「お金が無い」大学生の金欠経験7割があり、1割近くは借金で生活費充当も

2015/03/25 11:25

学費や生活費の一部を補てんしてもらうことが多々あるとはいえ、大学生の多くはアルバイトなどで身銭を稼ぐことになる。実家を出て下宿暮らしをする場合は、なおさら金銭周りの問題に直面する機会が増える。それでは財布の底が見え、貯金残高も厳しいような金欠状態などの経験を、大学生はどの程度しているのだろうか。フルキャストが2015年3月2日に発表した【大学生の金銭・仕事事情に関する調査】の結果から、その実態を確認していく。

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金欠7割、節約モード突入5割強、借金で生活費充当は1割


今調査の調査要項は先行記事【バイトは6割、小遣いや仕送り5割強、奨学金は1/3強…大学生のお財布事情を探る】参照のこと。

次に示すのはお金周りのリスク体現状態として「金欠経験」「仕送り・給料日前の質素・節約生活」「借金で生活費充当」の3事例を挙げ、その経験があるか否かを尋ねた結果。全体では7割が「金欠状態を経験したことがある」と答えている。

↑ 金欠状況経験(20代大学生、2015年、「よくある」「たまにある」の合計)
↑ 金欠状況経験(20代大学生、2015年、「よくある」「たまにある」の合計)

さすがに少数ではあるが、それでも1割近くは生活費が足りなくて借金をした経験がある人がいるのには、少々驚きを覚える。もっともこれは男女・実家暮らしの有無を問わず生じている、むしろ実家暮らしの方が経験率が高い結果が出ていることから、本人自身の性格的な資質によるものが大きいと見て良いだろう。

男女別では女性の方が金欠状況に陥る比率は高い。借金経験は男性の方が高いものの、仕送り前の質素・節約生活では男性と比べて8%ポイントほど、金欠経験では10%ポイントもの違いが出ている。

実家暮らしでは金欠経験率は高いものの、さすがに仕送り・給料日前の質素・節約生活の割合は低い。最低でも衣食住のうち食と住は提供される(はず)という安心感が反映されている。

金欠になった、さてどうしよう?


上記グラフにおいて「金欠経験あり」とした70.0%の人に、その理由を複数回答で聞いた結果が次のグラフ。外食がもっとも多く5割強、次いで飲み会、身だしなみ(服や靴などの調達)、そして旅行そのものや旅行資金のねん出が続く。突発的かつそれなりに大きな額の支出が発生し、そろばん勘定が合わなくなった結果、金欠に陥ったパターンが多い。

↑ 金欠の要因となったもの(複数回答、上位、20代大学生、2015年、金欠経験者限定)
↑ 金欠の要因となったもの(複数回答、上位、20代大学生、2015年、金欠経験者限定)

先行記事でも言及しているが、大学生の平均月次収入は全体で7万円近く、実家暮らしで6万円足らず、実家外暮らしでも9万円足らず。その中でやりくりしていることを考えると、外食や飲み会などの出費も大きなイレギュラー要素となることは、容易に理解はできるはず。特に春先や年末はさまざまなイベントが目白押しとなるため、出費もかさむことになる。

その金欠状態となった時、どのような資金繰りをはじめとするやりくりをした経験があるだろうか。全体と実家暮らし、実家外暮らしに分けた結果が次のグラフ。

↑ 金欠時に行った経験のあるやりくり(複数回答、20代大学生、2015年、金欠経験者限定)
↑ 金欠時に行った経験のあるやりくり(複数回答、20代大学生、2015年、金欠経験者限定)

貯金の切り崩しはもっとも手っ取り早く確実な手立てのようで、5割近く。もちろんこれは切り崩せる貯金があることが前提。しかしながら実家外暮らしの場合はそれをも大きく超える形で、自炊の開始や自炊比率の増加がついている。実の所一人暮らしであることから食材の調達事情を考えると、よほど工夫しない限り逆に食費はかさんでしまうことになりかねないのだが、同時に断食・節食、節約レシピ挑戦との組み合わせ技も行っていると考えれば、納得はいく。

また実家外暮らしは食費の削減以外にも光熱関連の節約や友人などへのおねだりも、実家暮らしと比べて高い値を示している。

実家暮らし・実家外暮らしの上位を並べると次の通りとなる。

・実家暮らし…貯金切り崩し、短期バイト探し・働く、親のすねかじり、所有物売却

・実家外暮らし…自炊(増加)、貯金切り崩し、短期バイト探し・働く、断食・節食

実家外暮らしの方が切羽詰った感が強い。実際、複数回答形式であるため、それぞれの回答率を合算すると、実家暮らしは214%なのに対し、実家外暮らしでは280%にまで達しており、多様な手立てを講じていることが分かる。下手をすれば食そのものも食べる機会を得られなくなる、下宿先すら追い出されかねない切迫感によるものだろう。


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