米国以外で日本の安全や平和に役立つ防衛協力や交流相手とは!?(最新)

2018/03/14 05:13

2018-0313先行記事【「安保は日本の平和と安全に役立つ」8割近く(最新)】などにある通り、日本はアメリカ合衆国(米国)との間に日米安全保障条約を締結しており、その条約は日本の安全と平和に大いに貢献している。しかし日本が防衛面で協力・交流をしている国や地域は米国だけに限らない。それらの他国との防衛面での関係行動は、日本国民からはどのような評価を受けているのだろうか。内閣府が2018年3月12日付で発表した自衛隊・防衛問題に関する定期世論調査から、対米国以外の国などとにおける防衛協力・交流が、日本にとって安全・平和面で貢献しているか否かに関する評価について確認をしていくことにする(【自衛隊・防衛問題に関する世論調査(平成30年1月調査)】)。

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8割近くは「米国以外の国との防衛協力は日本にプラス」


今調査に関する調査要項は先行記事【自衛隊への好印象度89.8%(最新)】を参照のこと。

冒頭の通り日本は米国との間に緊密な防衛協力・交流を行っているが、それ以外の国との間にも個々の関係に応じた協力体制を築き、交流を実施している。これらの行為に関して、「回答者が」日本の安全と平和に役立っているか否かの観点でどのように思っているかを尋ねた結果が次のグラフ。国を特定していないこともあるが、8割近くの人は肯定している。

↑ 米国以外との防衛協力・交流を行うことについての意識(2018年)(日本の安全と平和に役立っているか否か)
↑ 米国以外との防衛協力・交流を行うことについての意識(2018年)(日本の安全と平和に役立っているか否か)

役立っていないとの意見は2割近くに留まっている。

それでは具体的にどの国や地域との関係が、日本の安全と平和に貢献していると思われているのか。(どちらかというと)役立っていると回答した人(「役立っている」派)に複数回答で答えてもらった結果が次のグラフ。具体的名称を挙げている選択肢のみを抽出している。

↑ どの国・地域との防衛協力・交流が日本の安全と平和に役立っているか(2018年)(「役立っている」派回答者限定、複数回答)(具体名明記選択肢のみ)
↑ どの国・地域との防衛協力・交流が日本の安全と平和に役立っているか(2018年)(「役立っている」派回答者限定、複数回答)(具体名明記選択肢のみ)

トップは中国、続いて東南アジア諸国(具体的国名の表記は無し)が続く。昨今では領土問題で対立が続く中国と他の東南アジア諸国双方が上位に上がる実情は、回答者側の色々な思惑を想起させる。領土問題といえば日本との対立でしばしば報じられる韓国も名が挙がっているが、こちらは対北朝鮮問題で防衛関係を強化しておく必要があるのが主要因だと考えられる。あるいは中韓との間においては、不測の事態に備えるために平時からの連絡強化の類は欠かせないとの視点かもしれない。

次いで欧州諸国、オーストラリア、ロシア、インドと続く。ロシアは位置的にはオーストラリアやインド、欧州と比べれば近しいのだが、冷戦時代において長年にわたり敵対関係にあったことも影響してか、肯定的な意見は少なめに留まっている。

属性別で見てみると…


「防衛協力・交流が日本の安全と平和に役立っている」とする対象国・地域だが、属性による違いが見受けられる。男女別では男性が東南アジア諸国やオーストラリア、インドに好意的なのに対し、女性は中国や韓国、ロシアへの好感度が高い。

↑ どの国・地域との防衛協力・交流が日本の安全と平和に役立っているか(2018年)(男女別)(「役立っている」派回答者限定、複数回答)(具体名明記選択肢のみ)
↑ どの国・地域との防衛協力・交流が日本の安全と平和に役立っているか(2018年)(男女別)(「役立っている」派回答者限定、複数回答)(具体名明記選択肢のみ)

男女別で順位を見ると、男性は東南アジア諸国、中国、韓国、オーストラリア、欧州諸国、インド、ロシア。女性は中国、韓国、東南アジア諸国、欧州諸国、ロシア、オーストラリア、インド。価値観の違いや個々の国に対して抱いている基本部分となるイメージの違いが表れているのだろうか。特に女性では韓国の値が伸びて東南アジア諸国以上を示しているのが興味深い。

↑ どの国・地域との防衛協力・交流が日本の安全と平和に役立っているか(2018年)(年齢階層別)(「役立っている」派回答者限定、複数回答)(具体名明記選択肢のみ)
↑ どの国・地域との防衛協力・交流が日本の安全と平和に役立っているか(2018年)(年齢階層別)(「役立っている」派回答者限定、複数回答)(具体名明記選択肢のみ)

年齢階層別では東南アジア諸国や韓国、オーストラリア、インドへの回答率はおおむね高齢層ほど高く、欧州諸国、ロシアは若年層ほど高い値が出ている。西洋は若年層・東洋は高齢層と仕切り分けができるだろうか。



やや余談となるが、2012年および2015年に実施された以前の調査結果と比較したのが次のグラフ。

↑ どの国・地域との防衛協力・交流が日本の安全と平和に役立っているか(経年推移)(「役立っている」派回答者限定、複数回答)(具体名明記選択肢のみ)
↑ どの国・地域との防衛協力・交流が日本の安全と平和に役立っているか(経年推移)(「役立っている」派回答者限定、複数回答)(具体名明記選択肢のみ)

上昇した国はロシアのみ。大きな下落を示したのは韓国と中国。オーストラリアや欧州諸国も結構な下落にあるが、%ポイント数では韓国・中国の2国がともに20%ポイントを超えている。この数年間における両国の外交、特に軍事関連の動きを見れば、このような結果が出るのも仕方がない話なのかもしれない。


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