バイトは6割、小遣いや仕送り5割強、奨学金は1/3強…大学生のお財布事情を探る

2015/03/25 08:26

学生であると同時に年齢、身体的には大人とほぼ同じで、時間のやりくり次第ではアルバイトなどの就労機会を多く得ることもでき、さまざまな観点でモラトリアム時代の真っただ中ともいえる大学生。しかしその時期を堪能するためにはお金が欠かせない。今回はフルキャストが2015年3月2日に発表した【大学生の金銭・仕事事情に関する調査】の結果をもと、現役大学生のお財布事情を収入面から探っていくことにする。

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アルバイトは6割強が実施中…収入源の実態


今調査は2015年2月5日から10日にかけて20代の大学・短大生に対しインターネット経由で行ったもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1。調査実施・協力会社はネットエイジア。なお今調査対象母集団では実家暮らしが66.5%、実家外暮らしが33.5%となっている。

調査対象母集団となる大学生に現在の収入源(実家住まいの場合は居住している世帯全体では無く、回答者自身に限定)を聞いたところ、アルバイトが6割強、仕送り・小遣いが5割強、奨学金が1/3強という結果になった。

↑ 収入源(20代大学生、2015年、複数回答)
↑ 収入源(20代大学生、2015年、複数回答)

仕送りや小遣いは、実家暮らしでは4割強に留まっているが、実家外で暮らしている大学生では8割を超えている。やはり自前の稼ぎだけで下宿暮らしをするのは相当困難なようだ。もっとも、アルバイトをしている割合は実家暮らしの方が多い。実家暮らしは小遣いが無い、あるいは少額で、それをアルバイトで充当しているとのパターンが多いのだろうか。

奨学金の利用割合は実家暮らしが3割、実家外が4割強。下宿大学生の5人に2人以上は奨学金制度を利用している計算になる。

月額実収入は? 全平均では7万円足らず


それでは実際の収入はどれ位の金額となるのだろうか。実家暮らしと実家外暮らしとの間には大きな開きがあるため、その仕切りも含めていくつかの属性別に、各収入源毎の平均値を加算して合計を算出した結果が次のグラフ。

↑ 一か月あたりの平均収入額(20代大学生、2015年、円)
↑ 一か月あたりの平均収入額(20代大学生、2015年、円)

全体的な平均額は約7万円。アルバイトが3万円近く、仕送りなり小遣いが1万8000円、奨学金が2万円、その他が数千円。これが実家暮らしとなると一部食費などを実家に入れる必要も出てくるかもしれないが実質的にすべて自分の小遣いなどに充当されるため、必要となる額も少なくて済むことから6万円足らずに。ただし小遣い額は6000円強。一方実家外暮らしとなると収入は9万円近く。家賃や生活費その他諸々を考えると、都市圏ではこれでも結構キツい額に違いない。そしてその半分近くを仕送りで充当していることになる。

興味深いのは仕送り・小遣いや奨学金のあるなし。仕送り・小遣いでは無い場合はアルバイトと奨学金でほぼ充当され、有る無し間での差額はほとんど生じていない。一方、奨学金のあるなしでは大きな差が出ており、奨学金制度を利用している大学生にとって、奨学金は欠かせない収入源として位置づけられていることが分かる。



ちなみに今調査対象母集団における貯蓄額動向は次の通り。ゼロが1割強で、大よそ10万円前後がボリュームゾーン。資料によれば平均貯蓄額は19万8612円とある。

↑ 貯蓄額(20代大学生、2015年、自由回答形式)
↑ 貯蓄額(20代大学生、2015年、自由回答形式)

収入実態を見れば分かる通り、多くの大学生はカツカツの生活の中にある。十分な貯蓄を出来る人も少数に限られる。むしろ今件で算出された平均貯蓄額も多い方かもしれない。


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