週何日通っているか、子供達の習い事(最新)

2018/10/25 05:12

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2018-1017先行記事【塾通いの平均日数はどれぐらい?】において、小中高校生における塾通いの実態を、国立青少年教育振興機構が2018年8月22日に発表した「青少年の体験活動等に関する実態調査」報告書の各種公開データから確認した。今回はそれに続き、塾と対で検証されがちな、ピアノや書道、そろばん、スイミングなどの「習い事」に関し、その利用状況を見ていくことにする(【「青少年の体験活動等に関する実態調査」(平成28年度調査)報告書】)。


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今調査の調査要項については先行記事【果物の皮を包丁でむいたり、ぞうきんを絞ったり…いまどきの子供事情を探る】を参考のこと。

次に示すのは調査対象母集団における習い事の利用日数を集計した結果。この習い事とは学習塾以外のことを指す。例えばピアノ教室、絵画教室、そろばん教室、習字、野球、スイミングスクールなど。最近では加えてダンス教室なども含まれる。また、1日複数の塾に通っていても、「習い事がある日」と尋ねていることから、今件がそのまま利用している習い事の総数を意味してはいないことに注意。

↑ 1週間のうちで習い事がある日はどれぐらいか(2016年度)
↑ 1週間のうちで習い事がある日はどれぐらいか(2016年度)

↑ 1週間のうちで習い事がある日はどれぐらいか(概算平均、日数)(2016年度)
↑ 1週間のうちで習い事がある日はどれぐらいか(概算平均、日数)(2016年度)

小学生は6割台から7割台が習い事に通っている。小学3年生がピークで、76.2%が頻度はともあれ習い事に足を運んでいる計算になる。それ以降は漸減するが、小学6年生でも63.6%は習い事通い。さすがに毎日は少数派だが、週3日以上通っている人は小学4年生で3割を超えている。

これが中学生になると大きく値を落とし、習いもの通いは4割足らずに減る。先の記事「塾通いの平均日数はどれぐらい?」で示した通り、中学生は塾通いをするのが盛んであることから、習い事から塾へ、通う先がシフトしたものと思われれる。また保護者、本人ともに習い事への必要性が薄れていくのも一因だろう。そして高校生に至ると通っている人はわずかに1割強にまで減少してしまう。

平均的な通う日数は小学4年生をピークに、少しずつ減っていく。高校2年生ではわずか0.30日/週にまで減少する。

経年推移はどうなのだろうか。公開されているデータベースでは直近の2016年度分も含めて都合7回分のデータが取得できる。そこでそれらについて概算的な平均値を算出したのが次のグラフ。

↑ 1週間のうちで習い事がある日はどれぐらいか(概算平均、日数)
↑ 1週間のうちで習い事がある日はどれぐらいか(概算平均、日数)

2012年度まではほとんど変わらなかった平均日数だが、2014年度から急増している。学習指導要領の改訂で2012年4月から中学校の体育において武道とダンスが必修になったが、あるいはこれが何らかの影響を及ぼしているかもしれない。


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