一番多いのはたばこの不始末? こんろ?? ……出火原因の内訳などをグラフ化してみる

2009/12/31 07:00

出火イメージ先に【喫煙の企業へのリスク・「健康被害」の認知度は84.4%、けど分煙室の費用コストは……】で「オフィスビルにおける火災の原因のトップはたばこ」という喫煙リスクに対する、企業経営陣の認識について触れた。その際に「それでは全体としての原因は何がもっとも多いのだろうか」という疑問がわき、色々と調べていたところ、消防防災博物館の【火災の概要資料】を見つけることが出来た。今回はこの資料を元に、出火原因の内訳などをグラフ化してみることにした。

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同資料ページには総務省消防庁から転記する形で、年ベースの確定値と四半期ごとの概算値が逐次公開されている。2009年のデータは1-6月までのものしかなく、季節特性が反映されていない可能性がある(ストーブなどは冬にしか使われない、など)。そこで今回は2008年の総括データ【平成20年(1月-12月)における火災の状況(確定値)(PDF)】を元に、出火原因の内訳をグラフ化してみることにした。

↑ 出火原因の内訳(2008年)
↑ 出火原因の内訳(2008年)

もっとも多いのは「放火(の疑い)」で20.6%。次いで「こんろ」が10.6%・「たばこ」が9.7%となっている。「その他の原因」がやや大きく32.3%を占めているが、具体的には配線のトラブル、溶接機、電気機器の故障、焼却炉、煙突など多種多彩に及ぶ。なお同資料ではオフィスに限定したデータは無かったが、上位二項目がオフィスではあまり想定しえないことを考えれば、「たばこ」が最上位にくるという話も納得がいく。

せっかくなのでもう一つ、気になるデータをグラフ化しておく。これは住宅火災で亡くなった人の、年齢階層別の推移。こちらは2009年6月までの最新データをも反映させた。

↑ 住宅火災死者(放火など犯罪性の強いものを除く)における年齢区分別割合推移(2009年は6月まで)
↑ 住宅火災死者(放火など犯罪性の強いものを除く)における年齢区分別割合推移(2009年は6月まで)

元々お年寄りの数・割合は増加する傾向にあるのだが、それにしても人口構成比以上に高齢者の割合が大きいのが分かる。これは運動能力が低下しているなどで、逃げ遅れたり着衣が着火してしまうことを起因としているからだと思われる。



火災はすべての宝物を一晩で奪う、非常に影響力の大きい災害。火がつきやすいものを外に置かないなどの配慮はもちろんだが、日常生活でも火の用心は欠かせない。また、お年寄りがいる世帯では寝たばこをしないよう心掛ける・うながすなど、さまざまなルール作り、万一の際の備えが必要。

火そのものは非常に便利なものだが、同時に大敵ともなりうる諸刃の剣。そのことを忘れないようにしよう。

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