食料品は堅調、衣料品は前年同月比で1割以上の減…2015年1月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス1.7%

2015/02/24 08:00

バレンタインデーも終わり続いてホワイトデー、さらには入学・進学など数々のイベント向けの催しで華やかさを見せるチェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)。その業界団体である【日本チェーンストア協会】は2015年2月23日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2015年1月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2015年1月は食料品は好調に推移したが、不調・低迷感が継続している衣料品や住関品で売上が振るわず、双方とも全細部項目で前年同月比にてマイナスを計上する形となった。結果として売上総額の前年同月比は10か月連続のマイナスとなるマイナス1.7%(店舗調整後)を計上している(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の60社・9374店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で2店舗増、前年同月比で205店舗増増加している。増加傾向に違いはないものの、ようやくその勢いも落ち着いてきたようだ。売り場面積は前年同月比101.8%となり、1.8%ポイントの増加。ただし売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス1.7%と落ち込みを示しており、効率の悪化が見受けられる。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値となった。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1053億1092万円(前年同月比98.3%、▲1.7%)

・食料品部門……構成比:62.8%(前年同月比100.9%、△0.9%)

・衣料品部門……構成比:9.6%(前年同月比89.5%、▲10.5%)

・住関品部門……構成比:20.6%(前年同月比94.5%、▲5.5%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比90.8%、▲9.2%)

・その他…………構成比:6.6%(前年同月比100.5%、△0.5%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は畜産品や
水産品が堅調、
惣菜や乳製品なども良好。
衣料品は季節商品が
特に不調。
食料品は先月までの相場高の影響は消え、農産品は高安まちまち。畜産品は大きく売れ行きを伸ばすが、加工肉や鶏卵は鈍い動きに留まった。水産品は近海魚や塩干物など一部を除けば大よそ順調、惣菜は中華以外は押し並べて好調。その他食品では米類や酒類などの不調表記は無くなり、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動はほぼなくなったが、冷凍食品は今なお不調が続いている。

衣料品は一部を除けば季節に無関係な商品はよく動いたが、季節商品、例えばコートやジャケット、セーターなどは押し並べて不調。平年平均気温と比べてやや高めに推移したのがマイナスに働いたようだ(降水量は多いものの、衣料品の販売には影響を与えていない)。季節商品は高単価のものが多く、それが衣料品部門の売り上げを大きく損なう結果となった模様。住関品は高安まちまち。テレビ・レコーダーは好調な売れ行きとの説明があり、ここ数か月は良い動きを示している。ゲーム関連ではキャラクター関連商品の好調さと共に、子供玩具などは不調とある。

今回月では食料品が数少ないプラスを示し、その構成比の大きさから全体を底上げしたものの、それ以上に衣料品や住関品の下げ方の勢いが大きく、総販売額をプラスに引き上げることは叶わなかった。衣料品や住関品は幅の大小はあれど細分項目すべてで前年同月比マイナスを示しており、状況の厳しさを再確認させられる。特に衣料品は構成比こそ1割を切っているが、全細分項目で1割以上の下げ幅が確認されている。衣料品の売上縮小は昨日今日に始まった話ではないが、抜本的な対策が求められる値に違いない。

今回月では平年比で気温が高く季節商品のセールスの足を引っ張った感はあるが、同時に降水量が軒並み高い値を示しており、これが来客機会を奪った可能性もある。チェーンストア販売動向では来客数の動向こそ確認できないものの、お客の来店が無ければ売り上げは計上されないことから、来客そのものが減った結果として、売上も大きく落ちた面もあるのかもしれない。

しかし気象状況は店舗側で左右が不可能な要素に違いない。多少の気象変化程度ではびくともしない、盤石な販売環境を構築することがチェーンストアには求められる。消費者の消費性向が大きく変わる中で、チェーンストアに何が出来て何が出来ないのか、何が求められているのかを改めて問い直す時期が来ているのだろう。


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