増強1/4、縮小6%、同程度6割…自衛隊の防衛力への要望

2012/03/15 12:00

イラクで活躍した陸自の軽装甲機動車内閣府は2012年3月12日、自衛隊・防衛問題に関する定期世論調査の結果を発表した。それによると自衛隊の防衛力について、今後増強した方が良いと考えている人は約1/4にのぼることが分かった。今と同じ程度での維持を望む人は6割、縮小を希望する人は約6%に留まっている。経年別に見ると近年になるにつれて縮小派が減り、増強派が増加する傾向がある(【発表リリース】)。

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今調査は2012年1月5日から22日にかけて、全国20歳以上の層化2段無作為抽出法で選ばれた男女に対して、調査員による個別面接聴取法行われたもの。有効回答数は1893人、男女比は898対995、世代構成比は20代163人・30代270人・40代321人・50代302人・60代427人・70歳以上410人。なお今調査は1969年以来、原則3年おきに行われている。

「全般的に見て」という但し書き付きで、自衛隊の防衛力について「増強」「縮小」「今の程度」のいずれの状態(変化)を望むかを聞いたところ、「増強」を望む人は24.8%と1/4近くに登った。一方「縮小」回答者は6.2%に留まっている。

↑ 自衛隊の防衛力について(2012年、内閣府調査)
↑ 自衛隊の防衛力について(2012年、内閣府調査)

男女別では男性の方が、世代別では高齢層の方が「増強」を望む声が強い。一方で「分からない」は女性や20代・70歳以上の人が多いが、女性や若年層は「判断にいたるだけの情報・知識を習得していない」、70歳以上は戦争体験のことを考えると判断が付きにくい結果によるものと思われる。いずれにせよ、「縮小」を望む声は少数派には違いない。

これを経年別に見ると、2009年にややイレギュラーな動きがあったものの、ほぼ一様に「増強」意見が増加、「縮小」意見が減少し、「現状維持」がそのままの値を維持している動向が確認できる。

↑ 自衛隊の防衛力について(内閣府調査)
↑ 自衛隊の防衛力について(内閣府調査)

2009年から2012年にかけては「増強」意見が10ポイント以上も増加しており、これまでの「割合上では縮小派分が増強派に移行し、現状維持派はほぼ変わらず」の状態に変化が生じてきた可能性が見て取れる。

なお原文では「防衛力」「自衛隊は増強・縮小」という表現のみ。「防衛力」(≒戦力)という表現では戦車や戦闘機、護衛艦など「直接の正面戦力」のみをイメージしがちだが、実際には、特に「防衛力」という言葉からは正面戦力だけでなく、各種支援体制、情報・補給システム、整備能力、柔軟性に富んだ「決まり」の整備、果ては各隊員の士気維持・向上のための仕組みまで含まれる。震災における自衛隊の活動ぶりを見て、むしろ正面装備以外の「普段は眼に留まることの無い、自衛隊の『力』の一側面」を認識し、今回のような結果が出たのかもしれない。

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