「自分の国って世界にプラスの影響を与えてるかな?」主要国に見る自画自賛度

2015/03/30 14:51

先行記事【世界各国から見た「この国、世界全体に良い影響与えてる?」度】において、イギリスのBBCが毎年調査公開している「Global Survey on Country Influence」の最新版データを元に、主要国に対する「世界にどのような影響を与えていると思われているか度」を確認した。今回はそのデータを少し違った視点から見ていくことにする。具体的には今設問に関し、それぞれの回答国が自国に対する評価をどのように下しているかについてである。自画自賛度と評すれば良いだろうか(【Negative Views of Russia on the Rise: Global Survey on Country Influence】)。

スポンサードリンク


自画自賛度最高値は中国


今調査に関する調査要項は先行記事「世界各国から見た-」を参考のこと。

次に示すのは、今調査において回答国と対象国が一致した項目の値を抽出したもの。回答対象だが問い合わせをしていないイラン、南アフリカ、北朝鮮、EUは含まれていない。例えば日本は「良い」50%、「悪い」6%、「中庸その他」が44%とあるので、日本国内に住む人は日本自身について、世界によい影響を及ぼしていると考えている人がほぼ半数、判断がつきかねる人が4割強、悪い影響を与えていると考えている人が1割足らずということになる。

↑ この国は世界にどのような影響を及ぼすと思うか(2014年、自国に対する評価)
↑ この国は世界にどのような影響を及ぼすと思うか(2014年、自国に対する評価)

いわば各国の自画自賛状況をチェックできるものだが、最大の自画自賛度を誇るのは中国。85%の人が自国は良い影響を世界に与えていると考えている。否定的意見は7%しかない。ほぼ同じ肯定的意見を持つカナダも否定派は1割を超えており、断トツの自己評価の高さがうかがえる。元々の中華思想的な要素も多分にあるのだろう。

中庸派が17%とやや多めだがロシアも中国の状況に近い。むしろ否定派が中国よりも少ないのには要注目か。中国と並び自画自賛の度合いが大きいとのイメージのある韓国だが、肯定派は68%に留まり、否定派が26%と高めの値を示している。そしてほぼ同じ構造をアメリカ合衆国も計上しているのが興味深い。

否定派の意見だけで見ればパキスタンが一番多く29%、ついでアメリカ合衆国の27%、韓国の26%と続く。パキスタンは中庸派も多いことから意見が集約しきれていない感はあるが、アメリカと韓国ではほぼ世論が二分され、一応自国の影響に対する肯定派が多数を示している、しかし否定派も少なくないとの状況が見て取れる。

日本はといえば上にある通り肯定派が5割、否定派は6%足らず。そして何より中庸派が44%と一番の高値を示している。他の国際的な調査でもよく見られる傾向だが、社会や宗教、政治的な話、とりわけ自国の評価に関しては、日本ははっきりしない、曖昧な回答を好む傾向が強い。今件もそれに従った結果と見る事が出来よう。

日本から見た諸国の「世界に与える影響」は!?


良い機会でもあるので日本をベースとし、他国の世界へ与える影響の評価をチェックしておこう。これは例えばインドが肯定34%、否定9%、中庸57%とあるので、日本人の1/3強はインドが世界に良い影響を与える、悪い影響と考えているのは1割足らずに留まる、そして6割近くは回答留保的な立場にある事を意味する。

↑ この国は世界にどのような影響を及ぼすと思うか(2014年、日本による他国に対する評価)
↑ この国は世界にどのような影響を及ぼすと思うか(2014年、日本による他国に対する評価)

日本自身はともかく諸外国の多くは肯定的な意見が3割から5割ほど、否定的意見はほとんど無く、5割前後は意見留保・中庸的なポジションを取っている。いかにも日本的な動き。ただしロシアや韓国、イラン、イスラエルなど、日本と敵対するような動きを見せていたり、戦時下にあるような国の場合は、世界にネガティブな影響を与えるとの判断を下している。

特に中国と北朝鮮への否定感は強く、この2国には例外的に「中庸その他」の回答率も低いままに留まっている。両国に対し日本が感じている「世界に与える影響の悪さ」はそこまで深刻なもの、ということなのだろう。


■関連記事:
【強い懸念を示す周辺国…領土紛争における東南アジア諸国の対中軍事衝突への懸念度】
【安倍外交をアジア・アメリカはおおむね評価、反発するは中韓のみ】
【世界各国の「新聞・雑誌」や「テレビ」への信頼度をグラフ化してみる(2010-2014年)(最新)】
【なるほど? 意外!? 諸外国の若者による日本のイメージを探る】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー