コーヒー飲料の購入動向をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編))(2014年)

2014/03/31 08:00

先日【缶コーヒーが大きく伸びる、あるいは?…単身・二人以上世帯での各種飲料利用動向をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編))(2014年)(最新)】において、総務省統計局の【家計調査(家計収支編)調査結果】を基に各種飲料の利用動向を確認した際、コーヒー飲料が大きく伸びていることを確認した。それについて缶コーヒーによるものでは無く、大手コンビニが相次ぎ本格導入しているドリップコーヒーによる影響の可能性が高いとの示唆をしたが、その後【「コーヒー飲料」の支出増加、やっぱりコンビニコーヒーか......!?】で触れている通り、家計調査のミニコメント的コーナーでも同じ結論に至っていることが分かり、大いに注目すべき動きであることが判明した。そこで今回は、コーヒー飲料に焦点を絞り、その動きを精査していくことにする。

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おさらいとして家計調査(家計収支編)における「コーヒー飲料」の定義を確認する。【収支項目分類及びその内容例示(平成22年1月改定)】では「液体のみ。濃縮液も含む。コーヒー牛乳は含まない」とある。つまり、粉系コーヒー以外のものは、自動販売機、駅、車内売りまで含めることになる。当然今回注目している、コンビニ店内でのドリップコーヒーも該当する。

さてコーヒー飲料の購入動向だが、月次データは二人以上世帯しか収録されていない。そこでまずは二人以上世帯における、コーヒー飲料の購入動向について頻度と金額の双方から見ていくことにする。また、コーヒーそのものの人気によってコーヒー飲料が今までより多く飲まれるようになった可能性もあるので、合わせて「コーヒー」そのもの(粉、顆粒、粉末、固体のもの限定)も合わせて動きを見ていくことにする。

↑ コーヒーとコーヒー飲料の購入頻度(前年同月比)(二人以上世帯)
↑ コーヒーとコーヒー飲料の購入頻度(前年同月比)(二人以上世帯)

↑ コーヒーとコーヒー飲料の購入金額(前年同月比)(二人以上世帯)
↑ コーヒーとコーヒー飲料の購入金額(前年同月比)(二人以上世帯)

購入頻度は元々コーヒーは比較的伸び基調、コーヒー飲料は起伏が大きい動きを示している。ところが2013年中盤以降、コーヒー飲料は概して頻度の点でプラスを維持したままの動きにトレンドを変えている。

この動きは購入金額の点でさらに顕著で、コーヒー自身はプラスマイナスゼロ付近を行き来していわば「もみ合い」の状態なのに対し、コーヒー飲料はやや軟調に推移していたものの、2013年中盤以降は概して堅調な動きを示している。

コーヒーとコーヒー飲料の動きが一致していないことから、単純にコーヒー全体にブームが起きているわけでは無いのが分かる。そして購入頻度・額共に増加していることから、コーヒー飲料が以前よりも足しげく買われ、その購入機会のたびに一定額が支払われ購入されていることが把握できる。

もちろんコーヒー飲料のすべてがコンビニのドリップコーヒーというわけではないが、他に増加要因が見つからない以上、立証は不可能なものの因果関係的なものとして認めても問題はなさそうだ。

二人以上世帯と単身世帯、どちらが買ってる?


さて気になるのは、単身世帯と二人以上世帯、どちらがよりコーヒー飲料を買っているか。これについては上記の通り月次データは無く、四半期の動向でしか推し量れない。当然、いくぶん荒い動きになるが、それでも推測するのには足りるグラフを生成することは可能。なお、今件が単純なコーヒーブームの到来による上昇で無いことはすでに上記で説明が足りるので、コーヒーそのものについては検証しない。

↑ コーヒー飲料の購入頻度(前年同期比)
↑ コーヒー飲料の購入頻度(前年同期比)

↑ コーヒー飲料の購入金額(前年同期比)
↑ コーヒー飲料の購入金額(前年同期比)

コーヒー飲料が明らかに上向きを示したのは2013年後半期だが、その動きに着目すると、購入頻度は単身世帯の方が上昇率が高い。絶対数では無く以前との比較における購入件数では、単身者が以前より多く足を運んでいる(あるいはついで買いをしている)ことが分かる。

一方、購入金額では二人以上世帯の方が伸び率が大きい。これは親子連れでコンビニに来店した人が、自分自身と子供で共に購入した事例や、兄弟が共に来店して双方購入する、さらには夫婦で一緒に買う場合など、複数人数が共に購入するパターンによるものと考えれば道理は通る。清算は大抵いちどきに行うので、当然家計として算出されるからだ。



本文でも言及しているが、コーヒー飲料の項目はコンビニコーヒーだけで構成されているわけでは無いので、一連の上昇がすべてコンビニのドリップコーヒーによるものとは断言できない。しかしながら周辺環境の変化をも合わせて想像すれば、多大な影響を与えていると考えるのが妥当ではある。

今後これらの値がどのような動きを示していくのか、引き続き注意深く見守りたいところだ。


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