カーライフするのならいくらまで出せる? 新成人の答えは…(2017年)(最新)

2017/01/08 10:43

自動車を所有し利用するにはさまざまな費用が必要になる。購入時の自動車本体代、保険料、駐車場代、各種整備費用、ガソリン代、そして車検代。車が生活の上で必要不可欠な人も少なくないが、それゆえにコストの存在に頭を痛めている人も多い。今回は新成人ならこのコストについて、どこまで許容できると考えているのかついて、ソニー損害保険が2017年1月5日付で発表した「2017年 新成人のカーライフ意識調査」をもとに、確認をしていくことにする(【発表リリース:2015年 新成人のカーライフ意識調査】)。

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今調査は2016年11月19日から28日にかけて2017年の新成人男女に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1。調査実施機関はネットエイジア。

行動範囲を広げ、生活に機動力を与えてくる自動車だが、その対価としてさまざまな経費が求められる。初期投資(本体の購入代金)や一定期間ごとの経費(車検代など)以外に、ガソリン代や駐車場代などの定期的な出費が必要となる。さまざまな備品やメンテナンス用の器材も財布の中身を奪い取っていく。それら定期的に発生する費用に関して、いくらぐらいまでなら我慢できると新成人たちは思っているのだろうか。見方を変えれば「この額を超えるとカーライフはあきらめざるを得ない」と読むこともできる。

↑ 「車がある生活」をするにあたり一か月でいくらまでならかけられるか(2017年新成人対象、自由回答)
↑ 「車がある生活」をするにあたり一か月でいくらまでならかけられるか(2017年新成人対象、自由回答)

最大回答区分は5001-10000円で28.3%、ほぼ同率で1-5000円、回答値を半分ほどに減らして10001-20000円が続く。1円も出せない、つまり実質的にカーライフは過ごしたくない、過ごさなくても良いとする人も6.7%いる。必要性を感じない生活環境にあるか、あるいは同居世帯、例えば親世帯にすべて任せるとの考えなのかもしれない。

中には5万円超過でも大丈夫の人も少数ながら確認できるが、大よそ1万円から2万円程度が許容範囲。全体平均は1万7624円となっている。よくある例え話で持ち上がるたばこ価格で換算すると、大よそ40箱分である(メビウス、440円で計算)。1日1.3箱。

この平均額について免許証や車そのものの所有状況別で確認したのが次のグラフ。新成人における車の必要性の実情が良く出る結果となっている。

↑ 「車がある生活」をするにあたり一か月でいくらまでならかけられるか(2017年新成人対象、平均額、円、属性別)
↑ 「車がある生活」をするにあたり一か月でいくらまでならかけられるか(2017年新成人対象、平均額、円、属性別)

↑ 「車がある生活」をするにあたり一か月でいくらまでならかけられるか(各年新成人対象、平均額、円、属性別)
↑ 「車がある生活」をするにあたり一か月でいくらまでならかけられるか(各年新成人対象、平均額、円、属性別)

対価として支払える上限を聞いていることから、この値が高い方が「車がある生活」に高い価値を見出していることになる。直近分となる2017年分を見ると、車を所有している人は当然高く、持っていない人はそれより低いものの、免許証を有している・取得予定の人はそれなりに高い値が出ている。他方、免許を持たず取る必要も無いと考えている人は、一段と低い値に留まっている。当然の結果といえよう。

他方経年変化で見ると多少のぶれはあるものの、車は持っていないが免許を持っている・持つ予定がある人は大よそ横ばいだが、車所有者や免許を持たず取る予定も無い人は値が減少する傾向にある。お財布事情が厳しくなり、車利用に割り当てる対価も減らした上で勘案しなければならなくなったと読み解くこともできるが、むしろ車への価値観がこれまでとは変わってきたのも、離れていく一因といえる。代替機関の発達、利便性の向上や、車が必要とされる移動そのもののの機会減退を受け、必要か否かを判断する際のチップが一枚一枚減らされている感はある。

果たして自動車関連企業は現在の新成人に対し、毎月2万円近くの出費に値する価値を提供し得る自動車や各種サービスを提案できているだろうか。自動車そのものだけでなく、利用者が日々生活する周辺環境全体を見つめ直し、考える必要があるに違いない。


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