米類・パン類・めん類の動き…世帯単位での主食3「系統」の購入性向推移をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編))(2014年)

2014/03/30 10:00

先日先行する形で、総務省統計局が2014年2月18日にデータ更新(2013年・年次分反映)を行った【家計調査(家計収支編)調査結果】の各種データを基に、【お米とパンとめん類と…世帯単位での主食3品目の購入性向推移をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編))】において、主要内食系食品の米・パン・めん類の購入頻度と支出額の動向を確認した。今回はその際文末で触れた、「お米やパン、めん類に関して、内食だけでなく、中食や外食の類まで含めたらどのような動きを示すか」に関して、考察していくことにする。

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ご飯、パン、めん…どこまで「主食」ととらえるか


グラフや文中に登場する「購入世帯数」「世帯購入頻度」などの言葉の意味は、先行記事【週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編)・総世帯版)】などですでに解説済み。詳しくはそちらを参考のこと。また「総世帯」とは「単身世帯」と「二人以上世帯」を合わせた世帯、つまり全世帯を意味する。

さて米類・パン類・めん類それぞれについて、中食と外食の分を加えるわけだが、加える項目は先の記事の通り、次のものに限定した。

↑ 米類・パン類・めん類における追加項目

この他にも例えば中食で「弁当」が該当しそうではある。コンビニやスーパーの弁当コーナー、お弁当屋のメニューを見ると、多くはご飯が主食扱い。しかしサンドイッチやパスタ、グラタンなどのようなものも少なからずある。このような混合した実状下で米項目に加えたのでは、正確さに欠けてしまう。そこで今回はあえて外すことにした。

まずは直近2013年分のみについて。こちらは支出金額と購入頻度双方を、各細部項目別にグラフ化する。

↑ 総世帯の平均支出金額(2013年、主食系3項目細分)(月次、円)
↑ 総世帯の平均支出金額(2013年、主食系3項目細分)(月次、円)

↑ 総世帯の平均購入頻度(2013年、主食系3項目細分)(月次)
↑ 総世帯の平均購入頻度(2013年、主食系3項目細分)(月次)

「米」の購入頻度が低いのは、数キロの袋単位で調達する購入スタイルであるため(一食分ずつ買うわけでは無い)。「パン」の購入頻度がかなり高めだが、これは食パン以外にバターロールやコッペパン、フランスパン、さらにはアップルパンやあんぱん、コロネ、カレーパン、揚げパン、ピザパンなどまで含むため。一方「調理パン」は焼きそばパン、ホットドック、ハンバーガー(ハンバーガーショップ経由のものは「ハンバーガー(外食)」となる)などが該当する。「めん類」は「めん類」そのもの以外はすべて外食系。

購入頻度だけを見ると、パン類が圧倒的に多いように見える。ところが支出金額まで目を通すと、「米類」の金額の多さが目に留まる。特にすし系は単価が高いので、当然かもしれない。

米類は減りつつはあるが……?!


それでは経年変移による、各主食系別にまとめた値の推移は…との話に進むわけだが、購入頻度については計算を行わない。「米」や(食パンを多分に含む)「パン」は、他の食品と購入・利用スタイルが異なるため(米は数週間、数か月単位でまとめ買い。パンも食パンの類は数日分をまとめて買うことになる)、そのまま全部を足しても意味のない値しか出てこないからだ。そこで支出金額のみ、各系統別に合計し、2002年-2013年までの推移をグラフ化したのが次の図。

↑ 総世帯の平均支出金額(-2013年)(主食系3項目)(月次、円)
↑ 総世帯の平均支出金額(-2013年)(主食系3項目)(月次、円)

厳密には上記で説明したように、今回の試算では盛り込まなかった「弁当」もご飯物が多いことから、さらに「米類」は上乗せされることになる。このグラフを見る限り、今なお「ご飯類」は主食の玉座を明け渡していないことがはっきりと分かる。

同時に「ご飯類」というまとめでも、支出金額が漸次減少中であること、そして「パン類」が少しずつ伸びており、あるいは10年単位の流れの中で両者の金額が逆転する可能性は十分にあることが予想できる。ただしこの2、3年に限ると米類はわずかながら上昇、パン類は下落しており、微妙な変化も確認できる。

震災を機に、食生活を中心とした日常生活全般のスタイルに少しずつ、そして確かな変化の兆しを端々で見受けることができる。今件「幅広い範囲で見た主食動向」で、今後どのような動きを示すのか。今後もしっかりと見定めていきたい。


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