Facebookは伸び悩み、PinterestやInstagram、Twitterはグンと成長…米ソーシャルメディア利用実情

2015/01/11 14:02

アメリカの民間調査機関であるPew Research Centerは2015年1月9日、アメリカの成人におけるソーシャルメディアの利用状況を調査した結果の報告書「Social Media Update 2014」を発表した。それによると同国でFacebookを利用している人は2014年では成人のインターネット利用者のうち71%に達していることが分かった。これは前年2013年分から変わっていない。一方でPinterestやInstagram、Twitterなどは利用率そのものはFacebookよりも低いものの、前年から大きく伸びていることが確認されている(【発表リリース:Social Media Update 2014】)。

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今調査は2014年9月11日から14日と、9月18日から21日にかけて、アメリカ合衆国内に住む18歳以上の男女に対して電話による通話インタビュー形式で英語・スペイン語によって行われたもので、有効回答数は2003人。うち固定電話は1002人、携帯電話は1001人(そのうち固定電話非保有者は594人)。インターネット利用者は1597人(全体比79.7%)。

ソーシャルメディアの利用頻度に関する調査は、Pew Research Centerでは定期的に行われている。そのうちFacebookやTwitterだけでなく、LinkedIn、Instagram、Pinterestまで含めた調査が実施されているのは2012年以降なので、それらを合わせて比較するため、2012年以降の年間利用者率推移を示したのが次のグラフ。インターネット利用者を対象にした比率で、設問では「利用経験があるか」を尋ねている。

↑ 主要ソーシャルメディア利用状況(米、インターネット利用者限定)
↑ 主要ソーシャルメディア利用状況(米、インターネット利用者限定)

欧米ではもっとも用いられているFacebookは当然アメリカでも利用度合いは大きく71%、次いでLinkedInとPinterestが続き、さらにInstagram、Twitterの順となる。Facebook以外は実質的にほぼ横並びの感は強い。

経年による成長度だが、Facebookは元々値が高いだけに実質的に頭打ちとなっている一方、LinkedInをはじめとする他ソーシャルメディアは順調な成長を示している。特にビジュアル面に力を入れているPinterestやInstagramの成長が著しい。

詳細は別途改めて解説するが、今件調査結果では次のような特徴が見受けられると報告書では言及している。

・複数のソーシャルメディアを同時利用している人は増加中。2013年では42%だったが2014年には52%と半数に達した。

・Facebookは初めて65歳以上のネット利用者の過半数が利用するようになった。これは全高齢者の31%に相当する。

・Instagramは初めて18-29歳のネット利用者の過半数が利用するようになった。また利用者全体の半数近くは毎日利用している。

・LinkedInは大卒者のネット利用者の過半数が利用するようになった。

・Pinterestは女性の利用度合いが大きい。男性はネット利用者の13%のみだが、女性は42%に達している。

Facebookの成長が鈍ったとの話はちらほらと耳にするようになったが、元々相当率の普及率を占めている以上、頭打ちとなるのは当然の話。もっともインターネット利用の有無を考慮せず、大人全体で考えればまだ6割足らずでしかなく、成長の余地は多分にある。

↑ 主要ソーシャルメディア利用状況(米、18歳以上全体対象、2014年)
↑ 主要ソーシャルメディア利用状況(米、18歳以上全体対象、2014年)

ただし現在インターネットを利用していない、当然Facebookを使っていない人は多分に高齢者である場合が多く、今後インターネットの利用に移行する可能性はそれほど高くはない。金銭的、環境的、身体的、そして固い信念の下でインターネットの利用を拒んでいる・出来ないと考えれば、それも仕方がないのだが。

今後は「機動力の高いカメラ付インターネット端末」としても認識されているスマートフォンがさらに普及し、利用ハードルが低下するのに伴い、マルチメディア機能に優れたPinterest、Instagramなどの利用がさらに増加することは容易に想像できる。Facebookが大家であることに違いはないものの、パワーバランスには微妙な変化が生じることになるのだろう。


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