日本に行きたい? 行って何したい!? 諸外国の人に聞いてみました(2016年)(最新)

2016/04/25 10:34

オリンピック招致や景況感の回復、極度の円高からの脱却といった経済情勢などを受け、日本でも海外からの観光客誘致の機運が高まりを見せている。それでは諸外国の人の日本への訪日意向はどれ程のものなのだろうか。また日本に足を運んだとして、どのような場所に行き、何をしたいのだろうか。今回は新聞通信調査会が2016年4月18日に発表した、アメリカやイギリス、フランス、中国、韓国、タイへのメディアに関する世論調査「諸外国における対日メディア世論調査(2016年実施)」などの内容から、その実情を確認していくことにする(【発表リリース:諸外国における対日メディア世論調査(2016年実施)】)。

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訪日経験は韓国5割近くでトップ、訪日意向はタイが9割超え


今調査における調査要項は先行記事【諸外国から見た新聞の信頼度、そして今後も役割を維持できるか否か】を参照のこと。

次に示すのは調査対象国における、日本への来訪経験の有無、そして日本を訪れたいか否かの意向確認の結果。ただし訪日意向の値は2016年分の調査結果では公表されていないため、前年の同様調査の結果を引用する。訪日経験は韓国の値がずば抜けて高く5割近く、次いでアメリカ合衆国と中国が1割強、英仏タイが数%で続いている。

↑ 訪日経験・訪日意向(2016年)
↑ 訪日経験・訪日意向(2016年)

韓国の訪日経験者率の高さは、距離感などによるものだろう。しかしその韓国では訪日意向者は米英仏とさほど変わらず。訪日経験が豊富でも、さらなる来訪意向があるか否かとは別問題との実態が分かる。また中国は訪日経験者は比較的多めでも意向者は少なく、2割程度しかない。

他方タイは訪日経験者は45人に1人ほどしかいないが、日本への訪問を希望する人は9割を超えている。今調査の他項目でもタイは日本に対する関心度が高く、観光を望む声が大きい動向が示されていることから、その心境が反映されたものと思われる。

日本に来たらどこに行きたい、何をしたい?


そこで各国の訪日希望者に、どこに行き何をしたいかを尋ねたのが次以降のグラフ(日本に行きたいと思っていない人は選択肢中の「日本に行きたいとは思わない」を選ぶ仕様となっているため、今回答値は「訪日意向者比」ではなく「各国回答者全体比」である)。まずは行きたい場所を複数回答で尋ねたものだが、アメリカは結構ドライなところがあるようで、最大値を示す東京でも4割を切る結果が出ている。

↑ 日本で行きたい所(訪日意向者限定、複数回答)
↑ 日本で行きたい所(訪日意向者限定、複数回答)

欧米では英仏の訪問意向が強いが、特にフランスは多方面への来訪を望んでいるのが目立つ。特に東京への想いは強く、8割を超えている。他方、英仏とも東京ディズニーリゾートやUSJへの訪問希望率は低いものの、北海道はイギリスで低い一方でフランスは高い。北海道に見出す価値の違いが両国間にあるのかもしれない。

他方アジア諸国では中国の来訪意向が強く、中でも東京・北海道・富士山へは6割前後との高い値が出ている。訪日意向そのものはタイの方がはるかに強いのだが、そのタイもやはり東京・北海道・富士山は人気が高い。ところが韓国では諸国の中で一番来訪意向が低く、一番高い値の東京でも3割程度でしかない。訪日経験者が多いことから、すでに足を運んだ場所に改めて訪れる必要はないと判断しているのかもしれない。

それでは具体的な場所では無く、行動の内容ならばどうだろうか。なお中国の「文化と歴史のある街を観光」はリリース側のミスにより公開値が確認できない状態となっているが、少なくとも68.3%以上。つまり中国においてはトップの需要がある。

↑ 日本でしたいこと(訪日意向者限定、複数回答)(2016年)
↑ 日本でしたいこと(訪日意向者限定、複数回答)(2016年)

欧米とタイ、そして中国では「文化と歴史のある街を観光」の意見がもっとも高い値を示している。そして中国以外では「日本食を食べる」、中国では「温泉」が続いている。ところが韓国では「温泉」がずば抜ける形で最上位。それぞれの国の実情、日本の来訪目的を如実に表している結果ではある。

意外かも知れないが、いわゆるインバウンド周りに直結する、中国における「買い物」の回答率は52.8%。「文化と歴史のある街を観光」「日本食を食べる」「温泉」に続いて4番目でしかない。

またフランスでは「温泉」の回答が意外に(!?)高く、今回調査国の中ではトップの値を示している。さらには一部でプッシュされている「ポップカルチャーに触れる」の回答はどの国でもさほど高くないのが要注意な点(タイですら52.6%でしかなく、同国の回答率では最低値)。ポップカルチャーはインターネット経由でも多分に取得できることから、現地に足を運んだ際の行動としても、現実を目の前にしないと体感できない行動が優先され、優先順位が落ちてしまうのかもしれない。


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