月一以上でも3割台…映画鑑賞頻度と観賞方法を探る

2014/02/27 14:00

ライフメディアのリサーチバンクは2014年2月26日、映画館に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、テレビや映画館、ソフトレンタルなど方法を問わず映画を月1以上で観る人は、3割程度に留まっていることが分かった。観賞方法としては「映画館」と「テレビ放送」が上位を占めているが、「映画館」利用者は年々減少する傾向にある(【発表リリース:映画に関する調査】)。

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今調査は2014年2月14日から19日にかけてインターネット経由で10代から60代の男女に対して行われたもので、有効回答数は1200件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。

映画館での鑑賞に限らず、テレビ放送、DVDソフトのレンタル、動画配信までを含め、ともかく映画を観る頻度を聞いたところ、月1以上で鑑賞する人は31.6%に留まっていた。

↑ 映画を観る頻度(観賞方法は問わず)(2014年)
↑ 映画を観る頻度(観賞方法は問わず)(2014年)

CATVなどの有料映画チャンネルに登録し、好きな映画を鑑賞している人ならば週1などすぐに到達できるはずだが、その頻度に該当する人は8.2%しかいない。逆に(テレビなどを含めても)半年に1回程度に留まっている人は15.4%、それ以下の頻度の人は24.3%、さらに映画そのものを観ていない人も11.7%に達している。

それでは具体的に、どのようなルートで映画を観ているのか。リサーチバンクでは2011年以来ほぼ同時期に同様の調査方法で同項目の調査を行っていることから、その結果を並べて経年変化を記したのが次のグラフ。

↑ どのようにして映画を鑑賞するか(複数回答、映画は観ない人以外)
↑ どのようにして映画を鑑賞するか(複数回答、映画は観ない人以外)

直近の2014年ではテレビ放送経由が一番多く、それに映画館での鑑賞が続いている。一段下がってソフトのレンタルが続き、ネットでの無料動画配信、有料テレビ放送が名前を連ねる。ソフト購入者やネットの有料配信は少数に留まっている。

興味深いのは経年による変化動向。インターネットの環境整備や新サービスの登場、充実でネット利用による動画観賞が増えると思われたが、そのような動きは見られない(2011年は調査項目そのものが無かったので、それと比べれば増えてはいるが)。他方で、映画館での鑑賞の他に、ソフトレンタルやソフト購入による映画鑑賞をする人も減っている。特にソフトレンタルの利用率減少度合いは著しい。増加している項目といえば、(無料の)テレビ放送のみ。

映画館離れは昨今良く耳にする話だが、DVDやブルーレイなどのソフトレンタル・購入まで、映画鑑賞の手段として利用率が減っているのはやや驚き。それと同時にテレビ放送が増えているのを合わせ見ると、「映画を観る意志がある人」においては、映画館やブルーレイなどのソフトから、テレビ放送へのシフトが起きているものと見て良さそうだ。ネット配信は一定の観賞者をつかんでいるものの、少なくとも映画鑑賞という観点では、映画館やソフトのシェアを削る影響力はさほど無いようである。

テレビ本体が大型化し、さらにインターネット接続によるスマートテレビ化するに連れ、テレビ視聴環境における映画鑑賞は、娯楽としての有意義さを増している。映画館やソフトの調達による映画鑑賞と比較し、テレビによるものが相対的・絶対的に価値が高まっていく。その結果によるシフトと考えれば、何の不思議もない。



やや余談となるが、「映画を観る頻度」の部分の一番右端、「映画は観ない」とする選択肢の経年変化は次の通りとなる。

↑ 映画を観る頻度(観賞方法は問わず)(「映画は観ない」人の割合)
↑ 映画を観る頻度(観賞方法は問わず)(「映画は観ない」人の割合)

観賞媒体は増えているにも関わらず、映画そのものから離れる人が増えている。いわゆる「映画離れ」はメディアシフトでは無く、映画そのものから距離を置く動きによるところが大きいようだ。


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