「関心は西に」平和と安全面からの関心事

2012/03/19 06:00

内閣府は2012年3月12日、自衛隊・防衛問題に関する定期世論調査の結果を発表した。それによると日本の平和と安全の面からの関心事として、3年前の前回調査と比べ「朝鮮半島情勢」「中国の軍事力など」「米中関係」に代表される、日本の西側近辺諸国における情勢への関心度が高まっていることが明らかになった。中東情勢や国際テロ組織の活動への関心は値を下げており、より身近な事象へ注意が移りつつあるようすがうかがえる(【発表リリース】)。

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今調査は2012年1月5日から22日にかけて、全国20歳以上の層化2段無作為抽出法で選ばれた男女に対して、調査員による個別面接聴取法行われたもの。有効回答数は1893人、男女比は898対995、世代構成比は20代163人・30代270人・40代321人・50代302人・60代427人・70歳以上410人。なお今調査全体は1969年以来、原則3年おきに行われている。

日本の平和・安全面という観点(≒対外軍事関係、情勢)で気になる事柄を複数回答で尋ねたところ、もっとも高い回答率を示したのは「朝鮮半島情勢」だった。約2/3の人が関心ありと回答している。

↑ 日本の平和と安全の面から関心を持っている事(複数回答)(内閣府調査)(2009,2012年)
↑ 日本の平和と安全の面から関心を持っている事(複数回答)(内閣府調査)(2009,2012年)

次いで多数の人の関心事として選ばれたのは「中国の軍事力の近代化や海洋における活動」、ほぼ同じ値で「米国と中国との関係」。いずれも前回2009年調査から約15ポイントもの大幅な増加を示している。逆に第4位の「国際テロ組織の活動」は前回から13.4ポイントの下落。

他にも「日本の周辺地域における米国の軍事態勢」や「大量破壊兵器やミサイルなどに関する軍備管理・軍縮分野」で前回より高い値を見せていることから、冒頭で触れたように「より緊迫感を覚える、身近な『平和と安全を脅かし得る』脅威」への関心が強まっているのが分かる。

より緊迫感、必要性の高い事象ヘの関心が強まるのは当然の話であり、悪いことではない。ただしその動きが過度に至ると、情報の送り手側に扇動されるリスクもある。受け取れる情報をうのみにするのではなく、判断材料として取り込み、自分で考える能力を身に付けることをお勧めしたい。


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