一人暮らしの食生活に必需品なお弁当やおにぎり!?…中食系主食の購入動向をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編))(2014年)

2014/03/24 15:00

主にコンビニにおける提供食品種類の多様化、サービスの充実に伴い、そして先の震災以降のライフスタイルの変化が後押しする形で、食生活の上で中食への注力が目立つようになった。そこで今回は総務省統計局が2014年2月18日付で発表した、【家計調査報告(家計収支編)における2013年分平均速報結果】の各種データを基に、お弁当やおにぎり、調理パンなどのような「中食に該当する主食系の食事」の購入性向について、単身世帯(一人暮らし世帯)と二人以上世帯(夫婦世帯)という世帯種類の違いから、その最新状況を確認していくことにする。

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今回スポットライトを当てる対象項目は、「主食的調理食品」のうち「弁当」「すし(弁当)」「おにぎり・その他」「調理パン」「他の主食的調理食品」とする。また「購入世帯数」「世帯購入頻度」などの言葉の意味は、「家計調査報告(家計収支編)」を用いた先行記事【週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編)・総世帯版)】などで解説しているので、そちらを参照のこと。

まずは月次購入頻度。「二人以上世帯」の場合は夫か妻の片方どちらか、さらには子供が購入しても(子供の小遣いでの調達までは「家計」にカウントしきれていないので、あくまでも「世帯全体のお財布から買った」もののみになるが)「購入世帯」として該当することになる。

↑ 2013年における単身・二人以上世帯の月次購入頻度(主食的調理食品)(世帯当たり)
↑ 2013年における単身・二人以上世帯の月次購入頻度(主食的調理食品)(世帯当たり)

月当たり「単身世帯」は平均で2.1回、「二人以上世帯」は1.6回ほど「お弁当」を購入している。イメージ通り「単身世帯」の方が利用性向が高い。一人暮らしをしている人は自分の経験と比べて「この値、少なめではないか?」との感想を抱く人もいるかもしれない。しかし今件は都心部に限らないこと、高齢者まで含まれていることを思い返せば、納得は行くはず。

そして「お弁当」だけでなく、おにぎり、あるいはそれに類するものも「単身世帯」の方が購入性向は高い。単身世帯における、中食を多用した食事事情がすけて見えてくる。

一方で同じお弁当でも「すし(弁当)」や、「他の主食的調理食品(具体的にはピザや冷凍ピラフ、お好み焼きなど)」は「二人以上世帯」の方がはるかに多い。例えば一人暮らしの人がピザのオーダーをしても、一度に食べきるのは難しいことを考えれば、「二人以上世帯」の利用性向が高いのも納得がいく。

今回分2013年と前年2012年分の違いを確認すると、大勢に違いは無い。細かい部分を見ると特に「二人以上世帯」において、値の増加が目に留まる。中期的に一般世帯における、中食の浸透の一端が表れているといえる。

これを金額ベースで見たのが次のグラフ。「二人以上世帯」では「一人当たり」も試算して、グラフを併記しておく。もっとも子供と大人では消費性向が異なるため、それを平均化しても大きな意味は無い。

↑ 2013年における単身・二人以上世帯の月次「世帯当たり」平均支出金額(主食的調理食品)(二人以上世帯・平均構成人数3.05人)
↑ 2013年における単身・二人以上世帯の月次「世帯当たり」平均支出金額(主食的調理食品)(二人以上世帯・平均構成人数3.05人)

↑ 2013年における単身・二人以上世帯の月次「一人当たり」平均支出金額(主食的調理食品)(二人以上世帯・平均構成人数3.05人)
↑ 2013年における単身・二人以上世帯の月次「一人当たり」平均支出金額(主食的調理食品)(二人以上世帯・平均構成人数3.05人)

購入性向と同じように、「お弁当」「おにぎり・その他」は「単身世帯」の方が、「すし(弁当)」「調理パン」「他の主食的調理食品」は「二人以上世帯」の方が金額的に大きなものとなる(世帯単位で見た場合)。金額面でも「単身世帯」は「二人以上世帯」よりも大いに「お弁当」や「おにぎり・その他」、ひとり頭単位で考えれば中食全体に支えられていることが分かる。



コンビニの一人用レトルト惣菜「単身世帯」数そのものが増加傾向にあることはすでに複数の調査結果で明らかにされている。例えば【種類別世帯数の推移をグラフ化してみる(最新)】によれば2012年時点の単身世帯数は1216万0000世帯に達している。スーパーや小売店、各種食品販売企業で、お弁当やおにぎりをはじめとした、小口の商品、一人用の食材、使い切りを考慮したパッケージによる商品が増えてくるのも、理解できるというものだ。

さらに今後は高齢層人口の増加=需要増加に伴い、少量パッケージの需要はますます増加するものと考えられる。単身世帯向けの中食用商品のうち、特に需要が大きい「お弁当」「おにぎり・その他」部門で、従来品よりも量が少なめの商品展開が活発化することだろう。


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