自衛隊への好感度9割超・調査史上最高値に

2012/03/13 12:00

自衛隊災害派遣内閣府は2012年3月12日、自衛隊・防衛問題に関する定期世論調査の結果を発表した。それによると自衛隊に対する好感度は調査開始の1969年以来最大の値を示し、「良い印象」に区分される回答割合は9割を超えたことが分かった。世代別では高齢層ほど、強い「良い印象」を持つ傾向が確認できる(【発表リリース】)。

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今調査は2012年1月5日から22日にかけて、全国20歳以上の層化2段無作為抽出法で選ばれた男女に対して、調査員による個別面接聴取法行われたもの。有効回答数は1893人、男女比は898対995、世代構成比は20代163人・30代270人・40代321人・50代302人・60代427人・70歳以上410人。なお今調査は1969年以来、原則3年おきに行われている。

「全般的に見て」自衛隊に良い印象を持っているか、それとも悪い印象を持っているか。「良い」「どちらかといえば良い」「わからない」「どちらかといえば悪い」「悪い」の5段階評価で聞いたところ、全体では91.7%の人が「良い派」に該当する回答を示した。「悪い派」は5.3%に留まっている。

↑ 自衛隊に対する印象(2012年、内閣府調査)
↑ 自衛隊に対する印象(2012年、内閣府調査)

男女別ではやや男性の方が、世代別では高年齢ほど良い印象を示している。一方「悪い派」はいずれも1ケタに留まっており、こちらも男性・高年齢に至るにつれてより低い値を表しているのが確認できる。特に世代別では70歳以上で「良い」が「どちらかといえば良い」を上回り、極めて高い評価を表しているのが見て取れる。

性別・世代で多少の差異はあれど、グラフ上青系統色=「良い印象派」が圧倒的なのがひと目で分かるが、これは経年データの上でも特筆すべき傾向。「良い派」「悪い派」に単純化した上で、1969年以降の推移をグラフ化したのが次の図。

↑ 自衛隊に対する印象(内閣府調査)
↑ 自衛隊に対する印象(内閣府調査)

「良い印象」がイレギュラー的に減り、「悪い印象」が増えた年を調べると、軍事関係で大きな歴史的出来事が起きているのが分かる。繰り返しテレビや新聞でそれらの事象が報じられ、多かれ少なかれ直接に関連する形で、あるいは文言では語られなくとも印象的に自衛隊との連動イメージ(概して悪い方)が刷り込まれ、結果として調査にも反映する面があったものと思われる。

一方、2012年の調査結果における「良い印象」の上昇は、言うまでもなく東日本大地震・震災における自衛隊の活躍によるところが大きい。無論縦横無尽の活動を行ったのは自衛隊だけでは無いのだが、今件は自衛隊への印象のみを聞いており、このような結果が出て当然の話ではある。また中長期的に見ると、自衛隊の印象は概して良い方向に移行する動きなのが分かる。現状認識・認知がなされ、浸透が進んできたということだろう。

今後は震災対策で損耗した各方面の備品などの充足整備はもちろんのこと、実績や意義、必要に見合うだけの環境整備が求められるのは言うまでもない。


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