子供会やボーイスカウト、野球チームなどの地域の団体に、子供達はどれ位参加しているのだろうか(2016年)(最新)

2016/05/09 14:26

学校内で統括される各種部活動とは別に、地域で自主的に、あるいは任意の団体などによって運営される、各種子供向けの参加型地域活動は多数存在する。たとえば子供会、ボーイスカウト、さらにはサッカーや野球などのスポーツ系の地域単位のチームなどが好例。昨今では近所付き合いの希薄化に連れて、それらの活動へ参加する子供も減少しつつあるとの話も聞くが、実際として子供の参加率はどのような状況なのだろうか。今回は少年教育振興機構が2016年5月2日に発表した「青少年の体験活動等に関する実態調査」報告書の各種公開データを頼りに、子供の各種地域活動への参加状況を確認していく(【「青少年の体験活動等に関する実態調査」(平成26年度調査)報告書】)。

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小学生は約半数が子供会やスポーツ団体に所属、しかし中高生になると…


今調査の調査要項については先行記事【果物の皮を包丁でむいたり、ぞうきんを絞ったり……いまどきの子供事情を探る】を参考のこと。

次に示すのは直近2014年度における各学年別の「子供会やボーイスカウトなどの青少年の団体」「野球やサッカーのチームやスポーツ少年団」「前述2項目以外の青少年の団体」の所属動向。「青少年」とあるが男女合わせた値となっている。

↑ どのような青少年の団体に所属しているか(複数回答、2014年度)
↑ どのような青少年の団体に所属しているか(複数回答、2014年度)

子供会やボーイスカウトなどは、小学生では学年で大きな変化は無く、2割近く。一方、スポーツ団体ではある程度身体が成長してからの方が所属に積極的になるようで、小学3年生から参加率が増加している。この値が後押しする形となり、一連の団体やチームなどに加入していない人は小学3年生ぐらいまでは半数を超えているが、4年生以上になると5割を切る形となる。

なおグラフ化は略するが、スポーツ団体では概して女子より男子の方が加入率は高い。男子小学3年生では4割、小学4年生から6年生まではほぼ二人に一人が何らかの形でスポーツ団体に所属しているとの結果が出ている。

これが中学生になると参加率は一気に減る。子供会などは2.7%、スポーツ団体は12.4%。逆に所属していない人は3/4に手が届きそうな値となる(足して100%にならないのは、グラフには反映しなかったものの「不明」があるため)。さらに高校生となると9割近くがどこにも所属していないと答えている。スポーツ団体ですら所属率は4.5%でしかない。これは多分に、同様の行動を学校内の部活動で行うからだと考えられる。また子供会やスポーツ団体側で、中高生の加入をお断りする事例もある。

子供達自身にとっては子供会やスポーツ団体はいわば、中高生における部活動の代替的な存在として見てよいのだろう。

子供達の地域活動離れは……!?


冒頭で触れた「子供達の地域活動離れ」だが、詳細な経年変化が取得できる過去7回分に限れば、明確な動きは確認できなかった。

↑ どのような青少年の団体に所属しているか(複数回答、経年変化)
↑ どのような青少年の団体に所属しているか(複数回答、経年変化)

ただし直近の2014年度ではスポーツ団体の所属率が低下しており、その分「所属せず」の値が増えている。次回調査以降の動きに注目したいところ。

携帯電話の急速な浸透で生活様式が大きな変化を遂げつつある高校2年生、小学生の中でも一番加入率の高い小学5年生に限って値を抽出して確認すると、小学5年生では未所属の増加が起きているようにも見えるものの、明確な流れとまではいえない。むしろボックス圏内での振れ幅のようでもある。

↑ どのような青少年の団体に所属しているか(複数回答、小学5年生)
↑ どのような青少年の団体に所属しているか(複数回答、小学5年生)

↑ どのような青少年の団体に所属しているか(複数回答、高校2年生)
↑ どのような青少年の団体に所属しているか(複数回答、高校2年生)

一方、一部ではあるがもう少し過去からのデータを抽出できる報告書内の図版からの値によると、所属している・していないの区分に限れば、所属していない人が中期的には増加し、地域活動から距離を置いている状況が確認できる。

↑ 子供会やスポーツ少年団などの青少年の団体に所属しているか(不明などを除外して再計算)
↑ 子供会やスポーツ少年団などの青少年の団体に所属しているか(不明などを除外して再計算)

過疎化・高齢化・少子化などの影響で地域活動そのものが不活性化し、参加機会そのものが損なわれつつあるのも一因(例えば伝統的なお祭りが若年層の参加不足で開催が難しくなったとの話はよく見聞きする)であるなど、原因は複数の要素によるものと推測されるが、所属・参加率が減退していることに違いは無かろう。


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