小中高校生のネット利用端末はスマホが一番、次いで携帯ゲーム機(2016年)(最新)

2016/04/17 05:05

大人はもちろんだが子供達のライフスタイルをも大きく変化させたのが、インターネットの存在。そのインターネットを利用する窓口となるデジタル機器は、スマートフォンを筆頭に各種パソコン、タブレット型端末、さらにはゲーム専用機に至るまで、多種多様に及ぶ。それらの機器はどれ位の割合で利用されているのだろうか。今回は内閣府が2016年3月31日に確定報を発表した「2015年度青少年のインターネット利用環境実態調査」の調査結果を基に、小中高校生における各種デジタル機器を用いたインターネットの利用状況の現状を確認していくことにする(【発表リリース:平成27年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】)。

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スマホが一番、ノーパソが続く。そしてゲーム機、タブレット


今調査に関する調査条件などは先行記事【高校生はスマホ9割、ノーパソ3割近く…小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる(2016年)(最新)】を参考のこと。

次に示すのは調査対象母集団における該当機器でインターネットを利用している人の割合。調査票には該当機種で「インターネットを使っている」「その機器でインターネットを利用してサイトやコンテンツを見たり、文章を書き込んだりしている場合」と説明されており、頻度などの詳細は無い。回答者が「使っている」と判断する程度の利用状況が示された形となる。また該当機器を利用していても、それがインターネットと接続されていない状態であれば、回答には値しない。

↑ デジタル機器利用状況(2015年11月-12月、小中高校生)(複数回答)(該当機器でインターネットを利用)
↑ デジタル機器利用状況(2015年11月-12月、小中高校生)(複数回答)(該当機器でインターネットを利用)

全体ではスマートフォンによるインターネット利用がもっとも多く、46%。次いで携帯ゲーム機経由が23%、ノートパソコン経由が20%と続く。デスクトップパソコンはわずか1割足らずでしかない。

小中高校生すべてを合わせた平均であることから、いくぶん均されている感はあるものの、子供達の間でもすでに「インターネットの窓口はスマートフォン」状態となっている実態が分かる。デジタル端末の操作系でキーボード利用に難儀する一方、タッチパネルなどの使いこなしに慣れる事例が増えているのも、結局のところそれらの機器を使う主用途であるインターネットの利用の際に使うツールが、スマートフォンメインであるからに他ならない。普段使うもののスタイルを覚えて当然の話。常日頃からスプーンやフォークを多用している人に、箸を渡して食事をするように勧めても難儀することが多いのと同じである。

またタブレット型端末の回答率の高さも目に留まる。昨年の同条件下での回答率は12.6%であることも合わせ、携帯ゲーム機やノートパソコンに肩を並べるのは時間の問題と思われる。

学校種類別に見ると大きな違いが


これを小中高の学校種類別に仕切り分けした結果が次のグラフ。先行記事「高校生はスマホ9割、ノーパソ3割近く…小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる(2016年)(最新)」で示した、デジタル機器の利用状況(インターネット利用の是非は問わない)も併記する。

↑ デジタル機器利用状況(2015年11月-12月、小中高校)(複数回答)(該当機器でインターネットを利用)(主要機種・学校種類別)
↑ デジタル機器利用状況(2015年11月-12月、小中高校)(複数回答)(該当機器でインターネットを利用)(主要機種・学校種類別)

↑ (参考)デジタル機器利用状況(2015年11月-12月、小中高校)(複数回答)(インターネット利用の是非を問わず)(主要機種・学校種類別)
↑ (参考)デジタル機器利用状況(2015年11月-12月、小中高校)(複数回答)(インターネット利用の是非を問わず)(主要機種・学校種類別)

小学生ではインターネットへの窓口は携帯ゲーム機が最も多く、次いでタブレット型端末、ノートパソコンが続く。ところがすでに中学生の時点でスマートフォンが最高値を示すようになり、携帯ゲーム機、タブレット型端末が続くようになる。ノートパソコンは回答率が増えているが、それでもスマートフォンの急速な伸びにはかなわない。

そして高校生。圧倒的回答率でスマートフォンがトップにつく。高校生のおよそ90%はスマートフォンでインターネットを利用している計算になる。ノートパソコンによるネットアクセスは27%、デスクトップパソコンは12%でしかない。スマートフォンそのものの普及利用率にも多分に、そしてそれは保護者側の判断に左右されるところではあるが、小中高校生にとってスマートフォンはインターネット利用のための必須アイテム的な存在となりつつある。まさにスマホ無双な状態。

単純な利用率と比較すると、スマートフォンやタブレット型端末、パソコンは利用率とインターネット利用率に大きな差が無い。それらの端末がインターネットアクセス用端末として認識され利用されていることが分かる。一方で従来型携帯電話や「その他」に該当する端末は差異が大きい。「その他」はそれぞれの本来の機能、ゲーム機やテレビとしての使われ方をしている事例が多分にあることが分かる。また従来型携帯電話は、子供向けの場合は保護者に止められている、それ以外では解約をした上でデジカメ的、あるいは音楽再生端末的な形で利用されているのだろう。



高校生に限ればインターネット利用のためのツールはスマホ9割、ノートパソコンが1/4強、デスクトップパソコン・タブレット型端末・携帯音楽プレイヤー・携帯ゲーム機・据え置き型ゲーム機がほぼ1割強で横並びとなる。パソコンのみを単純に積み上げ試算しても4割には届かない。授業などではキーボードを用いる機会は得られるだろうが、高校生自身はその多くがキーボードを使う端末を「インターネットを使っている」との認識対象とはしていない。

「若年層のキーボード離れ」が半ば冗談交じりに語られているが、高校生の現状を見るに、あながち的外れではない感は否めない。

やや余談になるが、タブレット系端末に限ったインターネット利用率を記しておく。

↑ デジタル機器利用状況(2015年11月-12月、小中高校)(複数回答)(該当機器でインターネットを利用)(タブレット系・学校種類別)
↑ デジタル機器利用状況(2015年11月-12月、小中高校)(複数回答)(該当機器でインターネットを利用)(タブレット系・学校種類別)

単純な利用率同様中学生の利用がもっとも多い。20%近くでタブレット型端末を利用しインターネットへのアクセスを行っている。タブレット型端末はこれから普及率をさらに高めていくことは容易に想像が出来るため、今後どのような変移を示すのかが気になるところだ。


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