原油先物(WTI)価格の推移をグラフ化してみる(2015年)

2015/01/20 15:00

昨今ガソリン価格、そしてその大本となる原油価格の動向に大きな注目が集まっている。為替にも影響されるため日本国内のガソリン・灯油価格の変動は海外と比べればゆるやかなものだが、それでも小さからぬ値動きが生じている。そして国際情勢は原油価格の変動を受け、大きな変化が生じている。そこで今回は原油先物(WTI、アメリカ南部などで産出される原油ウェスト・テキサス・インターミディエイト(West Texas Intermediate)の先物価格。原油価格の指標的な立ち位置にある)の動向を確認し、石油(原油)価格の変遷を眺めてみることにした。

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データ取得元はアメリカのエネルギー省(EIA、Department of Energy of the US government)が提供している【原油などの価格動向に関する各種データ提供ページ(Petroleum & Other Liquids/DATA))】。ここから「Spot Prices」を選び、リスト上記にある「Crude Oil(原油)」から「WTI - Cushing, Oklahoma」を選び、「View History」ページに移行。その上で月次データを取得する。今件データはオクラホマ州のCushingに位置する売り手側施設での価格。現時点では2014年12月分までが確認できる。

↑ WTI価格(1バレルあたり、ドル、1986年1月-、月次)
↑ WTI価格(1バレルあたり、ドル、1986年1月-、月次)

直近の金融危機、いわゆる「サブプライムローンショック」後の資源価格高騰時における価格の急騰が一番目立つ(2008年中頃)が、それ以外でも中期的に原油価格は上昇傾向にあること、そして2009年以降は値を高値に戻した後、もみ合いを続けて100ドル内外での値を維持、さらに直近ではイレギュラー的な下げ方を示している事が分かる。

続いて1946年1月から月次単位でWIT価格を保存している場所「Economagic.com」で取得したデータによるグラフ。【Price of West Texas Intermediate Crude; Monthly NSA, Dollars Per Barrel】から逐次データを取得していく……が、2013年7月までしか値を確認できないため、それ以降のは上記のEIAのデータで補完する。なお「年ベースでの最高値」「平均値」では無く「毎年の12月の値」を元にしているため、例えば2008年の値は同年で最高値を付けた夏の130ドル強では無く、12月の40ドル強になっていることに注意。

↑ WTI価格(各年12月時点)(1バレルあたり)
↑ WTI価格(各年12月時点)(1バレルあたり)

1970年頃まではほとんど固定相場で非常に安価(例えば1950年なら2.57ドル)だったのが、オイルショック(石油危機)前からじわじわと上昇。1970年代のオイルショックで大きく値を上げていく。その後はやや安値となり小刻みな上下を見せつつも安定していたが、21世紀に入ってから再び大きく上向いている様子が分かる。また2008年以降の資源高騰とその後の反動による急落が、いかに異常な状況だったかも理解できよう。さらに直近、2014年秋以降の変動の大きさもあらためて認識できるというものだ。



昨今では冒頭にある通り原油価格の大きな変化が国内外で様々な動きを誘発しており、原油の影響力の大きさが理解できる。昨今の原油価格の急落の原因は最後にリストアップする関連記事でまとめてあるが、その変動の大きさをより詳しく確認するため、金融危機ぼっ発の2007年以降の月次(2014年12月分まで)、そして2014年頭以降の日次動向を取得できる範囲でグラフ化しておく。

↑ WTI価格(1バレルあたり、ドル、2007年1月-、月次)
↑ WTI価格(1バレルあたり、ドル、2007年1月-、月次)

↑ WTI価格(1バレルあたり、ドル、2014年1月1日-、日次)
↑ WTI価格(1バレルあたり、ドル、2014年1月1日-、日次)

2014年以降に限れば、2014年6月20日に付けた最高値107ドル95セントと比べ、直近の2015年1月12日は46ドル06セント、半年で4割強にまで下落している。原油の輸出入が経済に大きく関与している国では、さまざまな変化が生じてしまう、行動を決意させねばならなくなるのもうなづけるというものだ。


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