新聞読者、実際どの面読んでいる!?(2016年)(最新)

2016/11/05 05:13

ウェブサイトやブログ、Facebookやツイッターのようなソーシャルメディアに代表されるインターネットメディアは、概して「つまみ食いメディア」とも呼ばれている。読者が好む部分を、あるいは好まれそうと推奨された部分のみに目を通し、該当する内容すべてに目を通す人は少ない傾向にあるからだ。例えば新聞社のウェブサイト上に掲載されている新着記事すべてに目を通したり、ソーシャルメディア上で自分が追いかけている対象者すべての新規書込みをくまなく読んでいる人はさほどいない。検索機能の便利さがそれに拍車をかけている。他方紙メディア、例えば雑誌や新聞は時間があれば隅々まで読み通す人も少なくない。それでは実際に、新聞記事はどの面が読まれているのだろうか。財団法人新聞通信調査会が2016年10月24日に発表したメディアに関する全国世論調査から、新聞読者における「目を通している記事」について確認していくことにする(【発表リリース:2016年メディアに関する世論調査結果】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【じわりと下がるメディアへの信頼度、震災以降加速化か(2016年)(最新)】を参照のこと。

今調査対象母集団において頻度は問わず、朝刊・夕刊まで含めた新聞を読んでいる人は70.9%。その新聞閲読者に対し、新聞で読む記事(必ず読む、よく読む、たまに読むの合計)としての回答率を示したのが次のグラフ。もっとも多くの人が目を通しているのは社会関連の記事で、93.2%の人が該当する結果となった。

↑ 新聞で読む記事(新聞を読む人限定、複数回答)
↑ 新聞で読む記事(新聞を読む人限定、複数回答)

↑ 新聞で読む記事(2016年度)(新聞を読む人限定)(「必ず読む」の回答率)
↑ 新聞で読む記事(2016年度)(新聞を読む人限定)(「必ず読む」の回答率)

「必ず読む」「よく読む」などの頻度まで精査すると記事種類別に大きな違いが出る。例えば「必ず読む」は「テレビ・ラジオ欄」がもっとも多く42.9%、次いで「地元に関する記事」で29.5%。さらに「スポーツ・芸能関連」「社会関連」が続く。しかし目を通される可能性がある、読まれるかもしれないの範ちゅうまで含めると、さほど大きな違いは生じない。文化や経済、国際情勢などがいくぶん低いが、それでも8割以上の人が回答している。頻度はともあれ紙媒体の新聞は、記事に関しては隅々まで読まれる可能性が多分にあるメディアに違いない。社説を除けば、だが。

より長い経年変化でその動向を確認したのが次のグラフ。

↑ 新聞で読む記事(新聞を読む人限定、複数回答)(経年)
↑ 新聞で読む記事(新聞を読む人限定、複数回答)(経年)

「社会関連」「地元関連」の鉄板ぶりが明確に出ている。閲読者の生活に直結する部分も多く、必要性が高いのが主要因だろう。全国、あるいは世界規模の情報がメインとなる全国紙よりも、発行地周辺の地元面色が強い地元紙の方が、都心部以外で盛況なのも納得できる。

「テレビ・ラジオ欄」はやや減退、それ以外は「スポーツ・芸能関連」「政治関連」「生活関連」は横ばいで推移している、あるいは大きな変化が無い。「テレビ・ラジオ欄」が減り始めているのは、新聞閲読者においても、テレビの視聴者が減り始めているのか、あるいはインターネットの番組表にその需要を奪われているのかもしれない。

もっとも、新聞の読者自身は減少中であることは、今調査の先行記事でも明らかにされている通り。元々記事に目を通すことにあまり価値を見出さなかった人が新聞を閲読しなくなったため、一定水準の意義を見出している人のみが新聞の閲読を続けていることから、高い水準が維持されている可能性は否定できまい。


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