なお次以降のグラフは、グラフ間の比較もできるように、基本的に縦軸の仕切りは統一している。

まずは小学生。

↑ デジタル機器利用状況(2016年11月-12月、小学生)(複数回答)(インターネット利用の是非を問わず)
↑ デジタル機器利用状況(2016年11月-12月、小学生)(複数回答)(インターネット利用の是非を問わず)

携帯電話やパソコンなどの利用率は低く、ゲーム機周りの利用率が高めに出ている。ただし子供向け従来型携帯電話は高めで2割超え。これは多分に防犯用として持たせているものと考えられる。

他方ゲーム機では据え置き型が1/4強なのに対し、携帯ゲーム機が5割を超えており、現状のゲーム業界を象徴する値にも見える。またすでに1割以上がスマートフォンを利用しているのも確認できる。

またタブレット型端末の利用率が高く、据え置き型ゲーム機に迫る値を計上しているのも注目に値する。小学生では4人に1人近くがタブレット型端末を利用している計算になる。

続いて中学生。

↑ デジタル機器利用状況(2016年11月-12月、中学生)(複数回答)(インターネット利用の是非を問わず)
↑ デジタル機器利用状況(2016年11月-12月、中学生)(複数回答)(インターネット利用の是非を問わず)

ゲーム機の保有率は下がり、その分携帯音楽プレイヤーが大きく伸びる。趣味娯楽として音楽視聴をする人が増えていることを表している。またスマートフォンの利用率も大きく伸び、中学生時点ですでに4割を超えている。パソコンではノートパソコンが19.0%、デスクトップパソコンが8.1%。タブレット型端末がノートパソコンを大きく追い抜くポジションにあるのが印象的。

最後に高校生。

↑ デジタル機器利用状況(2016年11月-12月、高校生)(複数回答)(インターネット利用の是非を問わず)
↑ デジタル機器利用状況(2016年11月-12月、高校生)(複数回答)(インターネット利用の是非を問わず)

スマートフォンの利用率がグンと伸び、9割台となっている。他方ゲーム機の利用率はさらに落ち込み、携帯音楽プレイヤーもわずかだが減少。パソコン系も伸びているが伸び方は鈍く、ノートパソコンでも3割に届かない。他方、タブレット型端末は値を落とし、1割強に留まる形となっている。

大よそこれらの流れから、インターネットに接続できる機種の利用状況は、小学生はゲーム機、中学生はゲーム機に加えてスマートフォンとタブレット型端末、高校生になるとスマートフォンがほぼ主流になる流れを示しているのが分かる。

スマートフォンの流れの詳細を確認する


本来今記事は携帯電話の保有=利用状況の経年変化として【小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる(2014年)】を更新する流れのものだった。ところが「青少年のインターネット利用環境実態調査」が2014年版以降大きく調査内容が変わり、更新の形で精査が難しくなった項目が多々生じる形となった。今記事もその1つで、別途の流れによる記事構成となっている。

今回は連続性のある前年分となる2015年分との比較ができることから、その中でももっとも注目すべき機種のスマートフォンについて動向を確認していく。まずは直近2016年分の利用状況。あくまでも端末としての利用状況なのでインターネットを利用していない人も含まれているが、それはごく少数。また通常版のスマートフォン以外に格安スマホ、子供向けスマホ、携帯契約切れスマホを利用している人もいるが、今件ではそれらも含めた合算値を計上する。前項目の「スマートフォン」の回答率と比べて高めの値が出ているのは、格安スマホなども合わせてスマートフォンを利用しているか否かの回答だからに他ならない。

↑ スマートフォン利用率(2016年)(全体比)
↑ スマートフォン利用率(2016年)(全体比)

各学校種類別の利用率は上記グラフと比べてやや上乗せされている理由は直上の説明の通り。男女別では小中高すべてにおいて女子の方が高い利用率を示している。防犯のために持たされている場合もあることや、女子の方が早熟でデジタル機器への興味関心も強い、さらにはインターネットなどのくちコミツールに敏感なのが原因だろう。

この値について、前年(2015年分)からの変化を算出したのが次のグラフ。良い機会なので前年2015年における前年比も合わせて計算しておく。

↑ スマートフォン利用率(2016年)(全体比)(前年比)
↑ スマートフォン利用率(2016年)(全体比)(前年比)

↑ スマートフォン利用率(2015年)(全体比)(前年比)
↑ スマートフォン利用率(2015年)(全体比)(前年比)

まず直近年における前年比。中学生の伸び率が一番大きく、次いで小学生、高校生の順。利用率そのものは上昇傾向にあるが、高校生では頭打ちの感は否めない。もっともすでに9割半ばに達しており、今後は誤差領域内での値動きになることは間違いなく、前年比マイナスの値を計上することもあり得よう。

他方2015年においては小学生がもっとも伸び率が大きく、中高生でほぼ同率。両グラフの動きを合わせ見ると、高校生の頭打ち状態以外に、小学生も伸びの勢いが止まった雰囲気を覚えさせる。小学生にはまだスマートフォンを持たせるのは早いとの保護者の認識が強いのだろう。


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